007  ゴールドフィンガー D

(007  GOLDFINGER)1964

監督 ガイ・ハミルトン①  
キャスト ショーン・コネリー③ ジェームズ・ボンド 
  ゲルト・フレーべ オーリック・ゴールドフィンガー
  オナー・ブラックマン プッシー・ガロア(飛行団 代表)
  ハロルド 坂田 オッドジョブ(ゴールドフィンガーのSP)
  シャーリー・イートン ジル・マスターソン
  タニア・マレット ティリー(ジルの妹)
  セック・リンダー

フェリックス・ライター(CIA)

  マーティン・ベンソン ソロ(ギャングのボス 車でペチャンコに)
  メイ・リン マイ・リー(プッシーの部下 CA)
  ロイス・マクスウェル③ マネーペニー
  バーナード・リー③
  デスモンド・リュウェリン② Q

世界中の金の密輸を牛耳る大物実業家ゴールドフィンガーの調査を命じられたボンド。

身分を隠して近づくが、正体を見破られ捕まってしまう。

脱出を図ろうとするボンドが連行されたのはアメリカ、ケンタッキー州。

ゴールドフィンガーの狙いとは!?

 

シリーズ第3弾!

監督が前二作のテレンス・ヤングからガイ・ハミルトンに変わりました。

ショーン・コネリー出演作の中では、唯一スペクターが出て来ない作品。

 

シリーズ2作目と、この3作目の成功によって、007の人気が決定的となり、長期シリーズ作品となっていきます。

ファンの中でも人気の高い作品ですが、私的にはイマイチはまりませんでした。

 

(捕まりっぱなしのボンド)

中盤スイスでのシーンで敵に捕まってから最後までずっと捕まったまま。

尋問を受けるシーンもありますが、敵からの扱いも比較的寛容で、敵ボスであるゴールドフィンガーとも、なあなあな感じで普通に会話をしています。余裕たっぷりのボンドもいいんですが、スパイとしての気概を感じられなかったのは残念でした。

 

(オープニング)

前作では主題歌がエンディングに使われていましたが、本作からオープニングで使われるようになりました。

黒い背景の中、妖しく映える金ピカの女体に映像が投影される007シリーズらしいセクシーな演出。

 

(ロケーション)

序盤はマイアミのリゾートホテルですが、それ以降はスイスの山岳地方や、ケンタッキー州など田舎の風景の多かったです。

 

(Q)

装備品開発ルームを訪れて、Qからレクチャーを受けながら皮肉のやり取りという定番のシーンが描かれてます。

 

(ボンドガール:オナー・ブラックマン)

イギリス人。38歳でのボンドガール出演は最高齢。

(13作目「オクトパシー」のモード・アダムスとタイ)

 

(ゴールドフィンガー役、ゲルト・フレーベ)

ドイツ人。ドイツでは有名俳優。

英語がまったく話せなかったため、声は全て吹き替えられています。

 

(原作者イアン・フレミング死す)

1964年8月、本作公開1か月前に病死。(56歳)

自身の作品が次々と映画化され人気を博しますが、フレミングが観れたのはは1作目と2作目だけ。可哀想。

 

(見どころ)

●黄金の死体

映画史上、最もゴージャスで残酷な死体。本作で一番インパクトのあるシーン。

登場時間は僅かなキャラですが、全身金箔に覆われた死体のインパクトは抜群。演じたシャーリー・イートンはメインのボンドガールよりも印象に残ります。

 

作中では「全身に金箔を塗られて皮膚呼吸ができなくなり死んだ」とされていて、実際の撮影でも医師が立ち会ったそうです。息苦しさはあるかもしれませんが、肺で呼吸できるので死ぬことはありません。

●オッドジョブ

ゴールドフィンガーを守る無敵のSP。

必殺技の帽子カッターは必見ww

演じるハロルド坂田はハワイ出身の日系アメリカ人。

オリンピック重量挙げの銀メダリストで、その後プロレスラーとして活躍した人。

 

古い映画なので、いろいろツッコミどころはあるかもしれませんが、帽子カッター、ボンド登場シーンで頭に水鳥、時限爆弾ストップ!爆発007秒前、プッシーという卑猥な名前等々、元々からして笑かそうとして作られた作品なので、笑ってやりましょう。

 

(フォート・ノックス)

ケンタッキー州にある米軍基地内にある金塊保管所。

アメリカの金塊は、その多くがNY連邦準備銀行の地下に保管されているとされています。(1995年「ダイ・ハード3」ではここが襲われます。)

フォート・ノックスにも相当量の金塊が保管されてると思われますが、機密事項なので正確な量は不明。公開されることもないので、実は金塊はないのではと疑う人もいるよう。

 

主題歌

ゴールドフィンガー(op)

歌:シャーリー・バッシー①

F
メイン・ボンドガール役 オナー・ブラックマン(英) 生存
サブ・ボンドガール役 シャーリー・イートン(英) 死亡
サブ・ボンドガール役 タニア・マレット(英) 死亡
ボンド、ジェームズ・ボンド 言う  
ウォッカマティーニ、シェイク 飲む  
Qからの装備品

ギミック満載の

アストン・マーティンDB5改造車と

発信機大小セット

 

★★★PICK UP LINES★★★

お馴染みになっていく ボンド VS Q

 

Q

Incidentally, we'd appreciate its return, along with all your other eqipument, infact, for once, when you return from the field.

(他の装備と一緒にちゃんとに返してくれ。せめて1度くらいはそうしてくれたまえ。)

 

ボンド

Well, you'd be surprised the amount of wear and tear that goes on out there in the field.  Anything else?

(現場での苦労を知らないようだね。他には?)

 

Q

Well, I won't keep you for more than an hour or so, if you give me your undivided attention.

(真面目に聞いてくれればすぐに終わらせてやるよ。)

 

      シリーズ作品    
1 1962年 ドクター・ノオ B ショーン・コネリー
2 1963年 ロシアより愛をこめて C ショーン・コネリー
3 1964年 ゴールドフィンガー ショーン・コネリー
4 1965年 サンダーボール作戦 C ショーン・コネリー
5 1967年 007は二度死ぬ ショーン・コネリー
6 1969年 女王陛下の007   ジョージ・レーゼンビー
7 1971年 ダイヤモンドは永遠に ショーン・コネリー
8 1973年 死ぬのは奴らだ B ロジャー・ムーア
9 1974年 黄金銃を持つ男 ロジャー・ムーア
10 1977年 私を愛したスパイ A  ロジャー・ムーア
11 1979年 ムーンレイカー B ロジャー・ムーア
12 1981年 ユア・アイズ・オンリー ロジャー・ムーア
13 1983年 オクトパシー D  ロジャー・ムーア
14 1985年 美しき獲物たち   ロジャー・ムーア
15 1987年 リビング・デイライツ   ティモシー・ダルトン
16 1989年 消されたライセンス   ティモシー・ダルトン
17 1995年 ゴールデンアイ ピアース・ブロスナン
18 1997年 トゥモロー・ネバー・ダイ ピアース・ブロスナン
19 1999年 ワールド・イズ・ノット・イナフ ピアース・ブロスナン
20 2002年 ダイ・アナザー・デイ   ピアース・ブロスナン
21 2006年 カジノ・ロワイヤル ダニエル・クレイグ
22 2008年 慰めの報酬 ダニエル・クレイグ
23 2012年 スカイフォール   ダニエル・クレイグ
24 2015年 スペクター ダニエル・クレイグ
25 2021年 ノー・タイム・トゥ・ダイ   ダニエル・クレイグ