ハリー・ポッターと賢者の石 C

(Harry Potter and the Philosopher's Stone) 2001 

監督

クリス・コロンバス

 
キャスト ダニエル・ラドクリフ ハリー・ポッター
  ルパート・グリント ロン(ロナルド)・ウィーズリー
  エマ・ワトソン ハーマイオニー・グレンジャー
  ロビー・コルトレーン ハグリッド
  リチャード・ハリス アルバス・ダンブルドア校長
  マギー・スミス マクゴナガル先生(猫)
  アラン・リックマン スネイプ先生
  イアン・ハート クィレル先生
  トム・フェルトン ドラコ・マルフォイ
  デヴィッド・ブラッドリー フィルチ(ホグワーツ管理人)
  マシュー・ルイス ネビル ・ロングボトム
  デヴォン・マーレイ フィネガン
  ゾーイ・ワメイカー フーチ(ほうき飛行の先生)
  ハリー・メリング ダドリー・ダーズリー(従兄)
  リチャード・グリフィス バーノン・ダーズリー(叔父)
  フィオナ・ショウ ペチュニア・ダーズリー(伯母)
  ジョン・ハート オリバンダー(杖屋)
  ジェームズ・フェルプス フレッド・ウィーズリー(ロンの双子の兄
  オリバー・フェルプス ジョン・ウィーズリー(ロンの双子の兄)
  ジュリー・ウォルターズ モリー・ウィーズリー(ロンの母)
  ボニー・ライト ジニー・ウィーズリー(ロンの妹)
  ショーン・ビガースタッフ ウッド(グリフィンドールのクイディッチキーパー)
  ジェラルディン・ソマーヴィル リリー・ポッター(ハリーの母)
  エイドリアン・ローリンズ ジェームズ・ポッター(ハリーの父)
  ヴァーン・トロイヤー グリップフック(グリンゴッツのゴブリン)
  ジョン・クリーズ ほとんど首無しニック(サー・ニコラス)

Dear Mr. Potter,

We are pleased to accept you at Hogwrats School of Witchcraft and Wizardry. 

(ポッター殿、入学を許可します

ホグワーツ魔法魔術学校)

 

11歳の誕生日を迎えたハリー・ポッター少年の元に手紙が届く。

過酷な運命を背負った少年ハリーに魔法の世界の扉が開かれる!

友人や教師との出会いや様々経験を通して成長し、両親の命を奪った邪悪な魔法使いとの対決の物語が始まる!

 

(長編シリーズの始まり!)

英の作家J・K・ローリング原作の超大ヒット小説の映画化第1弾です。

ハリーが魔法学校ホグワーツに入学した最初の1年を描いてます。

原作が子供向け小説なので、映画も子供向けファンタジーに仕上がっています。(シリーズを重ねる毎に段々とシリアスな話になっていきますが。)

原作に忠実に作ってあるので、たくさんのエピソードを詰め込んだ感があり、少し長く感じましたが(約150分)、魔法ファンタジー世界のワクワク、ドキドキを楽しめましす。

 

本作を観た時には映画はそんなに人気でないんじゃないかと思いましたが、大ヒット。シリーズ化に成功し10年かけてやりきりました

12歳だったダニエル・ラドクリフ少年も10年かけて22歳までハリーを演じ切りました。

スゴイ事だと思います。10年間メインキャストがほとんど変わらないというのは。

 

本作単体で観るとちょっと物足りない感じもしますが、シリーズが完結した今見直してみると、いろんな伏線が見えてきてより楽しさを味わえる気がします。

 

※原作は1巻「賢者の石」が1997年に刊行、そして2007年に最終巻「死の秘宝」が刊行され、全7巻で完結しました。

映画は2011年「死の秘宝PART2」の全8作で完結しました。

 

(英米合作)

制作会社は米のワーナー・ブラザーズ。監督もアメリカ人のクリス・コロンバスですが、出演キャストは原作と同じく全員がイギリス人です。

 

(映画ハリポタ主な登場人物)

①ハリー・ポッター

主人公。ホグワーツ入学時11歳。

右おでこにあるN字の傷は「例のあの人」につけられた因縁の傷。

魔法界では、あの人と対峙して生き残った男の子「The Boy Who Lived」として超有名。相棒の動物は、ダイアゴン横丁でハグリッドに買ってもらった白ふくろうのヘドウィグ

 

②ロン・ウィーズリー

ハリーの友人1号。おっちょこちょいでムードメーカー的な役。

家族みんな純潔の魔法族。7人兄弟(兄5、妹1)。

相棒の動物はネズミのスキャバーズ。でも実はこのネズミ・・・・

 

③ハーマイオニー・グレンジャー

ハリー、ロンとともにメイントリオの一人。優等生的な役。

2人よりも知識が豊富で、すでにいろんな魔法を知っている。

両親はマグル(普通の人間)。とにかくカワイイっす。

本作には出てきませんが、3作目「アズカバンの囚人」で相棒の動物、猫のクルックシャンクスが登場してます。

 

④アルバス・ダンブルドア

ホグワーツの校長。長ーい白髪、白髭にローブ姿のいかにも魔法使い。

ハリーたちを導く最も偉大な魔法使い。

例のあの人も恐れるほど強い。

 

⑤セブルス・スネイプ

ホグワーツの怪しすぎて陰湿すぎる魔法薬の教師。

ハリーには特にキツくあたる。

スリザリンの寮監督。父親がマグル。ハリーの両親とは同級生で、いろいろあって、いろいろ抱えちゃってるシリーズ1の陰キャにして物語のキーパーソン

 

⑥ルビウス・ハグリッド

ホグワーツの森の番人。でかい。ひげもじゃ。基本生き物好き。

ファングといういつも気だるそうなワンコを飼っている。

シリーズ通してハリーの良き友。

かつてはグリフィンドールに在籍していた学生だったが、「例のあの人」が絡んだある事件により無実の罪を着せられアズカバンに送られそうになるがダンブルドアの計らいで森の番人に。(詳細は次作「秘密の部屋」にて)

3作目「アズカバンの囚人」では魔法生物飼育学の先生となる。

 

⑦ミネルバ・マクゴナガル

ホグワーツの教師。わりと厳格なおばあちゃん先生。

にゃんこ変身時はカワイイ。(アニメーガス)

グリフィンドールの寮監督。学生時代は自身もグリフィンドールに所属してクィディッチの選手として活躍したこともあり、ハリーに最新型のホウキ「ニンバス2000」をプレゼントするなど、贔屓感をちょこちょこ出す茶目っ気もあり。

 

➇クィレル

闇の魔術に対する防衛術の先生。(1人目)

頭にターバンを巻き、おどおどした先生。実は・・・

以後「闇の魔術に対する防衛術の先生」役はゲスト俳優枠であるかのように毎年新しい先生が着任しては去っていくを繰り返します。

 

⑨アーガス・フィルチ

ホグワーツの管理人。顔が怖い。生徒に対していつも高圧的。

ミセス・ノリスという愛猫を飼っている。

生徒を毛嫌いするのは、自身がスクイブ(魔法族の生まれなのに魔法が使えない人)だからのよう。

 

➉ネビル・ロングボトム

グリンフィンドール所属のハリー達の同級生。ダメッ子、ドジッ子キャラだが、終盤でおいしい所をかっさらっていく才能の持ち主。

ドジッ子仲間では同じく同級生のフィネガン(何かと失敗して爆発)がいる。

 

(主な魔法道具)

火消ライター(Deluminator)

ダンブルドア自作の一品。周囲の灯りを消したり点けたり。

後にロンの手に渡り隠された能力を発揮することに。

 

透明マント(The Cloak of Invisibility)

ダンブルドアからハリーがもらったマント。

シリーズを通して多用される。

被ると透明になるという割とありがちな魔法道具だが、実は「死の秘宝」なる激レアアイテム。

 

組み分け帽子(The Sorting Hat)

新入生を4つの寮へ振り分ける帽子。

元々はホグワーツ創始者の一人、ゴドリック・グリフィンドールが被っていた帽子。実はスゴイものを隠し持っているらしい・・・

次作「秘密の部屋」にて)

 

ニンバス2000(Nimbus 2000)

クィディッチ用の最新型ホウキ。マクゴナガル先生からハリーにプレゼントされた。

 

みぞの鏡(The Mirror of Erised)

見る者の心の奥に秘められた望みを写す甘美で危険な鏡。

erised は desire(欲望)をひっくり返した言葉

 

(主な呪文)

レパロ

直す呪文。汽車の中でハーマイオニーが「オキュラス・レパロ」でハリーの眼鏡を直した。

ちなみに次作「秘密の部屋」でもハーマイオニーが同じ呪文でハリーの眼鏡を直してます。

 

アロホモーラ

鍵のかかった扉を開ける呪文。犯罪臭漂いますがリアル便利。

 

ウィンガーディアム・レヴィオーサ

物を浮遊させる呪文。授業で習い、みな発音に苦戦するが、ハーマイオニーは一発で成功させる。

 

ペトリフィカス・トタルス

金縛り呪文。行く手を遮るネビルにハーマイオニーがお見舞いする。

ひでー。でも最後に報われます。

シリーズ5作目「不死鳥の騎士団」ではネビルが敵に対してこの呪文を使います。

 

(いろんな生き物図鑑)

ユニコーン

本作では残念ながら死体しか映らず。

ヴォルデモートが生きながらえるために血をすすっていた。

 

フィレンツェ

ハグリッドの友人のケンタウルス

ユニコーンと同じく「禁じられた森」の住人。

禁じられている割には、ハリーたちはちょくちょく森に入っていきます。

 

トロール

いかにも頭のわるそうな粗暴なモンスター。

 

ドラゴン

ド定番のファンタジーモンスター。

本作でハグリッドが羽化させたのはノルウェー・リッジバッグという種。

 

フラッフィー

3つ首の巨大番犬ケルベロス。賢者の石を守る番犬としてハグリッドに飼われている。音楽でスヤスヤ。

 

(シリーズ・リンク)

ニコラス・フラメル

本作では名前だけの登場。賢者の石を作った人物で、石から作られる生命の水の力で齢600歳以上。ダンブルドア校長とは古い知り合い。

→2018年「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」に登場します。

 

物語序盤の動物園のシーンでハリーが蛇と話すシーン等、シリーズ完結後に見ることで、「なるほど」「この時から・・・」「こんなところで」という感じで楽しめるところはたくさんあると思います。

  

(見どころ)

●子供たちの成長

ハリーやロン、ハーマイオニー、そして彼らを演じる役者たちの成長も楽しめます。キャストの変わらない長期シリーズ作の醍醐味。

 

 

 

 

●おいしいとこ持っていくマン、ネビル・ロングボトム

ハリーたちと同じグリフィンドールの同級生。

本彼のおかげでグリフィンドール寮がスリザリンを抜いて優勝します。

少し頼りないおどおどキャラですが、終盤でいいところをかっさらっていきます。

 

●音楽

ミステリアスでファンタジーで、耳に残る印象的なメインテーマ。

やっぱりこの人、映画音楽の神ジョン・ウィリアムズ!

普段は作品の詳細はあえて確認せずに作曲するそうですが、ハリポタは孫がファンという事もあり、原作をしっかり読んだ上で作曲したそうです。

 

(好きなところ)

ハーマイオニー! きゃーいー!!

★★★PICK UP LINES★★★

運命か・・・He-Who-Must-Not-Be-Named

 

オリバンダー(杖屋)

It so happens that the phoenix whose tail feather resides in your wand, gave another feather.  Just one other.

It is curious that you should be destined for this wand when its brother gave you that scar.

(その杖にはフェニックスの羽が使われているのだが、同じフェニックスの羽でもう1本が作られた。運命の定めか、あなたの杖はこれだが、あなたに傷を与えたのはその兄弟杖なのだ。)

 

ハリー

And who owned that wand?(その杖の持ち主は?)

 

店のオヤジ

We do not speak his name.(その名は口にできない。)

 

 

※「賢者の石」のイギリス原題は「PHILOSOPHER'S STONE」ですが、

アメリカでは「SORCERER'S STONE」に変更されました。

「PHILOSOPHER」という単語は、イギリスでは「魔法使い」的な意味があるそうですが、アメリカでは「哲学者」的な意味しかないよういで、そのため変更されたそうです。