マーベルコミックス原作のヒーローアクション。

Ｘ-ＭＥＮシリーズスピンオフ作。

 

末期ガンを宣告されたチンピラのウェイド(ﾗｲｱﾝ･ﾚｲﾉﾙｽﾞ)。

治療のため、怪しい男の誘いにのって人体実験を受けるが、それは人間をミュータントに改造するための実験だった。

投薬や拷問を受け、どんな怪我も瞬時に回復する不死身の肉体を手に入れるが、全身がただれた醜い姿となったウェイドはデッドプールとなり復讐を誓う！

 

これまでにないタイプのヒーロー。きわどい下ネタや自虐ネタを連発。

おしゃべりで、やりたい放題なヒーロー？

ビジュアル、キャラともに原作コミックには忠実に描かれてるようです。

 

最大の特徴は、いわゆる第4の壁を越えたキャラであること。

（観客に観られている事を自覚し、観客に向かって語りかけてくる事。

古畑任三郎みたいな感じです。）

 

Ｘ-ＭＥＮシリーズはもとより、その他様々な映画をネタにしてくるので、マーベルのヒーロー映画に限らず、いろんな映画を知っている方が笑える部分が多いと思います。

エンドロール後には、次作でケーブルが登場する事を教えてくれます。

（ケーブルは原作ではデッドプールの相方として活躍するキャラ。）

 

主演のライアン･レイノルズがウェイド(デッドプール)を演じるのは2度目。

2009年「ウルヴァリン Ｘ-ＭＥＮ ＺＥＲＯ」でもウェイドを演じてます。この時もデッドプール(作中での呼称はウェポンⅪ)に改造されますが、原作とはかなり異なる描かれ方をされており、本作のウェイド（デッドプール）とは完全に別モノになります。

(→ デッドプール２のエンディングで、その辺りも修正？されてましたが。)

 

（Ｘ-ＭＥＮから登場の2人）

●コロッサス

デッドプールを諭し、Ｘ-ＭＥＮにリクルートしようとします。

「Ｘ-ＭＥＮ２」「Ｘ-ＭＥＮ ファイナル ディシジョン」では俳優が演じてましたが、本作では計4人の役者のＣＧ合成キャラになってます。

演者の動きをモーションキャプチャー、そこに別の役者の顔を合成、さらにまた別の役者の表情を合成し、声を吹き込んでます。

ロシア出身の設定なので、ロシア訛りの野太い英語を話してます。

 

●ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド

映画初登場キャラ。丸刈り少女。不愛想。爆発能力で吹っ飛ばす！

 

（見どころ）

●言いたい放題、殺りたい放題、デッドプール！

私的な感情で動いてますが、悪いヤツらを倒してはいるので、一応ヒーローになるのかな。

Ｒ指定を受けているだけあって、他のヒーロー映画に比べれば、ゴア表現はやや強めですが、それもコメディの内。

ワル者を「倒す」というより「ぶち殺す」という感じ。

 

●アクション！

序盤、そして都度々挿入される、ハイウェイアクション。

車内、社外でのアクションはスリリングで見せ方も面白かったです。

終盤の巨大廃船でのアクションも迫力があってよかった。