007 スペクター B
(SPECTRE )2015
監督 | サム・メンデス② | |
キャスト |
ダニエル・クレイグ④ |
ジェームズ・ボンド(007) |
レア・セドゥ① | マドレーヌ・スワン | |
クリストフ・ヴァルツ① | エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド | |
レイフ・ファインズ② |
M | |
ベン・ウィショー② | Q | |
ナオミ・ハリス② | マネーペニー | |
ロリー・キニア③ | ビル・タナー | |
アンドリュー・スコット | マックス・デンビー(C) | |
デヴィッド・バウティスタ | スペクターの追っ手 | |
イェスパー・クリステンセン | Mr.ホワイト | |
アレサンドロ・クレモナ | マルコ・スキアラ | |
モニカ・ベルッチ | ルチア(マルコの妻) | |
ステファニー・シグマン | メキシコの女 | |
ジュディ・デンチ | 前M |
「カジノ・ロワイヤル」のル・シッフル。
「慰めの報酬」のグリーン。
「スカイフォール」のシルヴァ。
そしてMr.ホワイト。
ダニエル・クレイグ版のボンドを追い詰めてきたこれまでの敵たち。
その全員がとある組織の一員だった!
その組織の名は、スペクター!!
ボンドの宿敵スペクターと、その首領
ブロフェルドが久々のシリーズ復帰となったシリーズ24作目。
ダニエル・クレイグ版4作目。
監督は前作「スカイフォール」に続き、サム・メンデス。
(オープニングの長回し)
ただやればいいってもんじゃないですが、観客を引き込むためオープニングで長回しの1カットを使う作品はちょこちょこあります。
本作ではメキシコの「死者の日」という大勢の人が仮装パレードするお祭りの中でのシーンなので臨場感は出たと思います。
本当にお祭りをやっている時に撮影したのかと思ったくらい、お祭りの風景はリアルで生きてた。
実際には1000人以上のエキストラに衣装もメイクも一人一人に準備して作られてます。このオープニングだけで相当の予算がかかってそう。
(スペクター)
世界的犯罪組織の名前。
SPecial Executive for Counter-intelligence, Terrorism, Revenge and Extortionの略らしいです。
これまでのダニエル・クレイグ版3作品に登場した敵キャラ達は、実はスペクターの一員だったことが本作で判明。
「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」に登場したMr.ホワイトもその一人で、本作で再登場します。
オープニング主題歌中にも、過去作のキャラが映ってます。
(ブロフェルド)
スペクターのボス。原作小説にも登場するボンドの宿敵キャラ。
映画でもこれまで5作品で登場してます。
だいたいペルシャネコと一緒に登場。
シリーズ2作目と4作目では、膝に乗せたペルシャネコとそれを撫でる手しか映らず、この姿が「悪の黒幕像」のステレオタイプとなり、いろんなとこで使われてます。
スペクターとブロフェルドは1971年の7作目「ダイヤモンドは永遠に」以来
の登場となりました。
複雑な利権関係のせいで、長い間映画に登場する事が出来ませんでしたが、諸々整理されて登場することがてきました。
(「サンダーボール作戦」「ダイヤモンドは永遠に」を参照)
●クリストフ・ヴァルツ演じる新ブロフェルド
ブロフェルド久々の銀幕復帰ということで、オープニングの映像にも過去の敵キャラと、シンボルマークであるタコを登場する演出で煽りまくり。
さらに本編で登場するスペクターの会議シーンの緊迫感がやばい。
影で人相は見えず、しばらくはシルエットと声だけですが、黒幕感と圧倒的な威圧感を放ってます。
しかし、蓋を開けてみると、極めて個人的な逆恨み的感情でボンドをいじめてただけのしょーもない奴に成り下がってしまいました。
世界的な大犯罪組織のボスが、そんな私怨に固執するようなセコい奴では、いまいち説得力もない。
ハンパない感じをさんざん煽った挙句、このキャラメイクは残念。
2009年「イングロリアス・バスターズ」で圧倒的に冷酷な悪者を演じてアカデミー賞を受賞したクリトフ・ヴァルツでも、このキャラ設定では滑稽でしょうもない奴にしかならなかったか・・・
(ボンドガール)
●レア・セドゥ(マドレーヌ役)
フランス人。当時29歳。
メイン・ボンドガールを2作続けて演じる唯一の女優。
正統派の美人顔ではないけれでも、泣いて微笑んで怒って、いろんな感情や表情を見せる主張強めの顔が愛らしい。
小生意気そうな表情でいて、すごく脆くて弱そうにも見える。
●モニカ・ベルッチ(ルチア役)
イタリア人。当時50歳。見えん。
敵役の妻(女)のサブ・ボンドガールは残酷な殺され方をするのが定番ですが、ルチアは死ななかったもよう。
(М&Q&マニーペニーの戦い)
ボンドとマドレーヌの戦いと並行して、МやQが00セクションを潰そうと画策するCの陰謀と戦うサブストーリーが展開されてます。
それゆえ、148分というやや長尺の映画になってます。
あんまり要らない気がしました。
(ダニエル・クレイグ版、最終作へ・・・)
本作ラストで宿敵ブロフェルドを前にしたボンドが銃を投げ捨てマドレーヌと共に去っていきます。
殺し屋稼業に見切りをつけて安息の日々を選択し大団円!
で終わっても良かった気もしますが、その後のエクストラステージ&裏ボス登場的な感じで「ノー・タイム・トゥー・ダイ」へと続きます。
(アクション)
●序盤の荒れ狂うヘリコプターでの戦いはなかなかスリリング。
●アストン・マーティン VS ジャガー
デウヴ・バウティスタ演じる屈強な殺し屋は列車から引きずり降ろされてお役御免となりましたが、ターミネーター的に終盤でもうひと暴れしてくれても良かった。
●基地大爆破!!!
大量の燃料、火薬を使った映画史上最大規模の爆破シーンとしてギネス認定された大爆破シーン。
CGを使ったど派手な爆破映像を見慣れたせいか、そこまでのインパクトを感じなかったです。
炎よりも黒煙が目立っていたような・・・
(好きなところ)
●主題歌
サム・スミスの Writing's on the Wall とてもとても美しい歌声。
●レア・セドゥすこ
主題歌 |
Writning's On The Wall (サム・スミス) |
M |
メイン・ボンドガール役 | レア・セドゥ(フランス) | 生存 |
ボンド、ジェームズ・ボンド | 言う | |
ウォッカマティーニ、シェイク |
ダーティ・ウォッカ・マティーニを 列車で飲む(たぶんシェイク?) |
|
Qからの装備品 |
爆破仕掛けの腕時計 アストン・マーティンDB10 (009用を強奪品) アストン・マーティンDB5 |
★★★PICK UP LINES★★★
ドレスアップしたマドレーヌを見て
マドレーヌ
You shouldn't stare.(そんなに見つめないでよ。)
ボンド
Well, you shouldn't look like that.(目を奪われた。)
字幕では、マドレーヌ「そんな目・・・」
ボンド 「君に釘付けだ。」
吹き替えでは、マドレーヌ「見つめちゃダメ。」
ボンド 「じゃあ、そんな恰好しちゃだめだ。」
吹き替えは、ほとんど直訳な感じです。
シリーズ作品 | ||||
1 | 1962年 | ドクター・ノオ | B | ショーン・コネリー |
2 | 1963年 | ロシアより愛をこめて | C | ショーン・コネリー |
3 | 1964年 | ゴールドフィンガー | D | ショーン・コネリー |
4 | 1965年 | サンダーボール作戦 | C | ショーン・コネリー |
5 | 1967年 | 007は二度死ぬ | B | ショーン・コネリー |
6 | 1969年 | 女王陛下の007 | B | ジョージ・レーゼンビー |
7 | 1971年 | ダイヤモンドは永遠に | A | ショーン・コネリー |
8 | 1973年 | 死ぬのは奴らだ | B | ロジャー・ムーア |
9 | 1974年 | 黄金銃を持つ男 | C | ロジャー・ムーア |
10 | 1977年 | 私を愛したスパイ | A | ロジャー・ムーア |
11 | 1979年 | ムーンレイカー | B | ロジャー・ムーア |
12 | 1981年 | ユア・アイズ・オンリー | B | ロジャー・ムーア |
13 | 1983年 | オクトパシー | D | ロジャー・ムーア |
14 | 1985年 | 美しき獲物たち | C | ロジャー・ムーア |
15 | 1987年 | リビング・デイライツ | C | ティモシー・ダルトン |
16 | 1989年 | 消されたライセンス | B | ティモシー・ダルトン |
17 | 1995年 | ゴールデンアイ | B | ピアース・ブロスナン |
18 | 1997年 | トゥモロー・ネバー・ダイ | A | ピアース・ブロスナン |
19 | 1999年 | ワールド・イズ・ノット・イナフ | B | ピアース・ブロスナン |
20 | 2002年 | ダイ・アナザー・デイ | B | ピアース・ブロスナン |
21 | 2006年 | カジノ・ロワイヤル | A | ダニエル・クレイグ |
22 | 2008年 | 慰めの報酬 | C | ダニエル・クレイグ |
23 | 2012年 | スカイフォール | B | ダニエル・クレイグ |
24 | 2015年 | スペクター | B | ダニエル・クレイグ |
25 | 2021年 | ノー・タイム・トゥ・ダイ | B | ダニエル・クレイグ |