007 ダイヤモンドは永遠に A
(007 DIAMONDS ARE FOREVER )1971
監督 | |
ガイ・ハミルトン② | |
キャスト | |
ショーン・コネリー⑥ | ジェームズ・ボンド(007) |
ジル・セント・ジョン | ティファニー・ケイス |
チャールズ・グレイ | ブロフェルド |
ノーマン・バートン | フェリックス・ライター(CIA ボンド友人) |
ブルース・グローヴァー | ウィント(ゲイカップルの殺し屋) |
パター・スミス | キッド(ゲイカップルの殺し屋 眼鏡ハゲ) |
ジミー・ディーン | ホワイト(大会社社長) |
ジョー・ロビンソン | ピーター・フランクス(密輸ダイヤの運び屋) |
ラナ・ウッド | プレンティ・オトゥール(カジノで会った女) |
ブルース・キャボット | バート・サクスビー |
ジョセフ・ファースト | メッツ教授 |
ローラ・ラースン | バンビ(美女ファイター 白人) |
トリナ・パークス | ザンパー(美女ファイター アフリカ系) |
ローレンス・ネイスミス | ドナルド卿(密輸調査依頼人) |
バーナード・リー⑦ | M |
デスモンド・リュウェリン⑥ | Q |
ロイス・マクスウェル⑦ | マネーペニー |
とうとう宿敵ブロフェルドを葬ったボンドの次なる任務はダイヤの密輸に関する潜入捜査!
関わった人間を次々と始末していく密輸組織の黒幕とは!?
シリーズ第7弾!
(ショーン・コネリー復帰)
前作の2代目ボンド(ジョージ・レーゼンビー)が不評だったこともあり、まったく乗り気ではないコネリーに破格の出演料を支払い復帰してもらった作品。
(コネリーはその全額を故国スコットランドの教育基金に寄付)
コネリーは本作をもって、ボンド役引退となりました。
(12年後の1983年に非イーオン系の作品「ネバーセイ・ネバーアゲイン」で再びボンド役を演じ、全部で7作品でボンドを演じてます。)
ガイ・ハミルトン監督も1965年の4作目「サンダーボール作戦」以来の監督復帰となり、以後、8作目、9作目と続けてメガホンを取り、計4作の007作品を監督しました。
(オープニング)
いつものガンバレルシークエンスから、オープニングミュージックまでがとてもユニークで愉快。
「奴はどこだ?」の台詞とともに、いきなりぶっ飛ばされる日本人の男。
そしてまさかの、ビキニ剥ぎ取りからのビキニ首絞めの外道コンボ。
面白すぎます。
ブロフェルドのニャンコの目がキラリと光り、ダイヤやセクシーな美女のシルエットが映る音楽へと続きます。
(ボンドガール)
●ジル・セント・ジョン
当時31歳。メイン・ボンドガール。アメリカ人。
14歳で大学に飛び級入学した才女。
●ラナ・ウッド
当時24歳。アメリカ人。出演シーンはかなり短め。
女優ナタリー・ウッドの妹。
(宿敵ブロフェルド 長期のお別れ)
5作目「二度死ぬ」ではボンドのサポート役であるヘンダーソンを演じたチャールズ・グレイがブロフェルドを演じてます。
まさか影武者ならぬ影猫まで出てくるとはww
イアン・フレミングの原作者小説「ダイヤモンドは永遠に」では登場していなかったブロフェルドを敵役として登場させていますが、その事でスペクター関連の権利を持っていたケヴィン・マクローリー(4作目「サンダーボール作戦」参照)が猛抗議。以降、2015年の24作目「スペクター」までスペクターやブロフェルドが登場しなくなります。
(12作目「ユア・アイズ・オンリー」のプレタイトル・シークエンスにスキンヘッドで膝にペルシャ猫を乗せてボンド抹殺を計る、どう考えてもブロフェルドとしか思えないキャラが登場しますが、顔は映らず名前も出てこないです。)
現在ではMGMがスペクター関連の映画権利を持っているよう。
(見どころ&好きなところ)
●コント的、ギャグ的シチュエーションや展開
今観るから笑えるという部分もあると思いますが、ブロフェルドたちが本気でボンドを殺そうとしている感じが全然ないし、かなり愉快な所が多いです。
終盤でティファニーが銃をぶっ放して、その反動でのけぞっって海に落ちてく所とか地味に面白い。
●割としっかりしたストーリー
粗い展開で、シチュエーションもコミカルな割にストーリーはちょっと複雑。
運び屋になりすましての潜入捜査はスパイものの王道ですが、潜入した組織の中で、ダイヤをかすめ取ろうとする裏切りの運び屋を演じてみたり、敵味方が少しわかりずらくなるかもしれません。
●二組の二人組
・ゲイカップルの殺し屋コンビ ウィントとキッド
コミカルさと不気味さを持った冷酷な殺し屋。
個性的な敵キャラも007シリーズの魅力ですが、最初から最後まで淡々と付きまとってくるこの二人はかなり好き。
・バンビ&ザンパーの空中殺法女子コンビ
プロレスの場外乱闘みたいなあのシーンはなんなんだww
●時代の変化を楽しめる長期シリーズ
1962年に1作目が公開されたこのシリーズも、本作で1970年代に突入しました。スパイモノなので、時代時代の先端技術や最新の乗り物、SF的な道具や武器が毎回登場しますが、それらが段々とアップデートされていくのが面白です。
撮影技術もどんどん発達していくので、何台ものパトカーとのカーチェイスシーンなんかは、見応えを感じました。
なにせ半世紀以上続くシリーズなので、連続して観ると時代の変化を如実に感じられます。撮影技術しかり、世界の街の風景しかり、乗る車しかり、敵がソ連なのかロシアなのか北朝鮮なのか、etc....
主題歌 |
Diamonds are Forever シャーリー・バッシー② (3作目「ゴールドフィンガー」以来2回目) |
F |
メイン・ボンドガール役 | ジル・セント・ジョン(米) | 生存 |
ボンド、ジェームズ・ボンド | 言う | |
ウォッカマティーニ、シェイク | 飲まない | |
Qからの装備品 | 直接装備を渡すシーンはないが、指紋のコピーシールやボイスチェンジャー |
★★★PICK UP LINES★★★
ダイヤモンドとかけまして、ボンド映画とときます、そのこころは、
どちらも永遠に輝き続けます
(シーン①)ダイヤドについて
ドナルド卿
Tell me, Commander, how far does your expertise extend into the field of diamonds?
(聞くが中佐、博識な君はダイヤにつていも詳しのかな?)
ボンド
Hardest substance found in nature, they cut glass, suggest marriage.
I suppose they've replaced the dog as a girl's best firend.
That's about it.
(自然界で最も硬い。ガラスを裂き、結婚を示唆。犬に代わる女性にとっての一番の友人。そんなところでしょうか。)
М
Refreshing to hear there's one subject you're not an expart on.
(お前にも知らないことがあるとはね、新発見だよ。)
(シーン②)ダイヤドに関わる者は・・・
ウィント
Curious...how everyone who touches those diamonds seems to die.
(不思議だな。ダイヤに触れた者は死んでいく。)
(シーン③)世界の女のまたを駆ける男ボンド
ボンド
I tend to notice littel things like that whether a girl's a blonde or a brunette.
(そういったことには敏感でね。女性の金髪だとかブラウンだとか。)
ティファニー
And which do you prefer?(どとらがお好み?)
ボンド
Providing the collars and cuffs match.(下着の色との兼ね合いさ。)
こんな台詞、ボンド以外に言える男いる?
※brunette(ブルネット)は女性の茶髪のこと。
男性だったら普通にbrown hair かな。
(シーン④)ダイヤモンドは永遠に
ボンド
Oh, yes. What were you about to ask me?
(そう言えば、何か私に話があったんだろう?)
ティファニー
James... How the hell do we get those diamonds down again?
(ジェームズ、あのダイヤだけど、取り戻す方法はないかしら?)
シリーズ作品 | ||||
1 | 1962年 | ドクター・ノオ | B | ショーン・コネリー |
2 | 1963年 | ロシアより愛をこめて | C | ショーン・コネリー |
3 | 1964年 | ゴールドフィンガー | D | ショーン・コネリー |
4 | 1965年 | サンダーボール作戦 | C | ショーン・コネリー |
5 | 1967年 | 007は二度死ぬ | B | ショーン・コネリー |
6 | 1969年 | 女王陛下の007 | B | ジョージ・レーゼンビー |
7 | 1971年 | ダイヤモンドは永遠に | A | ショーン・コネリー |
8 | 1973年 | 死ぬのは奴らだ | B | ロジャー・ムーア |
9 | 1974年 | 黄金銃を持つ男 | C | ロジャー・ムーア |
10 | 1977年 | 私を愛したスパイ | A | ロジャー・ムーア |
11 | 1979年 | ムーンレイカー | B | ロジャー・ムーア |
12 | 1981年 | ユア・アイズ・オンリー | B | ロジャー・ムーア |
13 | 1983年 | オクトパシー | D | ロジャー・ムーア |
14 | 1985年 | 美しき獲物たち | C | ロジャー・ムーア |
15 | 1987年 | リビング・デイライツ | C | ティモシー・ダルトン |
16 | 1989年 | 消されたライセンス | B | ティモシー・ダルトン |
17 | 1995年 | ゴールデンアイ | B | ピアース・ブロスナン |
18 | 1997年 | トゥモロー・ネバー・ダイ | A | ピアース・ブロスナン |
19 | 1999年 | ワールド・イズ・ノット・イナフ | B | ピアース・ブロスナン |
20 | 2002年 | ダイ・アナザー・デイ | B | ピアース・ブロスナン |
21 | 2006年 | カジノ・ロワイヤル | A | ダニエル・クレイグ |
22 | 2008年 | 慰めの報酬 | C | ダニエル・クレイグ |
23 | 2012年 | スカイフォール | B | ダニエル・クレイグ |
24 | 2015年 | スペクター | B | ダニエル・クレイグ |
25 | 2021年 | ノー・タイム・トゥ・ダイ | B | ダニエル・クレイグ |