魔法界の新たな指導者を決める選挙が迫る！

指名手配犯だったはずのグリンデルバルドに立候補が認められた！？

 

選挙の結果を左右するのは、心清らかな者を見抜く伝説の動物キリン！

グリンデルバルドの企みを阻止するため魔法使いたちとマグルのパン屋がキリン争奪作戦に挑む！

 

魔法界の支配を企むグリンデルバルドに、ダンブルドア軍団が挑むファンタスティック・ビースト・シリーズ第3弾！！

 

（3人の主人公）

主人公はもちろん魔法生物学者のニュートですが、本作はダンブルドアとグリンデルバルドの愛と因縁の物語でもあるため、ダンブルドアに焦点が多くあたり、ニュートたちを導く彼も主人公以上に存在感があります。

そして第三の主人公がコワルスキー。

魔法を使えないマグルの凡人だけど、ピュアなハートと正義感を持った彼の勇気ある行動もまた主人公ばりの輝きを放ってました。

 

そのため、本来の主人公ニュートの存在感がかなり薄くなってます・・・

 

タイトルの通りファンタスティックな動物たちとニュートとの絡みがウリのシリーズですが、ダンブルドアVSグリンデルバルドに重きを置いたことで、魔法動物の活躍はかなり限定的なものに。

 

（クリーデンスの物語 完結）

シリーズ1作目からキーマンとして登場してたクリーデンス。

前作ラストで、グリンデルバルドから”アルバス･ダンブルドアの弟”だと告げられましたが、その真相は”弟”ではなく”弟の子”、つまりアルバスの”甥”でした。

まぎれもないダンブルドア家の一員であることが判明。

しかしオブスキュラスに蝕まれた体に残された余命は幾ばくも無いそう・・

 

（カバン作戦）

列車に6人が集合してミッションに挑もうとするシーンはワクワクしましたが、全体的に脚本が粗い。

グリンデルバルドに作戦がバレないように行き当たりばったりなのが作戦という事なのかもしれませんが、最後にバンティが持ってくるだけのオチに面白みはないし、一度キリンがダンブルドアを選んだのに、彼が辞退したため改めて選び直したのも釈然としない。精彩を欠いた脚本。

 

ほとんど台詞がなく不思議キャラと化したユフス・カーマの雰囲気は面白かったですが、何を考えて行動していたのか全然わからん。

 

（仕切り直し）

クリーデンスの件にカタがつき、クイニーが戻ってきてコワルスキーとめでたく結ばれ、アルバスとグリンデルバルドの血の絆が断たれました。

 

いろいろ解決したようでいて、結局何も進んではいないような。

VSグリンデルバルドについては、仕切り直しとなったお話でした。

 

（マッツ・ミケルセン ＝ グリンデルバルド）

前作、前々作でグリンデルバルドを演じたジョニー・デップが、元妻へのDV疑惑による騒動を受けて降板。マッツ・ミケルセンが引き継ぐことに。

 

ダンブルドアを演じるジュード・ロウの相手としてみると、落ち着いた雰囲気を持つマッツ・ミケルセンの方がしっくりくる。

でも、要所要所で「ここ、ジョニデだったらどんなんだったろうなあ。」と思ったりしながら鑑賞。

トリッキーで先の読めないジョニデ版も観てみたかったなー。

 

（ファンタスティック・ビーストたち

ニフラーのテディと、ボウトラックルのピケットはニュートの相棒として常に行動を共に。

新登場の動物たちもたくさんいます

 

 

 

 

●ワイバーン

体を膨らませて浮遊した後、羽根を広げて飛ぶ。ドラゴンの一種なのかな。

 

●マンティコア

アークスターク刑務所に巣食う、見た目はサソリみたいなやつ。

ポーズだけでも擬態してれば襲われない？

 

★キリン

本作のメイン・ビーストですが、生き物というよりかキー・アイテム的な扱い。演者たちの「チリン」という発音がどうも気になった。

日本のキリンビールはKIRINというスペルですが、麒麟の中国語での発音は「チーリン」。本作ではそれにならってか、qilin というスペルが当てられてました。