007 ダイ・アナザー・デイ B

(007 Die Another Day)2002

監督 リー・タマホリ  
キャスト ピアース・ブロスナン④ ジェームズ・ボンド(007) 
  ハル・ベリー ジンクス
  トビー・スティーブンス グスタフ・グレーブス
  ウィル・ユン・リー ムーン大佐
  リック・ユーン ザオ
  ロザムンド・パイク ミランダ・フロスト
  マイケル・マドセン ファルコ(CIA ジンクスの上役)
  ケネス・ツァン 北朝鮮の将軍(ムーン大佐の父)
  コリン・サーモン チャールズ・ロビンソン
  ローレンス・マコール キル (グスタフの部下)
  マイケル・ゴアボイ ヴラッド (グスタフの部下・技術屋)
  エミリオ・エチェバリア ラウル(キューバで車くれた人)
  ホ・イー チャン(香港のホテル支配人)
  Sarllya 北朝鮮の女性尋問官
  マドンナ ベリティ(フェンシングのコーチ)
  ジュディ・デンチ④ М
  ジョン・クリーズ
  サマンサ・ボンド④ マネーペニー
これがホントのダイヤモンド・ヘッド?
これがホントのダイヤモンド・ヘッド?

任務で潜入した北朝鮮で捕らえられてしまった007!

1年以上に渡る拷問生活を経て解放されたが、それは北朝鮮のテロリストザオとの捕虜交換によるものだった!

ザオ、そしてその背後にいるダイヤモンド王グスタフ・グレーブスの恐るべき陰謀に007が挑む!

 

シリーズ第20作目!

また1962年の第1作「007 ドクター・ノオ」から40周年の記念作品。

ピアース・ブロスナン版の4作目。

彼がボンドを演じるのは本作で最後となります。

 

敵国が北朝鮮というあたりに、時代の変化を感じます。

 

(ちぐはぐ)

ほとんどの作品で一旦は敵に捕まってしまうボンド。

 

もちろん拘束されることもありますが、余裕の表情で敵と食事したり、そこまで酷い目に合わされることはありませんでした。

 

しかし本作ではボンドへの拷問シーンとラップさせる異例のオープニング・ミュージック、そして1年以上も監禁・拷問されるというダークな展開でスタート。

ダンディズムの象徴でもあるボンドがあんなに髪ボサボサ、髭ボーボーな姿も初めて見た。

とにかく全体的にシリアスで暗めの作風

 

それでいて、SF感のある派手なアクションや設定で押してくるので、作風とのミスマッチ、アンバランスな感が大きい。

 

えっ・・・流石にやりすぎでは・・・

崩落氷山とのパラセーリング的サーフィン・・・

愉快と言えば愉快だけど、作風とミスマッチなぶっ飛びアクション。

  

●えっ・・・いつの時代・・・

敵ボスが終盤に身に着けていた衛星兵器を操るボディ・スーツ。、

ボディ・スーツにする必要はまるでなかったし、ごつい見てくれの割にスタンガンみたいな機能しかないしょーもない装備。

60~70年代くらいのノリのエンタメだよな~。

 

20作目、40周年の記念作の割には精彩に欠く作品になってしまったかなー

 

(ボンドガール)

ハル・ベリー(ジンクス役)

アメリカ人。当時35歳。

前年公開の「チョコレート」で黒人女性初のアカデミー主演女優賞を受賞。

(本作撮影中にその授賞式が行われてます。)

 

水着での登場シーンは、シリーズ1作目「ドクター・ノオ」で初代ボンド・ガールのウルスラ・アンドレスがビキニで海からあがってくる有名なシーンを踏襲したものです。

水着の色こそ違うものの、ダイバーベルトにナイフを付けたスタイルはまんまです。

流石にスタイル抜群だなー。

 

ロザムンド・パイク(ミランダ・フロスト役)

イギリス人。当時23歳。(アラサーぐらいの貫禄があったけど)

彼女のデビュー作。

完全無名の俳優でしたが、以後ヒット作に恵まれ人気女優になっていきます

 

(主題歌 DIE ANOTHER DAY)

マドンナ自身が作詞作曲。曲はかなり良かったですが、ボンドへの拷問シーンとラップさせたオープニングはやっぱり陰湿な感じ。

特典収録されていたマドンナのミュージックビデオはメチャカッコ良かったです。

マドンナはフェンシングのコーチ役で出演もしてます。

 

(新Q)

前作でQの後継者役だったジョン・クリーズが新たなQとして登場しますが、本作1作のみの登場となりました。

 

(アニバーサリー仕様 諸々)

お馴染みのガンバレル・シークエンスで始まりますが、ボンドを狙う銃口にボンドの撃った銃弾が入るという特殊演出になってます。

 

飛行機内でウォッカマティーニ、シェイクをボンドに渡したCAは、3代目007ロジャー・ムーアの娘デボラ・ムーアです。

 

その他ジンクス登場シーンなど、これまでのシリーズ作品の台詞・演出・アイテムなどいろんな小ネタをちりばめてある感じです。

 

(見どころ)

アクション

●オープニングのアサシン仕様の黒いボディスーツでのサーフィン

不気味カッコイイ。

 

スキーやスカイダイビングなどエクストリームスポーツ系のアクションも度々披露してきましたが、サーフィンは初かな~。

中盤の氷山とのパラセーリング的なサーフィンはやりすぎ感ありましたが。

 

ボンドVSグスタフのチャンバラ

かなりの尺を使ってる。

 

レーザー光線が飛び交う中での格闘

 

氷上でのカーアクション

アストン・マーチンVSジャガーの英車対決

敵の乗るジャガーもボンドカー並みのギミック満載車。

 

ピアース・ブロスナン版ではBMWが多かったけど、久々にアストン・マーティンがメインのボンド・カーになりました。

 

●北朝鮮の女性尋問官

登場時間もわずかで台詞もありませんでしたが、ドSな視線が印象に残りました。

 

主題歌

DIE ANOTHER DAY

(マドンナ)

メイン・ボンドガール役 ハル・ベリー(米) 生存
ボンド、ジェームズ・ボンド 言う  
ウォッカマティーニ、シェイク

飲む

 
Qからの装備品

ソニック・アジテーター指輪

20個目の腕時計(オメガ シーマスター)

アストン・マーティン・ヴァンキッシュ改めヴァニッシュ

(インビジブル機能、標的追尾銃等々)

 

★★★PICK UP LINES★★★

ボンド VS 新Q

 

Q

Now, a new watch. This will be your 20th, I believe.

(さて新しい時計だ。確かこれで20個目だったな。)

 

ボンド

How time flies.(光陰矢のごとし。)

 

Q

Yes, well, 007...why don't you establish a record by returning this one. Your new transportation.

(ああ、そうだな007。これだけは壊さないうちに返してもらいたいもんだね。君の新しい車だよ。)

 

      シリーズ作品    
1 1962年 ドクター・ノオ ショーン・コネリー
2 1963年 ロシアより愛をこめて C ショーン・コネリー
3 1964年 ゴールドフィンガー ショーン・コネリー
4 1965年 サンダーボール作戦 C ショーン・コネリー
5 1967年 007は二度死ぬ ショーン・コネリー
6 1969年 女王陛下の007 B ジョージ・レーゼンビー
7 1971年 ダイヤモンドは永遠に A  ショーン・コネリー
8 1973年 死ぬのは奴らだ B ロジャー・ムーア
9 1974年 黄金銃を持つ男 C ロジャー・ムーア
10 1977年 私を愛したスパイ ロジャー・ムーア
11 1979年 ムーンレイカー B  ロジャー・ムーア
12 1981年 ユア・アイズ・オンリー ロジャー・ムーア
13 1983年 オクトパシー ロジャー・ムーア
14 1985年 美しき獲物たち ロジャー・ムーア
15 1987年 リビング・デイライツ   ティモシー・ダルトン
16 1989年 消されたライセンス ティモシー・ダルトン
17 1995年 ゴールデンアイ ピアース・ブロスナン
18 1997年 トゥモロー・ネバー・ダイ   ピアース・ブロスナン
19 1999年 ワールド・イズ・ノット・イナフ ピアース・ブロスナン
20 2002年 ダイ・アナザー・デイ   ピアース・ブロスナン
21 2006年 カジノ・ロワイヤル   ダニエル・クレイグ
22 2008年 慰めの報酬   ダニエル・クレイグ
23 2012年 スカイフォール   ダニエル・クレイグ
24 2015年 スペクター ダニエル・クレイグ
25 2021年 ノー・タイム・トゥ・ダイ ダニエル・クレイグ