マーベル･コミック原作のヒーローによるクロスオーバー作品群「マーベル･シネマティック･ユニバース(MCU)」の18作目。

 

2016年「シビル・ウォー  キャプテン・アメリカ」で登場したブラックパンサーの主役作。

 

外部との関りを避け続けてきたアフリカの小国ワカンダ。

世界からは後進国と見られてきたワカンダだが、かつて彼の地に宇宙から落ちてきた最強の金属ヴィブラニウムの力を使い、どの国よりも優れた技術を持つ超文明国を密かに築いていた。

「シビル･ウォー  キャプテン･アメリカ」で暗殺された国王に代わり、息子のティ･チャラが新たに王位とブラックパンサーを継ぐことになるが･･･

 

（Movie of the Africa、by the Africa, for the Aflica)

●人類の故郷、アフリカが舞台

アベンジャーズのヒーローはアメリカの都市をホームタウンとしたキャラが多い(もしくは宇宙出身)ですが、ブラックパンサーはアフリカがホーム。

と言っても大自然のジャングルが舞台というわけではなく、自然や伝統と、超文明が融合して発達した「ワカンダ」という独自の世界が主な舞台。

 

●監督、キャストもオール・アフリカ

監督には2013年「フルートベール駅で」、2015年「クリード チャンプを継ぐ男」で高評価を得たライアン･クーグラ―。

そしてヴィランのキルモンガーには両作で主演を務めたマイケル･Ｂ･ジョーダン。

旬なアフリカ系の2人を起用。その他のキャストもほとんどがアフリカ系。

 

アフリカ系アメリカ人の奴隷制度を意識した台詞もあったりと、アフリカ系を強く意識した作りになってます。

 

 

（アクション、ストーリー）

ブラックパンサーの最大の魅力は圧倒的なビジュアルとアクションのカッコよさ！シンプルだけどアクロバティックな動きがクール！

しかし残念ながら本作ではそのアクションシーンがやや控えめ。

終盤、リニア線路に向かって落ちていくパンサーＶＳパンサーは良かったです。

ストーリーは陳腐な世継ぎ争いのゴタゴタ。

ちょっと「ライオン･キング」っぽい。

 

（MCUリンク）

●エヴェレット・ロス（ﾏｰﾃｨﾝ･ﾌﾘｰﾏﾝ）

CIAの捜査官。「シビル・ウォー  キャプテン・アメリカ」ではテロ対策チームの副指令として登場。その時はただのヤな奴でしたが、本作では結構いいとこ見せてます。

 

●武器商人 ユリシーズ･クロウ（ｱﾝﾃﾞｨ･ｻｰｷｽ）

「アベンジャーズ エイジ･オブ･ウルトロン」で、ウルトロンにヴィブラニウムを売っていた闇の武器商人。その際にウルトロンの怒りを買って片腕を切られてしまいましたが、本作ではそこに武器を仕込んでの再登場。

 

●ヴィブラニウム

キャプテン･アメリカのシールドや「エイジ･オブ･ウルトロン」でソコヴィアの都市を浮上させた装置など、MCUで度々登場していた宇宙最強金属。

武器以外にも様々な利用法があり、その起源が本作で明らかになります。

 

（エンド･クレジット）

エンド･クレジット途中で、開国を宣言する国王ティ･チャラの演説がなかなかいい。

エンド･クレジット最後には、ウィンター･ソルジャー改めホワイト･ウルフとして復活したバッキーが登場。

 

（スタンじいさんを探せ！）

韓国の闇カジノでギャンブルしているじいさん。

 

（好きなところ）

●ブッラクパンサー･スーツ

黒を基調にしたシックなデザインがクール。

シルバーとゴールドのラインが入った2種の最新スーツが登場。

ヴィブラニウムが織り込まれているので防御力最高。

さらに敵から攻撃を受けるとそのエネルギーを吸収、蓄積。

そのエネルギーを放出して攻撃する機能を持ってます。

つえーっ！