テロ組織に潜入中の工作員のリストが奪われ、МＩ6の本部が爆破された！

Мに強い執着を持ち付け狙う狂気の敵をボンドが迎え撃つ！！

 

シリーズ第23作目。

1962年の第１作目から節目の50年記念作。

 

（異色のストーリ）

任務で世界中を飛び回ってターゲットを追いつめるボンドですが、本作のクライマックスではホームに陣取って敵を迎え撃ちます。

さらにボンドの生家が舞台となるなど、ボンドの過去に言及するのも異例。

（過去については次作「スペクター」でさらに詳しく語られます。） 

 

ボンドとМの関係や会話劇に重きを置いたエモーショナル重視の作品。

ストーリーそのものにひねりはなく、見応えのあるアクションも限定的。

「復讐」や「死」を描いてるので話も暗めですが、「愛」を描いた作品でもあります。

サム・メンデス監督らしいドラマ重視の作品に仕上がってます。

 

 （メインとなるボンドガール不在？？）

女性キャラはМ、イヴ、セヴリンの3人。

イヴは最後にマネーペニーである事が判明するためボンドガールから除外。

セブリンは敵役シルヴァの残虐性を象徴するため中盤で惨殺される毎度のパターンのサブ的ボンドガール。

となるとメインは・・・・

●ジュディ・デンチ（М役）

イギリス人。当時77歳。

強いて言うならMが本作のメイン・ボンドガール。

だとするなら当然最高齢ボンドガール。

本作はMへの「ひねくれた愛」を持つボンドと「歪んだ愛」を持つシルヴァ

との対比を描いた作品でもあります。

「光」対「影」ではなく、「影」対「影」。

 

ピアーズ・ブロスナン版から本作まで計７作でシリーズ初の女性Ｍを務めたジュディ・デンチ。演じたＭの死亡に伴い勇退となりました。

女性蔑視の象徴とも揶揄されるボンドの上役が女性というのはなかなか大きな意味があったのではと思います。

 

●ベレニス・マーロウ（セヴリン役）

フランス人。当時33歳。

殺され方が可哀想すぎる。

 

（見どころ）

●アクション　派手なアクションは限定的ではありましたが

オープニングの追跡戦

走行する列車上のアクションは定番ですが、ショベルカーを走らせ連結代わりに使うのはユニークで面白かった。

スカイフォールの大爆発　ド派手にぶっ飛んでました。

 

●イツメン復活！！

ダニエル・クレイグ版になってから登場していなかったシリーズお馴染みのキャラクター、Ｑとマネーペニーが登場します。

Ｑはめっちゃ若返り！

マネーペニーは最後にサプライズ登場！

そして新たなＭにはレイフ・ファインズが。

 

（好きなところ）

●主題歌 アデルの SKYFALL  良かったな～！！

アカデミー歌曲賞を受賞。

 

ガンバレル・シークエンスは前作同エンディング前にありました。

 

●ラストシーン

ボンドのお株を奪う、My name's Eve. Eve Moneypenny.

 

マネーペニーの座るデスクの前を通り、重厚な扉を開けたその先に座すM。

指令を受けるボンド。

しびれるな～！！

 

（これからのボンド）

ヴェスパーを失い、そしてМをも失ったボンド。

愛する女なくしてボンドなし！

次作では新たな愛を見つけるボンド。

そしてホワイト、グリーン、シルヴァを裏で操っていた謎の組織と対決することに！！