It's time for the Jedi to end.

(ジェダイが滅びる時がきたのだ。)

 

エピソードⅧ

ファースト･オーダーに追い詰められる反乱軍。

状況を打開するため動くフィンやポーたち。

一方、最後の希望ルークの元に向かったレイは････

 

超大作ゆえにいろんなご意見ご批判を受けるのも運命(さだめ)ですが、これまでのシリーズの解釈や縛りを取っ払い「面白くて新しいスター･ウォーズを作ろう」っていう監督のチャレンジ･スピリットが伝わってきて良かったです。

 

これまでのシリーズにおもねりすぎると、前作のエピソードⅦのように単なる焼き直し作品になっちゃうので。

 

（ジェダイやフォースの能力）

レイアが宇宙空間でスーパーマンの如く飛行！

ルークは遥か離れた星に自身の幻影を作り出すなど、これまでの作品の描かれた方を大きく超えたフォースの能力を見せつけてくれます。

この事に批判もあるようですが非常にエキサイティングで楽しかったです。

 

フォースの冥界より来たれりヨーダの登場はファンには嬉しいですね。

ルークとの再会に際して、EP1～3のお偉いさん時代のヨーダではなく、EP5の人をからかう感じのヨーダを出してくれて嬉しい。

死してなお自在にライデインを繰り出すパワーは流石。

 

（世代交代、新しい世代）

前作のハン･ソロに続きルークが逝き、スター･ウォーズはスカイウォーカー家の物語から離れ、新たな一歩を踏み出した形です。

また物語と共に、キャストも世代交代が進んでいます。

 

●R2-D2役

これまで演じてきた小人症の俳優ケニー･ベイカーが2016年に死去。

ジミー・ヴィ―にバトンタッチ。

 

●チューバッカ役

これまで演じてきたピーター・メイヒュー高齢のため、ヨーナス･スオタモにバトンタッチ。

 

●レイア役（キャリー・フィッシャー）

2016年12月本作公開を待たずして心臓発作で死去(享年60歳)。

本作が遺作となりました。

次作エピソード9では、これまでに撮影した未使用シーンを活用して登場します。

ちなみにキャリー･フィッシャーの実の娘ビリー・ラードが、反乱軍の女性士官コニック役でエピソード7に続き出演。親子共演してます。

 

●アクバー提督死す

何気に哀しかったのは、エピソード6ジェダイの帰還以降、ちょくちょく顔を出していた反乱軍の司令官アクバー提督の戦死。デメキンの如く愛嬌のあるルックスと妙な落ち着きを持ったベテラン感を醸し、ファンの中でも人気の高かった彼のあっけない死は悲しス･･･

（タイファイターの攻撃が反乱軍クルーザーのブリッジを直撃し、アクバー含めレイア以外のリーダークラスは全員即死）

 

●スノーク

あっけなくやられました。

私は、死をも欺くとされるシディアスの師ダース・プレイガスが正体ではと推測したのですが、その正体は如何に？　次作EP9で明らかになります。

 

（レイ と レン）

互いに惹かれつつも、反発もしつつ･･･

なんかちょっとララアとシャアっぽかった。

 

 

 

（ケリー・マリー・トランへのバッシング）

ローズを演じたベトナム移民二世アメリカ人。

公開後、アジア系であることや、その容姿がネット上で叩かれ話題になりました。

 

 

・人種差別について

人間以外にもいろんな宇宙人が当たり前のように登場するこのシリーズにおいて、演じた役者を人種で差別するなんて馬鹿げてる。論外です。

 

・容姿差別について

スクリーン(映画)の中においては役者の容姿はもちろん重要。

その作品やキャラクターの設定にもよりますが、ヒーロー＆ヒロインとして出演するのであれば、大きなスクリーンで大きくアップされた顔を観るのであれば、わざわざ時間とお金をかけて観るのであれば、どうせならそこら辺ではお目にかかれないような美男美女を観たい！

 

美の基準は人それぞれですが、私はケリーを美女とは思えません。

できればもっと美人の女優さんを使ってもらったほうが観ていて楽しかったろうと思います。

 

（見どころ）

●ルーク・スカイウォーカー

前半はなかなか情けない感じでしたが、終盤に魅せてくれます。超カッコイイ！

自分的には本作の主人公はルークだと思ってます。

情けない感じの設定に批判もあるようですが、EP4～6の時からそんな弱さを持ったキャラだった気がします。

C3-POへのウインク、レーザー総攻撃後の肩パッパなどユーモアもグッド！

2つの太陽を仰ぎ見て、マントを残して逝くラストはじんときます。

お疲れ様、ルーク。

 

●レイアの代役で反乱軍を率いたホルド

「こいつ怪しい！裏切り者じゃね。」て感じでしたが、めちゃくちゃいい奴でかっこいい奴でした。

 

●カイロ・レン（ベン・ソロ）

見てて楽しいキャラではありませんが、演じるアダム・ドライバーのいつも何かを恐れイライラしている卑屈な感じの演技は堂に入ってます。

レンのライトセーバーの赤い剣は常に波立って炎のよう。

使い手の心情を表しているかのようでいいですね。

 

（好きなところ）

●鳥獣ポーグ

チューバッカとの絡みは特にかわいい。

 

●ルークを求めるＲ２-Ｄ2の映像

エピソード4でルークに見せた「レイアがオビ・ワンに助けを求める映像」を流し、ルークに「ずるいぞ。」と言われるシーン。

 

●フィン VS キャプテン･ファズマ

何回か切り結んだだけの短いシーンですが、因縁感が良かったです。

 

フィンとローズがやろうとした事は全て徒労に終わったかのようですが、ちゃんとつないではいます。ラストシーン(次世代)へと繋がる希望を。

 

●石の惑星クレイトの設定。白い岩塩の下に赤い結晶。

鮮烈なビジュアル・エフェクトが効いてます。

 

スノークの赤い部屋や赤い近衛兵たちも印象的でした。

全体的に画のカッコ良さにはかなりこだわっている感はありました。