007 慰めの報酬 C
(007 Quantum of Solace )2008
監督 | マーク・フォスター | |
キャスト | ダニエル・クレイグ② | ジェームズ・ボンド(007) |
オルガ・キュリレンコ | カミーユ | |
マチュー・アマルリック | ドミニク・グリーン | |
ホアキン・コシオ | メドラーノ将軍 | |
ジェマ・アータントン | フィールズ(女性大使館員) | |
ジャンカルロ・ジャンニーニ | マティス | |
ジェフリー・ライト | フェリックス(CIA) | |
デヴィッド・ハーバー | ビーム(CIA) | |
ジュディ・デンチ⑥ | M | |
ロリー・キニア① | ターナー(Mの部下) | |
グレン・フォスター | ミッチェル(MI6の裏切者) |
前作で愛を誓い合ったヴェスパーを失ったボンド。
彼女を影で操っていた男Mr.ホワイトを手掛かりに、背後に潜む謎の組織の正体を探るボンドの前に現れたのは復讐に燃える女カミーユ。
復讐に捕らわれし2人の戦いの行方は!?
シリーズ第22作目🐱🐱
ダニエル・クレイグ版ボンドの
2作目。
前作「カジノ・ロワイヤル」のラスト直後から物語がスタート。
前作を観ていないとわからない
とこが多いと思います。
ダニエル・クレイグ版はシリアスで大人の雰囲気漂う作風とはいえ、かなり暗いテイスト。「復讐」がテーマになってるので仕方無い面もあるか。
前作はポーカーとヴェスパーとの絡みに時間を割いたことで相対的にアクション控えめでしたが、本作では冒頭のカー・チェイスに始まり、スピーディーなアクションが連続するアクション満載の作品になってます。
ダニエル・クレイグは歴代ボンドの中で一番体を張ってハードでタフなアクションに挑んでますが、その割にそこまで見応えのあるアクションがなかったのが残念。
飛行機での空中戦に多少見応えがあったくらいかなー。
(ボンドガール)
●オルガ・キュリレンコ(カミーユ役)
ウクライナ人。当時27歳。
大人のいい女感漂いまくりのヴェスパーに比べると、顔やスタイルが幼く見えるカワイイ系の外見。
テーマである復讐ともミスマッチな感じはしました。
ボンドとのベッドシーンがない珍しいボンド・ガール。(最後にチューだけ)
確かに本作のテーマ、設定でそういうシーンあったら違和感。
●ジェマ・アータートン(フィールズ役)
イギリス人。当時22歳。
オイルまみれの全身真っ黒の死体は、シリーズ3作目1964年「ゴールドフィンガー」の全身金粉まみれの死体を意識したもの。
(可哀想なマティス)
前作に続きボンドの協力者として登場。
前作で裏切者だと勘違いされてMI6に捕まり拷問まで受けて、さらに本作ではあの死様。可哀想すぎる😿
(謎の組織)
Mr.ホワイトやドミニク・グリーンが所属する謎の組織。
ホワイト曰く「あらゆる場所に潜んでいる」という匂わせ。
ボンドはヴェスパーの復讐に一応の一区切りを付けますが、Mr.ホワイトには逃げられたまま。
ボンドの宿敵である謎の組織の正体は次々作で明らかに。
(ガンバレル・シークエンス)
敵の銃口に向かってボンドが撃つお馴染みのシークエンスがオープニングではなくエンディング曲前に入ってました。
(好きなところ)
●砂漠を行く2人
砂漠を進むかっこいいシーンは、1972年「ゲッタウェイ」でマックイーンとアリ・マッグローがゴミ捨て場を歩くシーンを連想しました。
●ホテル脱出シーン
任を解かれて連行されるボンドがエレベーターであっという間にエージェント達をのして、敵の目をかわしながらMと会話して脱出。
憎まれ口を叩き合いながらもボンドに絶対の信頼を寄せるM。
2人ともカッケー!
この辺りが大人向けボンド、ダニエル・クレイグ版の真骨頂かな。
●ラスト
オルガ・キュリレンコ演じるカミーユとのシュールな別れ方。
そして前作からの愛と因縁に片を付け、前へ進むボンド。
主題歌 |
Another Way To Die (ジャック・ホワイト & アリシア・キーズ) シリーズ初のデュエット曲 |
M&F |
メイン・ボンドガール役 | オルガ・キュリレンコ(ウクライナ) | 生存 |
ボンド、ジェームズ・ボンド | 言わない | |
ウォッカマティーニ、シェイク |
飲まない 前作で自身が命名した”ヴェスパー”を飲んでいた。 |
|
Qからの装備品 |
なし(Q登場せず) ダニエル・クレイグ版は現実離れしたSF的なアイテムは出てこない。 |
★★★PICK UP LINES★★★
毎度の事
M
Bond, if you could avoid killing every possible lead, it would be deeply appreciated.
(ボンド、手掛かりを片っ端から殺すのをやめてくれると、とても助かるのだけど。)
ボンド
Yes, ma'am. I'll do my best.(はい、努力します。)
M
I've heard that before.(口先だけね。)
※原題 quantum of solace を直訳すると「慰めの分量」でしょうか。
作中ではドミニクが自身の所属する組織の事を「quantum」と表現してました。
「報酬」という邦題は響きもよくて、なかなかうまいと思います。
シリーズ作品 | ||||
1 | 1962年 | ドクター・ノオ | B | ショーン・コネリー |
2 | 1963年 | ロシアより愛をこめて | C | ショーン・コネリー |
3 | 1964年 | ゴールドフィンガー | D | ショーン・コネリー |
4 | 1965年 | サンダーボール作戦 | C | ショーン・コネリー |
5 | 1967年 | 007は二度死ぬ | B | ショーン・コネリー |
6 | 1969年 | 女王陛下の007 | B | ジョージ・レーゼンビー |
7 | 1971年 | ダイヤモンドは永遠に | A | ショーン・コネリー |
8 | 1973年 | 死ぬのは奴らだ | B | ロジャー・ムーア |
9 | 1974年 | 黄金銃を持つ男 | C | ロジャー・ムーア |
10 | 1977年 | 私を愛したスパイ | A | ロジャー・ムーア |
11 | 1979年 | ムーンレイカー | B | ロジャー・ムーア |
12 | 1981年 | ユア・アイズ・オンリー | B | ロジャー・ムーア |
13 | 1983年 | オクトパシー | D | ロジャー・ムーア |
14 | 1985年 | 美しき獲物たち | C | ロジャー・ムーア |
15 | 1987年 | リビング・デイライツ | C | ティモシー・ダルトン |
16 | 1989年 | 消されたライセンス | B | ティモシー・ダルトン |
17 | 1995年 | ゴールデンアイ | B | ピアース・ブロスナン |
18 | 1997年 | トゥモロー・ネバー・ダイ | A | ピアース・ブロスナン |
19 | 1999年 | ワールド・イズ・ノット・イナフ | B | ピアース・ブロスナン |
20 | 2002年 | ダイ・アナザー・デイ | B | ピアース・ブロスナン |
21 | 2006年 | カジノ・ロワイヤル | A | ダニエル・クレイグ |
22 | 2008年 | 慰めの報酬 | C | ダニエル・クレイグ |
23 | 2012年 | スカイフォール | B | ダニエル・クレイグ |
24 | 2015年 | スペクター | B | ダニエル・クレイグ |
25 | 2021年 | ノー・タイム・トゥ・ダイ | B | ダニエル・クレイグ |