007 ゴールデンアイ B
(007 GOLDEN EYE)1995
監督 | |
マーティン・キャンベル① | |
キャスト | |
ピアース・ブロスナン① | ジェームズ・ボンド(007) |
ショーン・ビーン | アレック(006→ヤヌスのボス) |
イザベラ・スコルプコ | ナターリア |
ファムケ・ヤンセン | ゼニア・オナトップ |
ジョー・ドン・ベイカー② | ウェイド(CIA) |
ロビー・コルトレーン① | ズコフスキー |
アラン・カミング | ボリス(裏切りのプログラマー) |
ゴッドフリード・ジョン | ウルモフ大佐、将軍 |
チェッキー・カリョ | ミシュキン(ロシア防衛大臣) |
ジュディ・デンチ① | M |
サマンサ・ボンド① | マネーペニー |
デスモンド・リュウェリン⑮ | Q |
マイケル・キッチン | タナー |
ソ連時代に開発された衛星軌道上から発射される電磁パルス兵器ゴールデンアイがロシアの将軍に奪われたた!
事件の裏には謎の犯罪組織ヤヌスの影が。
奪われた兵器とヤヌスを追うボンドの前に現れたのは殉職したはずのかつての友006だった!!
シリーズ第17作目!
5代目ジェームズ・ボンド、
ピアース・ブロスナン登場!
前作から6年。
冷戦も終わり、より現代風になった
90年代ボンドのスタートです。
(5代目)
男のかっこよさ、ダンディさはもちろんのこと、チャーミングでユーモラスな雰囲気は親しみやすかったです。
セクシーさも漂い、歴代で一番女ったらし感の強いボンド。
雰囲気は3代目、ロジャー・ムーアに似たところもあるかも。
本作の成功を受け、ブロスナンは4作品でボンドを務めます。
(冷戦後の007)
冷静が終わりソ連は崩壊しましたが「ソ連時代の兵器」「ロシア内部の裏切り者」など、脚本ネタは冷戦構造を引きずったもの。
(シリーズ初のロシアロケ(サンクトペテルブルク)も行われたそう。)
見せ方は大幅にバージョンアップ!
これまでよりも、よりスリリングに、スピーディに、ダイナミックに派手なアクションとユーモアで楽しませてくれるエンターテイメント大作として興行的にも大成功を収め、新世紀に向かっての新たなボンド映画の道筋をつけた作品となりました。
(ボンドガール)
●イザベラ・スコルプコ(ナターリア役)
ポーランド人。当時24歳。スラブ系美人。
ボンドガールはわりとアッパークラスの優雅なキャラが多いですが、本作のナターリアはプログラーマ―。
のっけからゴールデンアイの攻撃に巻き込まれ死にそうになるなど、かなりハードな状況に置かれますが、状況を打開するため自身で行動を起こして、ボンドに付属するだけではない、自ら話を進めていく強さを持ったキャラでした。
●ファムケ・ヤンセン(ゼニア・オナトップ役)
オランダ人。当時30歳。
ボンドガールと言えるのか微妙な気もしますがシリーズ屈指のドSキャラ。
決め技は足鯖折り!
(00エージェント)
ボンド(007)以外の00エージェントが登場することはちょくちょくありましたが、一瞬で殺されていたり、「任務中に殺された」と言及されるくらいで本格的にボンドの相棒や敵になるという事はありませんでした。
006を演じたショーン・ビーンは悪役を演じることが圧倒的に多く、悪そうな顔をしてますが、ボンド候補になったこともあるそう。
(MI6のいつメンたち)
●Q
ジュディ・デンチがシリーズ初の女性Mになりました。
以降7作品に渡りMを演じます。
ある意味、男の象徴的な存在でもあるボンドの上司Mが女性になった事で
両者の関係性がとっても面白くなりました。
これまでの作品のボンドとМは互いに小言や皮肉を言う程度の関係で、本作でもそれは引き継がれていますが、男と女になった事で、互いの反発心はより強く、それでいて互いの絆もより強くなっている感じ。
上司と部下?母親と息子?恋人?いろんな要素が絡んだ2人の関係が面白い。女性М、ナイスアイデアだったと思います。
●マネーペニー
サマンサ・ボンドが、ブロスナン版の4作品でマネーペニーを演じます。
(CIA)
CIAのボンドの友人と言えばフェリックス・ライターですが、ブロスナン版ではライターは登場せず(前作で足を喰われたから?)、代わりに陽気なオジサン、ジャック・ウェイドが登場。
演じるジョー・ドン・ベイカーは前々作「リビング・デイライツ」では悪玉を演じてました。
(監督)
マーティン・キャンベル監督は2006年「007 カジノ・ロワイヤル」でも
監督を務めてます。結構作風違う。
ブロスナン版の4作品は毎回、監督が変わっていきます。
(主題歌 GOLDEN EYE)
歌:ティナ・ターナー 作詞作曲:U2のボノとジ・エッジ
妖艶かつ奇怪なオープニングの映像もより現代風に。
鎌とハンマーに倒れるレーニン像、ソ連崩壊をイメージさせる画でした。
ちなみにゴールデンアイは原作者フレミングがジャマイカに持っていた別荘の名前。
(64で007)
1997年にニンテンドー64で発売されたゲームがメチャおもしろかった。
難易度高くて、画面揺れて酔うけど、やり応えがあった。
対戦も燃えます。最終的にはモーションセンサー爆弾の泥試合に。
カクカクのキャクターたちが懐かしい。
(見どころ)もちろんアクション!
●オープニング
スーパーバンジージャンプ!
(スイスにあるダムでスタントマンが実際に跳んでます。230メートル!)
そのバンジーさえもフリだった!
バイク → フリースカイダイビング → 落下セスナへ乗り込み!!
ピアーズ・ブロスナンの初顔出しシーンが逆さ顔というのもユニークだった
●市街地を戦車で痛快大爆走!!
本作一番の見せどころだと思います。
あらゆる車、ボート、航空機を乗りこなしてきたボンドですが、戦車までも華麗に乗りこなしていました。(乗っていたのはソ連製の戦車T-54)
普通なら敵が戦車に乗って、追われるボンドが車で逃げる画になりそうな気もしますが、本作では逆パターン。
敵を戦車で追いまわすボンドが痛快!
途中でネクタイを直すシーンが粋で好き。
銅像を上に乗せたりのアイデアもおもしろかった。
これだけ戦車をファンタスティックに使った作品は1988年「ランボー3
怒りのアフガン」以来ですね。
主題歌 |
GOLDEN EYE (ティナ・ターナー) |
F |
メイン・ボンドガール役 | イザベラ・スコルプコ(ポーランド) | 生存 |
ボンド、ジェームズ・ボンド | 言う | |
ウォッカマティーニ、シェイク |
飲む(オーダーしていた) |
|
Qからの装備品 |
ペン型爆弾 ワイヤー入りベルト ギミックいろいろBMW Z3 |
序盤の峠での危険なレースで乗っていたアストン・マーティンなど英国車を愛するボンドですが、決してスポンサーを無下にしないのも男のたしなみ。
ブロスナン版の頃はBMWがスポンサーになっていたようで、発売前だったBMWのZ3が登場。Qがいろんなギミックを説明していましたが、本編ではほとんど活躍しませんでした。
販売前のニューモデルの車や時計などをボンドが使用することでかなりの宣伝効果があるようです。
★★★PICK UP LINES★★★
シーン①(ディスられるジェームズ・ボンド)
М
I think you are a sexist, misogynist, dinosaur.
A rellic of the Cold War.
あなたは女性蔑視の古代の恐竜で冷戦の遺物。
※その通りだなと思ってしまう訳で「007は女性蔑視の権化」という批判は年々高まっているように感じます。
時代に合わせてボンド像がどう変わっていくのかも気になるところです。
シーン②(お馴染みの台詞をからかわれるボンド)
ズコフスキー
James Bond. Charming, sophisticated secret agent.
Shaken but not stirred. Hahahaha!
I see you haven't lost your delicate sense of humor.
(ジェームズ・ボンド。チャーミングで紳士なスパイ。
ステアじゃなくシェイクでだって?ハッハッハッ!ユーモアのセンスは相変わらずだな。)
※ボンドがいつも"Vodka Martini, Shaken, not stirred."と言って頼む
ウォッカ・マティーニの事です。普通はステアで作ります。
シェイクはシェイカーでシャカシャカ。空気が混じってマイルドに。
ステアはミキシンググラスでスプーンで軽く混ぜ混ぜ。きりっと。
シーン③(基本)
ナターリア
Do you destroy every vehicle you get into?
(乗った乗り物は全部壊すのかしら?)
ボンド
Standard operating procedure.
(諜報活動の基本だよ。)
シリーズ作品 | ||||
1 | 1962年 | ドクター・ノオ | B | ショーン・コネリー |
2 | 1963年 | ロシアより愛をこめて | C | ショーン・コネリー |
3 | 1964年 | ゴールドフィンガー | D | ショーン・コネリー |
4 | 1965年 | サンダーボール作戦 | C | ショーン・コネリー |
5 | 1967年 | 007は二度死ぬ | B | ショーン・コネリー |
6 | 1969年 | 女王陛下の007 | B | ジョージ・レーゼンビー |
7 | 1971年 | ダイヤモンドは永遠に | A | ショーン・コネリー |
8 | 1973年 | 死ぬのは奴らだ | B | ロジャー・ムーア |
9 | 1974年 | 黄金銃を持つ男 | C | ロジャー・ムーア |
10 | 1977年 | 私を愛したスパイ | A | ロジャー・ムーア |
11 | 1979年 | ムーンレイカー | B | ロジャー・ムーア |
12 | 1981年 | ユア・アイズ・オンリー | B | ロジャー・ムーア |
13 | 1983年 | オクトパシー | D | ロジャー・ムーア |
14 | 1985年 | 美しき獲物たち | C | ロジャー・ムーア |
15 | 1987年 | リビング・デイライツ | C | ティモシー・ダルトン |
16 | 1989年 | 消されたライセンス | B | ティモシー・ダルトン |
17 | 1995年 | ゴールデンアイ | B | ピアース・ブロスナン |
18 | 1997年 | トゥモロー・ネバー・ダイ | A | ピアース・ブロスナン |
19 | 1999年 | ワールド・イズ・ノット・イナフ | B | ピアース・ブロスナン |
20 | 2002年 | ダイ・アナザー・デイ | B | ピアース・ブロスナン |
21 | 2006年 | カジノ・ロワイヤル | A | ダニエル・クレイグ |
22 | 2008年 | 慰めの報酬 | C | ダニエル・クレイグ |
23 | 2012年 | スカイフォール | B | ダニエル・クレイグ |
24 | 2015年 | スペクター | B | ダニエル・クレイグ |
25 | 2021年 | ノー・タイム・トゥ・ダイ | B | ダニエル・クレイグ |