シャン・チー  テン・リングスの伝説 B

(SHANG-CHI  AND THE LEGEND OF TEN RINGS)2021

監督  
デスティン・ダニエル・クレットン  
キャスト  
シム・リウ シャン・チー(ショーン) 
オークワフィナ ケイティ 
トニー・レオン ウェンウー(テン・リングス首領)
メンガー・チャン シャーリン(シャン・チーの妹)
ミシェル・ヨー イン・ナン(シャン・チーの伯母)
ファラ・チャン イン・リー(シャン・チーの母)
ベン・キングズレー トレヴァー・スラッタリー
フロリアン・ムンテアヌ レザー・フィスト(隻腕のテン・リングス) 
アンディー・リー 覆面忍者っぽいテン・リングス
ユン・ワー グアン・ポー(ター・ローの弓使いの爺さん)
ベネディクト・ウォン ウォン(魔術師)
ロニー・チェン ジョン・ジョン(シャーリンの部下)
ステファニー・スー スー(シャン・チーとケイティの友人)
クナル・ダデッカー スーの彼氏
ツァイ・チン ケイティ―の祖母
ジョディ・ロン ケイティ―の母
ダラス・リュー ケイティ―の弟
アーノルド・スン 少年シャン・チー 
ハーモニー・ヒー 少女シャーリン 
マーク・ラファロ ブルース・バナー(ハルク)
ブリー・ラーソン キャプテン・マーベル
ティム・ロス アボミネーション(エミル・ブロンスキー) 声
ザック・チェリー バス・ボーイ配信をした太っちょ
ジェイド・ウー ヘレン(元レッドルーム クラブ内闘技場で)

マーベル・コミック原作のヒーローによるクロスオーバー作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の25作目。

 

伝説の腕輪テン・リングスにより不老不死と超人的なパワーを手に入れ、暗殺者集団の首領として歴史の影で暗躍してきた男、シャンウー

幼い頃から暗殺者としてのスキルを叩きこまれてきた息子シャン・チーは父親の元から逃げ出し、素性を隠してホテルの駐車場係として働いていたが、愛する母親の故郷を巡って父と対峙することに!

 

(アジアン・ソウル)

MCU初のアジア系ヒーロ―が主役の作品。

メインキャストもほとんどがアジア系俳優です。

 

主演に大抜擢されたシム・リウは中国系カナダ人。

アジア人でもいろんな顔立ちの人がいますが、リウは一重の切れ目に平顔で、まさにアジアン・フェイス。

ケイティ役オークワフィナは中国&韓国系ですが、NYクイーンズ出身のアメリカ人なので、バリバリのニューヨーカー。

 

シャン・チーの妹役に抜擢された全く無名のメンガー・チャンから、レジェンド級のトニー・レオンやユン・ワー(弓使いの爺さん)など幅広いキャスティング。

トニー・レオンは本作でハリウッドデビュー。

ちょっとウッチャンぽく見えた。

日系や日本人がいなかったのはちょっと残念。

 

女性ヒーロー主演作が作られ、アフリカ系をメインしたブラックパンサーが作られ、非白人系が主役のディズニーアニメもどんどん作られている中で、「じゃあ次はアジアで」という半ば義務的な製作感もありますが、次のスター俳優が生まれるきっかけになればいいな。

 

(ファンタジック!)

カンフーなど中国、東洋系武術を主体としたアクション作ではありますが、

スタントアクションよりも、終盤のドラゴンやモンスターが入り混じるダイナミックな攻防が印象的。

これまでのSF的なMCU作品とは趣が異なる、ファンタジー系の仕上がりは新鮮な感じがしました。

シリーズも25作品にもなると、こういう味変は大事かなと思います。

 

(見どころ&好きなところ)

アジアン・アクション!

ウェンウー VS イン・リー(シャンチーの父 VS 母)

流れるような美しいアクション。

実力者同士が戦いながら、相手に惹かれていくという設定も素敵だったな。

 

シャン・チー VS イン・ナンのトレーニングバトル

やっぱり東洋系武術はカッコイイ。

 

●シャーリンのロープ剣アクションが結構好き。

 

●テンリングス・アクション

放ったり、鞭みたいにしたり、ファンネルみたにしたり。

もっともっと変幻自在のアクションができたと思う。

 

●終盤の妖怪大戦争

善玉のドラゴンに乗り、悪玉モンスターをやっつける。

滑らか~な動きのドラゴンが美しくてカッコイイ。

ジブリ作品、ファンタスティック・ビースト、日本の怪獣映画など、いろんなものを連想しました。

 

●モーリス

中国神話のモンスター、混沌(こんとん)、帝江(こうてい)がモデル。

モフモフかわいい。ぬいぐるみ欲しいな。

 

●家族の話

ストーリー展開は大作アクション映画らしくザックリ感が強いですが、敵役であるシャンウーが悪人ながらも家族想いのキャラで、家族間での葛藤が話の筋になってるのは良かったです。

 

 (MCUリンク)

魔術師ウォン、ハルク(ブルース・バナー)、キャプテン・マーベル

お馴染みの面々がエンド・クレジット途中でテン・リングスについて話し合ってます。

ウォンは作中でも度々登場して、どういう経緯かクラブ闘技場でアボミネーションと戦ってました。

アボミネーションはMCU2作目の2008年「インクレディブル・ハルク」以来の登場。本作では唸り声をあげるだけでしたが当時と同じくティム・ロスが演じて(声を入れて)ます。

 (クラブ闘技場では2021年「ブラック・ウィドウ」にレッドルームの一員として登場してたヘレンというキャラもいました。)

 

●偽マンダリン 役者のトレヴァー・スラッタリー

 テン・リングスとその首領マンダリンは2008年「アイアンマン3」でその偽物が登場していました。本物(ウェンウー)の怒りを買い、囚われていました。

 

●別キャラとして

シャン・チーと伯母として出演したミシェル・ヨー。

MCU15作目2017年「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」の最後でラヴェジャーズの部隊長として一瞬出演してました。

 

バス内で、シャン・チーのバトルを撮影していた太っちょ君の演者は、2017年「スパイダーマン ホームカミング」にも主演していたそう。

 

(エンド・クレジット)

妹のシャーリンがテン・リングス組織を立て直していました。

  

★★★PICK UP LINES★★★

モーリスの竹林案内

 

ケイティ

How dangerous?(どのくらい危険なの?)

 

スラッタリー

No one's ever made it out alive.

But Morris is 90% confident.. he can guide us through safely.

(生きて抜けられた者はいない。でもモーリスなら90%安全に通れるよう案内できると。)

 

モーリス

Kee! Keee!(キー、キーッ!)

 

スラッタリー

Oh!19%!(おっと、19%だった。)

 

 

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