マイティ・ソー バトルロイヤル B

(THOR  RAGNAROK)2017

監督 タイカ・ワイティティ  
キャスト クリス・ヘムズワース ソー 
  ケイト・ブランシェット ヘラ
  トム・ヒドルストン ロキ
  マーク・ラファロ ハルク(ブルース・バナー)
  テッサ・トンプソン ヴァルキリー(スクラッパー142)
  ジェフ・ゴールドブラム グランドマスター(サカールの支配者)
  カール・アーバン スカージ(ヘラに下った戦士)
  イドリス・エルバ ヘイムダル
  アンソニー・ホプキンス オーディン
  タイカ・ワイティティ コーグ(岩男)
  レイチェル・ハウス トパーズ(グランドマスターの部下)
  浅野 忠信 ホーガン(ヘラに殺される)
  レイ・スティーヴンソン ヴォルスタッグ(ヘラに殺される)
  ザッカリー・リーヴァイ ファンドラル(ヘラに殺される)
  クランシー・ブラウン スルト(炎の巨人)(声)
  ベネディクト・カンバーバッチ ドクター・ストレンジ
  ルーク・ヘムズワース ソーを演じた役者
  マット・デイモン ロキを演じた役者
  サム・ニール オーディンを演じた役者
  スタン・リー(原作者) 散髪ジジー

マーベル・コミック原作のヒーローによるクロスオーバー作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の17作目。

 

マイティ・ソー第3弾!

 

その凶悪さ故にかつて父オーディンに追放されたソーの姉ヘラ(ケイト・ブランシェット)。

復活したヘラから故郷アスガルドを守るため、ハルクロキ、因縁浅からぬ面々と組んで立ち向かおうとするソー!

 

2015年「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」以来、行方知らずとなっていたソーとハルクが久々の登場

しぶとく生き残っているロキも出てきます。

 

コメディ俳優でもあるワイティティ監督の下、シリーズの前二作に比べて、かなりコメディ色強めの愉快な作品に仕上がってます。

ワイティティ監督はニュージーランド出身で、ハリウッド映画を手掛けるのは本作が初めて。

マーベル・シネマティック・ユニバース作ではこういう思い切った監督起用がよく見られます。そしてそれが当たっている気がします。

 

(久々の登場)

ソー

エイジ・オブ・ウルトロン」後の2年間、インフィニティ・ストーンを探して宇宙を旅していたようで、久々に故郷アスガルドに帰ってきました。

トレードマークのロン毛をバッサリして(不本意ながら)短髪になったり、片目を負傷して父親と同じように眼帯を付けたりしてイメチェン。

さらに最強のハンマー、ムジョルニアをヘラに粉々に砕かれるも、雷神(God of Thunder)として覚醒して、ハンマーなしでもビリビリバリバリ強くなりました。

でも一番の変化は、よりコミカルなキャラへと進化した事でしょうか。

いい意味でいい加減でおおざっぱなキャラが愉快。笑えるナイスガイ!

 

●ハルク

エイジ・オブ・ウルトロン」の最後、ジェット機に乗ってどっかへ飛んでいってしまって以来の登場。何故か宇宙の辺境カサールに着いてました。

いつもスボン一丁でしたが、本作のグラディエーター・スタイルはなかなかに壮観。2年間もずっとハルク状態だったせいか、ソーと会話できるくらい落ち着ている時も。

 

●ロキ

2013年「マイティ・ソー  ダーク・ワールド」最後で、オーディンに化けて以来、ずっとオーディンのふりをして好き放題していたよう。

ソーやハルクと共に、アスガルドを守るため戦います。

 

●オーディン

ロキにより地球(ミッドガル)に追放されていたが、ノルウェーでソーとロキに再会。アスガルドに帰るよう促されるも、ヘラの事を2人に伝えたのち、旅立ちました。

 

(新キャラ)

●ヘラ

凶悪なソーの姉。最後までソーには負けてなかったです。

MCUで女性キャラがメイン・ヴィランを張ったのはヘラくらい。

実用性はともかく髪をかき上げて作るドロンジョ様の進化版のようなツノツノヘルメットのビジュアルは強烈です。

 

●ヴァルキリー(女戦士)、コーグ(岩戦士)、ミーク(虫戦士)

ソーの仲間に。

コーグはワイティティ監督がモーション・キャプチャーで演じてます。

 

●スカージ(裏切り戦士)

要った?

 

(登場しなかったキャラ)

●地球組

前二作品のヒロイン、ジェーン(ナタリー・ポートマン)がいなくなり、(作中で「別れた」と言及してました)ラブストーリー要素がなくなりました

また、コメディ担当のセルヴィグ博士ダーシーも登場せず。

2021年のソーの第4弾ではジェーンの再登場が発表さてます。

 

●女戦士シフ

ウォーリアーズ・スリーの男3人は登場しますが、ヘラにあっさり殺されちゃいます。 女戦士のシフは何故か登場しません。

 

(サプライズなキャスト)

映画序盤に、ソーとロキの(嘘)物語が演劇で演じられてます。

ソー役を演じたルーク・ヘムズワースは、クリス・ヘムズワースの実兄。

似てるわけです。

3人兄弟(長男ルーク、次男クリス、三男リアム)で3人とも俳優してます。

そしてロキ役にはまさかのマット・デイモン。

 

監督がニュージーランド出身だからか、ニュージーランドやオーストラリア人の俳優が結構起用されてます。

ソー役クリム(オーストラリア)、ヘラ役ケイト・ブランシェット(オーストラリア)、スカージ役カール・アーバン(ニュージーランド)、寸劇でオーディンを演じた役者役サム・ニール(ニュージーランド)。

 

(インフィニティ・ストーン)

2012年「アベンジャーズ」以降、アスガルドに保管されたいたスペース・ストーン(テッセラクト)がロキの目に留まります。

果たしてストーンの行方は!?

 

(MCUリンク)

●ドクター・ストレンジ登場

2017年「ドクター・ストレンジ」のエンド・クレジット・シーンを回収。

ソーに、ロキを地球に連れてきた理由を問い、オーディンの元へ導きます。

 

(エンド・クレジット)

エンド・クレジット途中に突如現れた巨大宇宙船は、サノスの宇宙船。

2018年「アベンジャーズ  インフィニティ・ウォー」へと続きます。

 

エンド・クレジット最後にはすっとぼけるグランドマスターが。

 

(スタンじいさんを探せ!)

ソーの髪を散髪するじいさん。

 

(見どころ)

超パワーファイターのソーやハルクのヘビーなアクション。迫力満点!!

ユーモア満載で、お調子者でちょっとマヌケなところもあるソーが楽しいです。

 

(好きなところ)

ソー

トレードマークのロン毛を原作者自らがカット!

短髪でもかっこいいぜ!

上半身裸のシーンがありますが、すんげー体してます。

素手でもハルクとやりあえる程のパワーは持っているものの、

愛ハンマー、ムジョルニアを失い戦力大幅ダウンと思いきや雷神として覚醒!

ビリビリバリバリめちゃかっこいい。

笑えるシーンは多々ありますが、

ナターシャ(ブラック・ウィドゥ)の真似をしてハルクの手に触れ落ち着かせようするも逆にギッタンバッタンやられるシーンが好きです。

 

●岩男コーグと昆虫型宇宙人ミークのやり取り。面白い。

 

●グランドマスターと、その部下でいかついおばちゃんトパーズと、ヴァルキリーのやり取りが面白い。

ヴァルキリーは登場シーンで自身の腕の動きとリンクさせてぶっ放した戦闘機の砲撃がカッコよかったです。

 

●音楽

マーク・マザーズボーが担当したテクノポップ調のBGMや、オープニングと終盤で使われたツェッペリンのイミグラント・ソングがクール!

 

★★★PICK UP LINES★★★

(シーン①)愛しきハンマー  ムジョルニア

 

ソー

I really wish I had my hammer.(オレのハンマーがあればな。)

 

コーグ

Hammer? (ハンマー?)

 

ソー

Quite unique. 

It was made from this special metal from the heart of a dying star.

And when I spun it really, really fast, it gave me the ability to fly.

(特別なヤツだ。死にゆく星の核の金属でできていて、勢いよく振り回せば天にも昇れる。)

 

コーグ

You rode a hammer?(ハンマーにまたがって?)

 

ソー

No, I didn't ride the hammer. (いいや、乗らない。)

 

コーグ

The hammer rode you on your back?

(ハンマーが上?)

 

ソー

No. I used to spin it really fast, and it would pull me off the....

(違う。思い切り振るとオレの体ごと・・・)

 

コーグ

Oh, my God.   A hammer pulled you off?

(なんてこった。ハンマーにいかされちゃう?)

 

ソー

The ground. 

It would pull me off the ground, into the air, and I would fly.

Every time I threw it, it would always come back to me.

(違うよ。地面から浮いて飛べるってことだ。投げても必ず戻ってくる。)

 

コーグ

Sounds like you had a pretty special and intimate relationship with this hammer and that losing it was almost comparable to losing a loved one.

(そんなに親密な関係だったのに失くしちゃうなんて、恋人を失うとの同じ感じかな。)

 

ソー

That's a nice way of putting it.(うまいこと言うな。)

 

 

(シーン②)ハルクは友達

 

ソー

You're one of the Avengers. One of the team, one of our fiends.

This is what friends do. They support each other.

(お前はアベンジャーズの一員。同じチームの友達じゃないか。

友達ってのは助け合うもんだろ。)

 

ハルク

You're Banner's friend.(お前、バナーの友達。)

 

ソー

I'm not Banner's friend. I prefer you.

(いや、バナーの友達じゃない。お前が好きなんだ。)

 

ハルク

Banner's friend!(バナーの友達!)

 

ソー

I don't even like Banner.

"I'm into numbers and science and stuff."

(バナーは好きじゃない。あいつはほら数字バカだろ。)

 

(シーン③)バナーは友達

 

ソー

The Hulk is the fire.(ハルクは最強だ。)

 

バナー

Wait, you're just using me to get to the Hulk.

(そうか、ハルクが目当てで僕を使ってるだけか。)

 

ソー

What? No!(なんだって、違うよ!)

 

バナー

It's gross.  You don't care about me. You're not my friend.

(ヤな感じだ。僕の事なんてどうでもいいんだな。君は友達じゃないようだ。)

 

ソー

No! I don't even like the Hulk. 

He's all like.."Smash, smash, smash."  I prefer you.

(違うよ。ハルクなんて好きじゃない。奴は何でも「壊す壊す」。

僕は君が好きだ。)

 

         シリーズ作品  
2011年 マイティ・ソー A 
2013年 マイティ・ソー ダーク・ワールド
2017年 マイティ・ソー  バトルロイヤル
     
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