007 ムーンレイカー B

(007 MOONRAKER )1979

監督  
ルイス・ギルバート③  
キャスト  
ロジャー・ムーア④ ジェームズ・ボンド(007)
ロイス・チャイルズ グッドヘッド博士
マイケル・ロンズデール ドラックス(ドラックス社代表) 
リチャード・キール ジョーズ 
菅 俊朗(スガ トシロウ) チャン(ドラックス部下 日本人風)
コリンヌ・コレリー コリン(ドラックス部下 ヘリパイロット)
エミリー・ボルトン マニュエラ(ブラジルでのボンドの協力者)
ブランシュ・ラヴェレック ドリー(ジョーズと恋仲に)
ジョフリー・キーン グレイ国防大臣
ウォルター・ゴテル③  ゴゴール将軍(ソ連の将軍)
ビクター・トジャンスキー ヴェネチアでゴンドラ・ホバーに驚く人
バーナード・リー⑪ M
デスモンド・リュウェリン⑨ Q
ロイス・マクスウェル⑪ マネーペニー

空輸中のスペース・シャトル、ムーンレイカーが忽然と姿を消す!

調査を命じられたボンドはシャトルを製造した巨大企業の代表

ドラックスの元を訪れるが・・・

 

世界をまたにかけるスパイ、ボンドがとうとう地球を飛び出して宇宙へ!!

 

怒涛のブッ飛び展開で押しまくるシリーズ11弾!!

 

(壮大でぶっ飛んだ展開)

スケールの大きい話が得意なルイス・ギルバート監督が前作「私を愛したスパイ」から引き続き続投。

前作以上にハチャメチャなストーリーが展開されていきます。

 

全体のストーリーはもはやどうでもよく、シークエンス毎の寸劇、アクション、ロケーション、ユーモア(オチ)を楽しめればいいかな~。

 

「これおもろいやろ!」「これウケるんちゃう!」と思い付いた味の濃ゆいアイデアをぶち込みまくって、パティが何段にも重なったジャンクなハンバーガーみたいな作品ですね。 私は嫌いではないです。

 

 (ボンドガール)

ロイス・チャイルズ

当時31歳。アメリカ人。

前作「私の愛したスパイ」のボンドガールはKGBでしたが、今回はCIA。

 

(見どころ)

●ボンド、宇宙へ行く!

1977年「スター・ウォーズ」がヒットして起こったSFブームに乗っかったアイデアのよう。

前作は海底都市だったのに対して本作は宇宙都市。

まさかの宇宙空間で白兵戦するとはなー。

宇宙船内でもビーム銃での撃ち合いするし「スター・ウォーズ」感ある。

役者がゆっくりと動いているだけ感満載の拙い無重力表現はご愛敬。

 

ちなみにスペースシャトルが実際に運用されるのは本作公開から2年後の1981年。

 

ジョーズ再登場!

前作で登場したサメ牙男のジョーズ。

2作に渡って敵ボスに仕え、なおかつボンドに殺されることもなかったどころか、ボンドの協力者になるという稀有なキャラ。

本作ではガールフレンドを見つけるなどコミカル感がマシマシになってますが、スリリングなアクションも見せてくれます。

 

特にオープニングのスカイダイビングは名シーン!

インパクト抜群で、手に汗握るスリリング感も一級!

しかも驚きなのが、視覚効果一切無し!完全実写で撮ってます。

ハラハラドキドキが過ぎる。

作品への期待感が膨らむ素晴らしいオープニングアクトでした。

 

●初代M役バーナード・リーの遺作

第1作目から本作まで11作連続でM役として出演してきたバーナード・リーの遺作となりました。

 

(好きなところ)

ヴェネチアのボート

ロジャー・ムーア版のボンドはボート・アクションが大好き

本作でもボートに乗るシーンが2つ(ヴェネチアとアマゾン)もあります。

 

特にヴェネチアでのシーンが面白かった。

葬儀用ボートが出てきた瞬間、「死ぬのは奴らだ」のジャズ葬殺が頭をよぎりました。

水の都を象徴するゴンドラ(手漕ぎボート)まさかのホバー・クラフト・チェンジ!陸に上がりヴェネチアの街中を進む様子は笑うしかない。

エスプリが海から浜辺に上がってきた前作のシーンを踏襲していて、前作同様に、驚いて酒瓶を見てしまうおじさんがいます。

 

敵ボス、ドラックス(マイケル・ロンズデール演)

これまではボンドをあざけり高笑いするようなおバカっぽい敵ボスが多かったですが、本作のドラッグスは終始落ち着いてクールに振舞っているのでボス感出てましや。ただ、とんでも誇大妄想野郎でおバカである事に変わりはなかったですが。

猟犬での狩り殺しは冷酷だったなー。

 

主題歌

MOONRAKER

(シャーリー・バッシー③)

メイン・ボンドガール役 ロイス・チャイルズ(米) 生存
ボンド、ジェームズ・ボンド 言う  
ウォッカマティーニ、シェイク 飲む  
Qからの装備品

●矢仕込み腕時計

●機雷・魚雷装備ボート 等

 

★★★PICK UP LINES★★★

スパイ映画の醍醐味?

 

I still don't know if I trust you.

(まだあなたの事、信用はしてないわ。)

 

ボンド

I don't know if I trust you either.

That's what makes it more eciting, doesn't it?

(それは僕もさ。その方が面白いだろ。)

 

      シリーズ作品    
1 1962年 ドクター・ノオ ショーン・コネリー
2 1963年 ロシアより愛をこめて C ショーン・コネリー
3 1964年 ゴールドフィンガー ショーン・コネリー
4 1965年 サンダーボール作戦 C ショーン・コネリー
5 1967年 007は二度死ぬ ショーン・コネリー
6 1969年 女王陛下の007 B ジョージ・レーゼンビー
7 1971年 ダイヤモンドは永遠に A  ショーン・コネリー
8 1973年 死ぬのは奴らだ B ロジャー・ムーア
9 1974年 黄金銃を持つ男 C ロジャー・ムーア
10 1977年 私を愛したスパイ ロジャー・ムーア
11 1979年 ムーンレイカー B  ロジャー・ムーア
12 1981年 ユア・アイズ・オンリー B  ロジャー・ムーア
13 1983年 オクトパシー D ロジャー・ムーア
14 1985年 美しき獲物たち C  ロジャー・ムーア
15 1987年 リビング・デイライツ   ティモシー・ダルトン
16 1989年 消されたライセンス ティモシー・ダルトン
17 1995年 ゴールデンアイ   ピアース・ブロスナン
18 1997年 トゥモロー・ネバー・ダイ ピアース・ブロスナン
19 1999年 ワールド・イズ・ノット・イナフ   ピアース・ブロスナン
20 2002年 ダイ・アナザー・デイ ピアース・ブロスナン
21 2006年 カジノ・ロワイヤル   ダニエル・クレイグ
22 2008年 慰めの報酬   ダニエル・クレイグ
23 2012年 スカイフォール   ダニエル・クレイグ
24 2015年 スペクター   ダニエル・クレイグ
25 2021年 ノー・タイム・トゥ・ダイ   ダニエル・クレイグ