Harry Potter.  The Boy Who Lived.

Come to die.

ハリー･ポッター。生き残った男の子。

死にに来たか。

 

Come on, Tom.

Let's finish this the way we started it.

Together.

さあトム、終わらせよう。始めた時と同じように2人で。

 

 

最終作！！

10年に渡った長期シリーズの集大成！

全てが明らかになり、全ての決着が着く！

 

原作を二作品に分けたことで、本作PART２はテンポが良く、重要なシーンや見せ場の連続で、ちりばめられた伏線も回収し、シリーズの最後を飾るにふさわしい熱量を凝縮した見応えのある完結編となりました。

 

シリーズも８作目となり、もはや本作単体で評価するのが難しい。

シリーズを通しての登場キャラクターやエピソードや謎の積み重ねの上に、辿り着いた最終話なので。

何にせよ、超大ヒットした超有名原作を映画化し、10年かけて完結までやりきったことはすごいし、それだけの魅力が詰まったシリーズでした。

  

（見どころ）

●ハリーの勇気と覚悟

本人も薄々気づいていましたが、自身が意図せず作られた分霊箱であり、ヴォルデモートを倒すために分霊箱である自分が死なねばならないことを覚悟するハリーの強さと哀しさ。

 

●ハリーＶＳヴォルデモート　最終決戦！

思えばシリーズ１作目から全てがハリーＶＳヴォルデモートでした。

シリーズを通して観てきた人にとっては絶対に見届けたいところでしょう。

 

●スネイプの真実　哀しく切ない物語

本シリーズの影の主人公ではないでしょうか。

デスイーターとしてホグワーツに潜入していたと見せかけて、実はダンブルドアの命を受けてヴォルデモートをスパイしていた二重スパイが彼の正体。

そこまでするのは愛した女性リリー、その子供であるハリーを守るため。

守護霊の動物はその人の心によって変わることがあるそうで、リリーを想い続けてきたスネイプの守護霊もリリーと同じ牝鹿になったようです。

 

●ネビル

ナギニを倒すという大金星。ヴォルデモートに気を吐くシーンもカッコよかったです。傷や汚れが付いた顔はクライブ・オーウェンに似てて渋かった。

 

（好きなところ）

●ヴォルデモート

レイフ・ファインズが稀代の悪党を好演していました。

立ち振る舞いとか、喋り方とか、いやらしさがすごいでてた。

禁じられた森でハリーに放った渾身のアブダ･ケダブラの言い方がいい。

 

●ベラトリックスの衣装を着たハーマイオニー

胸元が大きく開いた衣装がセクシー。

 

  (映画ハリポタ主な登場人物)

㊻グリップフック

グリンゴッツ魔法銀行で働くしたたかなゴブリン。

1作目「賢者の石」に登場以来、「死の秘宝 PART1,2」で再登場。

ヴォルデモートに捕らえられていたルーナやオリバンダーらとともにハリーに助けられ、本作ではグリンゴッツの銀行やぶりに手を貸すが･･･

「賢者の石」から演者が変わり、フリットウィック先生役のワーウィック・デイヴィスが二役で演じてます。

 

㊼アバーフォース・ダンブルドア

アルバス・ダンブルア校長の実弟。不死鳥の騎士団メンバー。

兄アルバスとは確執があるものの、陰ながらハリー達を見守っていた。

若くして亡くなった妹アリアナをめぐり兄弟間で確執があり、それには闇の魔法使いグリンデルバルドも大きく関わっている。その辺は「ファンタスティックビースト・シリーズ」の続編を待ちたいところ。

 

㊽灰色のレディ（ヘレナ・レイブンクロー）

ホグワーツ創始者の一人ロウェナ・レイブンクローの娘。

レイブンクロー寮付きの幽霊。

ハリーに分霊箱となった母親の髪飾りの場所を伝える。

 

㊾ナギニ

ヴォルデモートが信頼を寄せるヘビ。実は分霊箱。

グリフィンドールの剣を持ったネビルの一撃で死亡。

元は人間の女性(魔女)。「ファンタスティック･ビーストと黒い魔法使いの誕生」に登場。

 

㊿ヴォルデモート

冷酷無比最強最悪の闇の魔法使い。

本名はトム・マールヴォロ・リドル (Tom Marvolo Riddle) 。

マグルである父親と同じ名である事を嫌い、アナグラムである”I am Lord Voldemort”と名乗るようになる。

多くの魔法使いがあまりに恐ろしくその名を口にできないほど。

なかなか容姿端麗な青年だったが、分霊箱を作り始めどんどん恐ろしい風貌になっていった。

予言により、将来自身の障壁となるであろうと思われたハリーを殺そうとするが、母リリーによる愛の防御呪文により自身の魔法が跳ね返り力を失うと同時に、ハリーが分霊箱となってしまう。

 

（主な呪文）

レラシオ

解放呪文。ハーマイオニーがドラゴンの鎖を破壊。

 

ピエルトータム・ロコモーター

ホグワーツの守りを固めるためマクゴナガルが兵士の石像を起動させた呪文

 

レペロ・イミニカム

防御呪文。先生たちがホグワーツの周りに巡らせた防御呪文の一つ。

 

（いろんな生き物図鑑）

ドラゴン

グリンゴッツの番犬あらぬ番竜としてウクライナ・アイアンベリーという種が登場。番竜なのでとりあえず凶暴そう。

 

 【本作で破壊が確認された分霊箱】

ヘルガ・ハッフルパフの金カップ

ベラトリックの金庫からハリー達が奪い、ハーマイオニーがバジリスクの牙で破壊。

 

ロウェナ・レイブンクローの髪飾り

ロウェナの娘ヘレナの幽霊（灰色のレディ）から「必要の部屋」に隠されている事を聞きだす。最終的にハリーがバジリスクの牙で破壊。

 

ナギニ

ヴォルデモートの腹心的なヘビ。最後に壊された分霊箱。

グリフィンドールの剣を持ったネビルの一撃で死亡。

 

ハリー・ポッター

意図せずに作られてしまった分霊箱。

ヴォルデモート自身の手によって、ハリーの中のヴォルデモートの魂のみが破壊された。

 

（その後・・・）

●ハリー

魔法省に入省し闇払いに。後に闇払い局の局長になる。

ジニーとめでたく結婚。二男一女に恵まれる。

本作ラストに登場したアルバス･セルブス･ポッターは次男。

心配していた通りスリザリンに配属され、ドラコの息子との親友になる。

 

●ロン

ハリーと共に魔法省の闇払いになる。

ハーマイオニーとめでたく結婚。一男一女をもうける。

 

●ハーマイオニー

ハリーとロンがホグワーツに復学することなく魔法省に入省したのに対してハーマイオニーはホグワーツに復学。その後に魔法省に入省し、魔法省大臣にまで登り詰める。

 

●ルーナ

魔法生物学者となる。

魔法生物と言えば「ファンタスティック・ビースト」シリーズの主人公ニュート･スキャマンダー。ルーナはニュートの孫と結婚します。

 

●ネビル

スプラウト先生の後任として薬草学の先生になる。また魔法省の闇払いにもなる。

 

（舞台劇の続編）

原作者Ｊ･Ｋ･ローリングにより書かれた舞台劇用の脚本「ハリー・ポッターと呪いの子」が本作から19年後の続編になります。

2016年に初演。同年に書籍化されシリーズ第8巻として出版されました。

 

共にスリザリンに配属されたハリーの息子アルバスとドラコの息子スコーピオが親友に。そこにヴォルデモートとベラトリクスとの間に生まれていた娘デルフィーニが加わり、それぞれの思惑から時間時計(タイム･ターナー)を使って過去を改変しようとするお話。