007 死ぬのは奴らだ B
(007 LIVE AND LET DIE )1973
監督 | |
ガイ・ハミルトン③ | |
キャスト | |
ロジャー・ムーア① | ジェームズ・ボンド(007) |
ジェーン・シーモア | ソリテア (タロット占い美女) |
ヤフェット・コットー | カナンガ(サン・モニク首相) |
グロリア・ヘンドリー | ロージー |
デヴィッド・ヘディソン | フェリックス(CIA) |
ジュリアス・W・ハリス | ティー・ヒー(メカ爪ハンド カナンガ部下) |
ジェフリー・ホールダー | シャーマン的な奴(カナンガ部下) |
ロイ・スチュワート | クォレルJr |
ロン・サットン | ストラッター(アフリカ系のCIA) |
トミー・ライン | 高速ボートでボンドを追った奴 |
エアリー・ジョイ・ブラウン | ウィスパー(太っちょで声が小さいカナンガ部下 ) |
アーノルド・ウィリアムズ | ばっちりモミアゲのタクシー運転手 |
クリフトン・ジェームズ | ペッパー保安官 |
ルース・ケンフ | Mrs.ベル(飛行機訓練生) |
マデリン・スミス | ミス・カルーゾー(イタリア諜報員) |
バーナード・リー⑧ | М |
ロイス・マクスェル⑧ | マネーペニー |
カリブの島国の首相カナンガを調査していた英国諜報部員が立て続けに殺された!
捜査を命じられたボンドはカナンガと、アメリカNYのハーレムの大物との間に繋がりあることを、またカナンガの傍らに占いで助言する謎の美女の存在を突き止める。
ボンド VS 悪党黒人ブラザーズの戦いの行方は!?
新たなボンド役を迎えたシリーズ第8弾!
(3代目ボンド役、ロジャー・ムーア登場!!)
ロンドン出身のロジャー・ムーアが新たなボンドに。
60年代のTVドラマ・シリーズでスター俳優となっていったムーア。
初代、2代目選定の際にも名前は挙がっていたそうです。
ショーン・コネリーがタフで大人なイメージなのに対して、ムーアのボンドはユーモアや茶目っ気をより強く効かせた感じ。
顔も精悍さよりも、かわいらしさがある感じ。
コネリーとは違うけれども、それでも今観てボンドらしなーと思えるのは、ムーアが自分なりのボンド像を模索し、ファンにも受け入れられ、7作品という歴代ボンド役で最多となる出演を果たしたからでしょう。
Qが登場しないという珍しい作品。
(Q役のデスモンド・リュウェリンは2作目からの連続出演が6で一旦止まりますが、次作以降は19作目まで連続で出演。計17作でQを演じました。)
(オープニング)
炎とアフリカ系女性のシルエット。
(ボンドガール)
●ジェーン・シーモア
当時21歳。英人。メイン・ボンドガール。
純潔を守る占い師役でしたが、本人は当時すでに既婚者。
(個性的な敵キャラ)
NYのハーレム、ニューオリンズなどが舞台という事もあってか、敵キャラが全員黒人という珍しい設定の作品。愉快で個性的なキャラが満載でした。
●ジャズ葬殺
斬新な暗殺方法が面白かったです。
ジャズ葬はニューオリンズの伝統的葬儀。
●ワニワニパニック
ロケハンで見つけたワニ園を気に入り、撮影に使われる事になったそう。
このワニ園の経営者の名前がカナンガ。
なかなかワイルドな男で、本作でスタントとして出演も果たしました。
(ボンドがワニの背をジャンプしながら渡るシーン。作り物のワニを使っているのかと思いまいしたが、カナンガさんが本物のワニの上をガチで飛んでます。特典映像で何度も失敗して落水し、ワニに噛まれそうになっている彼を見れます。)
そんなこともあり、彼の名が本作の敵ボスの名前に使われました。
(見どころ)
●新たな007 チャーミングで軽めのノリの新ボンド
特に変化を象徴していたのがオープニング・ソング。
ポール・マッカートニー&ウィングスの LIVE AND LET DIE。
これまでのムーディーな楽曲から一転、シリーズ初のロックナンバー主題歌となりました。
こういう変化があるだけでワクワクしてきます。
アクションの内容や撮影方法なども一段階レベルが上がった感があります。
60年以上に渡り25作品が撮られ続けるという他に類を見ないシリーズですが、通しで観ていく中で感じるのは「ずっと続くという事は、ずっと変化し続けるという事」。
主演俳優も、作風も、その時代のスキルやニーズを汲み取り変わり続けるからこその長期人気シリーズ。
●ボート・チェイス
ちょっと尺取りすぎな感じもしましたが、ジャンプして道を飛び越えるシーンは迫力ありました。
ロジャー・ムーア版のボンドはボート・アクションがお好きなようで、以降の作品にも度々ボートに乗ってます。
(好きなところ)
●ジャズ葬殺
「誰の葬式?」と聞かれ「お前のだよ」と答える小柄なおっさんがいい感じ
●シリーズ屈指のクセ強キャラ、ペッパー保安官
南部のクセ強保安官は人気も出たようで次作「黄金銃を持つ男」で再登場します。
主題歌 |
Live and Let Die ポール・マッカートニー&ウィングス |
М |
メイン・ボンドガール役 | ジェーン・シーモア(英) | 生存 |
ボンド、ジェームズ・ボンド | 言う | |
ウォッカマティーニ、シェイク | 飲まない(ムーア版ボンドはショーン・コネリーとの差別化を計るため意図的にマティーニを飲まないようにしている。) | |
Qからの装備品 | 磁力腕時計(Qは登場しない) |
★★★PICK UP LINES★★★
007は女を二度殺す
ボンド
I'd like some answers now.(さあ答えてもらおうか。)
ロージー
Please... You don't understand, see. They'll kill me if I do.
(待って、お願い、話したら殺されるわ。)
ボンド
And I'll kill you if you don't.(話さなくても私が殺す。)
ロージー
But you couldn't. You wouldn't. Not after what we've just done.
(無理よ。で抱いた後にそんなことできっこないわ。)
ボンド
I certainly wouldn't have killed you before.
(後だから未練がない。)
シリーズ作品 | ||||
1 | 1962年 | ドクター・ノオ | B | ショーン・コネリー |
2 | 1963年 | ロシアより愛をこめて | C | ショーン・コネリー |
3 | 1964年 | ゴールドフィンガー | D | ショーン・コネリー |
4 | 1965年 | サンダーボール作戦 | C | ショーン・コネリー |
5 | 1967年 | 007は二度死ぬ | B | ショーン・コネリー |
6 | 1969年 | 女王陛下の007 | B | ジョージ・レーゼンビー |
7 | 1971年 | ダイヤモンドは永遠に | A | ショーン・コネリー |
8 | 1973年 | 死ぬのは奴らだ | B | ロジャー・ムーア |
9 | 1974年 | 黄金銃を持つ男 | C | ロジャー・ムーア |
10 | 1977年 | 私を愛したスパイ | A | ロジャー・ムーア |
11 | 1979年 | ムーンレイカー | B | ロジャー・ムーア |
12 | 1981年 | ユア・アイズ・オンリー | B | ロジャー・ムーア |
13 | 1983年 | オクトパシー | D | ロジャー・ムーア |
14 | 1985年 | 美しき獲物たち | C | ロジャー・ムーア |
15 | 1987年 | リビング・デイライツ | C | ティモシー・ダルトン |
16 | 1989年 | 消されたライセンス | B | ティモシー・ダルトン |
17 | 1995年 | ゴールデンアイ | B | ピアース・ブロスナン |
18 | 1997年 | トゥモロー・ネバー・ダイ | A | ピアース・ブロスナン |
19 | 1999年 | ワールド・イズ・ノット・イナフ | B | ピアース・ブロスナン |
20 | 2002年 | ダイ・アナザー・デイ | B | ピアース・ブロスナン |
21 | 2006年 | カジノ・ロワイヤル | A | ダニエル・クレイグ |
22 | 2008年 | 慰めの報酬 | C | ダニエル・クレイグ |
23 | 2012年 | スカイフォール | B | ダニエル・クレイグ |
24 | 2015年 | スペクター | B | ダニエル・クレイグ |
25 | 2021年 | ノー・タイム・トゥ・ダイ | B | ダニエル・クレイグ |