ロッキー・ザ・ファイナル A

(ROCKY BALBOA) 2006

監督 シルヴェスター・スタローン  
キャスト シルヴェスター・スタローン  ロッキー・バルボア
  ジェラルディン・ヒューズ マリー
  マイロ・ヴィンティミリア ロバート(ロッキーの息子) 
  バート・ヤング ポーリー(ロッキーの義兄) 
  アントニオ・ターバー ディクソン(ヘビー級チャンプ) 
 

ジェームズ・フランシス・ケリー3世

ステップス(マリーの息子)
  トニー・バートン デューク(ロッキーのトレーナー) 
  ペドロ・ラヴェル スパイダー(かつての対戦相手)
  ヘンリー・G・サンダース マーティン(ディクソンのトレーナー)
  アンジェラ・ボイド アンジー(レストランの案内係)
  マイク・タイソン 本人役

前作から16年。まさかの続編。

スタローン、そしてロッキー還暦での挑戦。

 

ボクシングからは足を洗い、小さな

レストランを経営して客たちにかつての思い出話を語る日々。しかし最愛の妻エイドリアンを亡くし、その悲しみから抜け出せずにいる中、心の中にいまだくすぶる炎がロッキーを現役復帰へと駆り立てる。

スタローンの人生、ロッキーの人生、

それすなわち挑戦!!

人はいくつになってもチャレンジできる!!そんな応援メッセージ映画。

 

スタローンが監督、脚本、主演。

ボクシング映画というより、挑戦する男を描いたドラマ。

シリーズで一番いい脚本だと思います。

メインキャストの誰にも敗者のいないすがすがしい作品。

 

還暦のおっさんがヘビー級に現役復帰だなんて茶番だし、なによりもこの続編を作ること自体が茶番じゃないかと観る前は思ってましたが、非常に素晴らしい脚本、内容でした。前作「最後のドラマ」が酷いラストだったので、本作でしっかりと有終の美を飾れて良かったです。

 

ロッキーVSディクソン戦は、実際にボクシングが行われる試合会場で、

試合直前に観戦に来たお客の前で撮影されたそうです。

お客さんからはロッキーコールが沸き起こり大盛り上がりだったそう。

その後の実際の試合よりもずっと歓声が大きかったそう。

 

・1作目でロッキーと戦ったスパイダーが登場。

 演じてるのは1作目と同じペドロ・ラヴェル(元ボクサー)

・1作目で登場した不良のリトルマリーも再登場。

 演じてるのは1作目とは別の女優さんになります。

・本作でのロッキーの対戦相手ディクソンを演じたアントニオ・ターバーは

 現役プロボクサーでライトヘビー級のチャンプ。作中ではかなりの若者の

 ように描かれてますが、当時37歳。

 

ロッキーシリーズとしては最終作ですが、2015年にスピンオフ作「クリード チャンプを継ぐ男」が公開されました。

 

(見どころ)

●ロッキーのチャレンジスピリット

息子ロバートにガツンと喝を入れるシーンの台詞は響きましたね。

「人生ほど重いパンチはない。」 いい台詞じゃないですか。

1976年「ロッキー」で成功を掴んだスタローン。その後は俳優だけでなく監督や脚本にもチャレンジし続け、歳をとってもアクション映画への意欲を失わず走り続ける映画人。

そんなスタローンの映画を人生とともに見続けてきた自分には、非常に力強いメッセージを感じられる作品でした。

 

(好きなところ)

●お決まり。 

いつものトレーニングシーンに流れるいつものあの曲。

(ロッキーのテーマ)

あの肉サンドバックに、あの駆け上がる階段(ロッキーステップ)。

テンションあがるなー。

 

★★★PICK UP LINES★★★

(シーン①)息子に挑戦を語るロッキー

 

ロッキー

I think I wanna, like, do something.(何かやろうと思っててな。)

 

ロバート

Like what?(何を?)

 

ロッキー

Fight.  You know, nothing big.  Small stuff, like locally.

(ボクシングさ。なにデカイ試合というわけじゃない。地元で軽くな。)

 

ロバート

Don't you think you're too, you know, old?

(もう年じゃないかい?)

 

ロッキー

You think you oughta stop tryin' 'cause you had too many birthdays?

I do not.

(年だからって挑戦をやめなきゃいけないのか。俺はごめんだ。)

 

ロバート

People'll think you're crazy.(笑い者になるよ。)

 

ロッキー

What's crazy about standin' toe-to-toe saying, "I am", you know?

(チャレンジすることの何がおかしいんだ?)

 

 

(シーン②)息子に喝を入れるロッキー

The world ain't all sunshine and rainbows.

It's a very mean and nasty place. 

And I don't care how tough you are, it will beat you to your knees and keep you there permanently if you let it.

You, me, or nobody is gonna hit as hard as life.

But it ain't about how hard you hit.

It's about how hard you can get hit and keep movin' forward.

How much you can take and keep movin' forward.

That's how winnin' is done!!

 

世の中、何もかもバラ色じゃあない。厳しくて、つらいこともある。

油断してたらやられて、いつまでもやられらっぱなしのままだ。

人生ほど重いパンチはない。だがどんなにキツいパンチだろうと、どんなに打ちのめされても前に進め。こらえて前に進み続けるんだ。

その先に勝利がある!!

 

 

(シーン③)ロッキーの挑戦を皮肉る解説者

 

実況

Why is this billed as an exhibition?

(エキシビジョンマッチとして組まれたのはなぜでしょう?)

 

解説者

A wild guess, so they wouldn't have to call it an execution.

(そうだね、エクスキューション(処刑)とは呼べないだろ。)

 

      シリーズ作品  
1976年  ロッキー C 
1979年 ロッキー2
1982年 ロッキー3
1985年 ロッキー4 炎の友情
1990年 ロッキー5 最後のドラマ
2006年 ロッキー・ザ・ファイナル
     
      関連作品  
2015年 クリード  チャンプを継ぐ男
2018年 クリード  炎の宿敵