ゲッタウェイ B

(THE GATEWAY)1972

監督 サム・ペキンパー  
キャスト スティーブ・マックイーン ドク・マッコイ 
  アリ・マッグロー キャロル(ドクの妻)
  アルフレッド・レッティエリ ルディ(復讐追っ手)
  ボー・ホプキンス フランク・ジャクソン(強盗仲間)
  サリー・ストラザース ハロルドの彼女
  ジャック・ダドスン ハロルド(獣医)
  ベン・ジョンソン ベニオン
  スリム・ピケンズ ベニオンの弟分
  リチャード・ブライト 駅のカバン泥棒
  ダブ・テイラー ホテルのオヤジ
  トミー・ブッシュ トラックで助けてくれたオヤジ

裏工作で刑務所を出所したドク(スティーブ・マックイーン)。

工作を依頼したベニヨン(ベン・ジョンソン)の指示で、妻キャロル(アリ・マッグロー)やベニヨンの部下達と共に銀行強盗を企てる。

金を奪うことには成功したドクとキャロルだが、信用ならねえ曲者アウトローたちから追われるハメに。

2人のバイオレンスな逃避行。

 

スローモーションや細かいカット割りで暴力表現を追求してきたペキンパー監督と、アクションスター俳優のマックイーンのコンビでバイオレンスを描いた大ヒットアクション作。

 

ドクの出所を心待ちにしていた妻キャロル以外は、どいつもこいつも信用ならないアウトローばかりと思っていたら、その妻でさえ疑わしい。

殺伐とした暴力や欲望渦巻くお話。

 

ウリである銃撃戦の生々しさ激しさは伝わってきますが、さすがに今観ると物足りなさを感じてしまうのは止む無し。

 

マックイーンと、妻キャロル役を演じたアリ・マッグローは本作での共演がきっかけで翌年に結婚。しかし1978年に離婚。

 

感情の起伏が激しく、製作サイドや出演者とよく揉めたペキンパー監督。

一方マックイーンも自分の主張を曲げず、製作や監督とよく揉めた役者。

よくこの2人で映画撮れたなと思います。

 

(余談)

1994年にアレック・ボールドウィン&キム・ベイシンガー主演のリメイク作「ゲッタウェイ」が公開されてます。

アレックとキムは1991年「あなたの恋にリフレイン」でも共演。

これらの共演が縁で1993年に結婚、その後2003年に離婚。

マックイーンとマッグローと同じ道を辿り、プライベートもリメイクしちゃいました。

 

(見どころ)

●ハラハドキドキの連続するバイオレンスな雰囲気、銃撃戦。

2人を追うゲスなアウトロー ルディの存在がダークな感じを引き立ててます。

●ドクとキャロルの夫婦関係。

お互い好きなのにわだかまりが続いていたが、ゴミ捨て場の壊れた車の中で絆を取り戻すシーンが好き。

その後、ゴミ捨て場を2人で歩く画もかっこよくて好き。

 

(好きなところ)

●クインシー・ジョーンズのBGM。

BGMは多用せず要所要所で劇的に煽ってくるジャズ風の音が効いてました。

 

★★★PICK UP LINES★★★

ギクシャク夫婦

 

ドク

Can't trust a thing nowadays.(何も信用できねえ。)

 

キャロル

Tell you something, Doc. 

One of these days you're gonna have to trust somebody.

(ドク、それでも何かを信じじなくちゃ。)

 

ドク

I trust.  You want to see  what I trust? "In God I trust."

It's the words on the back of every bill.

(信じてるさ。ほらこいつだ。「神を信じる」ってどの札にも書かれてる。)

 

キャロル

Just keep that up, Doc, and it won't matter how far we get away.

Because there won't be anything left between us.

You understand that?  Nothing.

(これからも大事にすることね。どこまで逃げたってしょうがない。私たちにはそれしかないんだから。わかってる? 何もない。)