マーベル･コミック原作のヒーローによるクロスオーバー作品群「マーベル･シネマティック･ユニバース(MCU)」の24作目。

2019年「アベンジャーズ･エンド･ゲーム」で死亡したナターシャ（ブラック･ウィドウ）を主人公にした作品。

本作の時系列は2016年「シビル･ウォー  キャプテン･アメリカ」でアベンジャーズがアイアンマン派とキャプテン派に分裂した後になります。

（家族ドラマ）

もちろん激しいアクション・シーンはありますが、何よりも家族のドラマ。

幼いころから暗殺者養成機関レッドルームにいて家族のいないナターシャやエレーナ。それ故に、絆への想いが深い彼女たちの物語。

ここまでしっかりとテーマ設定をして突き詰めたMCU作も他にない。

MCU作はカッコイイアクションさえあれば、とりあえず成立するので。

（ヴィラン）

●ドレイコフ

レッドルームの支配者。少女を道具としか思わないクズ野郎。

性格はゲス。外見も太ったおっちゃんで、いいとこなしのザ・悪役。

●タスクマスター

相手の技をコピーして使うドレイコフの切り札戦士。

キャプテンの盾技、クリントの弓、ブラックパンサーの爪技等々を使ってました。

顔見せシーンもわずかで、台詞もほぼ無いキャラにオルガ・キュリレンコを起用するのはちょっともったいない気も。

今後のシリーズ作への再登場、活躍を期待します。

（見どころ＆好きなところ）

●ちぐはぐだけど、あったかい家族4人

●美人！強い！愉快！ 最強姉妹見参！

ナターシャとエリーナの掛け合いが最高！

ユーモア満載ながら、絆の強さもしっかりと感じられるいい協演。

カッコつけポーズのくだりは笑えました。

MCU作に初参戦のフローレンス・ピューが、役であるエリーナにも、掛け合い相手であるスカーレット・ヨハンソンとも、バチッとハマっていました。

（MCUリンク）

●ロス国務長官　相変わらずヒーローには冷ややか。

●クリント・バートン（ホークアイ）

ナターシャにアベンジャーズ参入の機会を与えたクリント。

その名前は作中で度々出てきます。ドレイコフ爆殺ミッション･シーンで声だけ一瞬出演。

 （エンド･クレジット）

エンド･クレジットの最後には、ナターシャのお墓を参るエリーナ。

そこへやって来たヴァレンティーナという女が「次のターゲット」としてエリーナに告げたのは・・・！！

ヴァレンティーナはDisny+のドラマ「ファルコン＆ウィンター･ソルジャー」に出ていたキャラ。

エリーナは、同じくDisny+のドラマ「ホークアイ」にも登場するよう。