マーベル･コミック原作のヒーローによるクロスオーバー作品群「マーベル･シネマティック･ユニバース(MCU)」の12作目。

 

最小ヒーロー、アントマン登場！

（大きくもなれますが。）

ムショあがりのスコット･ラング。

職探しは厳しく、養育費も払えず、別れた妻からは敬遠され、可愛い一人娘キャシーにもなかなか会わせてもらえない。

そん中、スコットの親友で泥棒仲間ルイスから誘われたイケナイ仕事で忍びこんだ屋敷で見つけたのは大金ではなく、ちょっと変わったライダー･スーツ？

試しに着てみたら･･･！！！

 

（イッツ ア スモール ワールド！）

「人や物が小さくなる」というＳＦネタは1966年「ミクロの決死圏」、1989年「ミクロキッズ」、ドラえもんのスモールライト等々、昔からよく使われている定番ネタですが、小ささを逆手にとったユニークで迫力あるアクションが見どころ。

小さいゆえに、何でもない家の中が広大なバトルフィールドになるのは楽しかったです。

MCUの中ではコメディ色強めで、アクションの中にもふんだんにユーモアを取り入れてます。巨大化トーマス、シュールで笑える。

 

中盤の「ミッション：インポッシブル」のような、訓練→潜入ミッション的な展開もおもしろかったです。

 

（父と娘）

父娘の話でもあります。（スコット＆キャシー　と　ハンク＆ホープ）

「ヒーローとは孤高の存在」だからなのかはわかりませんが、危険なお仕事でもありますので、子供のいる現役ヒーローは少ないです。

MCUヒーローの中で「父親」なのは、本作のスコット･グレン(アントマン)とSHIELDのクリント･バートン(ホークアイ)の2人。

（後にトニー･スターク(アイアンマン)も父親になりますが、一応引退後にです。）

 

（大物起用）

名優マイケル・ダグラスが参戦。ＣＧ合成のためのグリーン・スクリーンをバックにしての撮影は初体験で面白かったそうです。

2014年「キャプテン・アメリカ  ウィンター・ソルジャー」でロバート・レッドフォードもＣＧ等の最新技術を使った映画の作成に興味があり出演したと言ってました。

 

（新キャラたち）

●アントマン（スコット・ラング）

小さくなれます。本作ではしませんでしたが、大きくなることもできます。

いろんなアリさん軍団を自在に操る能力も良かった。

特殊な身体能力や、強力な武器を持つヒーローはたくさんいますが、生き物を操り共に戦うヒーローは稀。

スパイダーマンもバットマンも、その能力は使えど、一緒に戦ったりはしないので。

スーツは前述の通りライダー･スーツみたい。ヘルメットもレトロな感じで、カッコよくはない。

 

●ハンク・ピム博士

ピム粒子、そしてそれを利用したアントマン･スーツの開発者。

元SHIELDの科学者であり、初代アントマンとして活躍していたが、ミッション中に妻を失い、意見の相違からSHIELDを去る。

以来、SHIELDや現在のアベンジャーズをあんまり信用していない。

ピム粒子は、後に窮地に陥ったアベンジャーズ救うことになる重要なアイテムとなります。

 

●ホープ

ハンクの娘。

母の死を巡り父と確執があったが、その真相が判明し和解する。

スコットといい感じに。

次作2018年「アントマン＆ワスプ」で、念願のスーツを手に入れワスプとして活躍します。

 

（ヴィラン）

●イエロージャケット（ダレン･クロス）

超カッケースーツ！

 

（MCUリンク）

アベンジャーズ基地でアントマンＶＳファルコン！

ファルコンのバックパックを壊して、アントマンの勝利。

ここでファルコンと繋がりを持ったことが、MCU次作「シビル･ウォー キャプテン･アメリカ」の召集に繋がります。

 

（エンド･クレジット）

エンド･クレジット途中で、新型ワスプ･スーツが登場。

それを見たホープが「待っていたわ。」とニヤリ。

→2018年「アントマン＆ワスプ」

 

エンド･クレジット最後には、いきなりバッキー(ウィンター･ソルジャー）、ファルコン、キャプテン･アメリカの3人が登場。

 「えっ！ 一体どうなってるの！？」という感じですが、次作「シビル･ウォー」でのシチュエーションです。

 

（スタンじいさんを探せ！）

ルイスの最後の語りで登場するバーテンダー。

 

（見どころ）

●ユーモア満載！ 小さいけれど大きいアクション！

アタッシュケース内での戦いがユニーク！ 

おもちゃ溢れる子供部屋が、壮大なバトルフィールドに！

 

（好きなところ）

●おっきくなっちゃったトーマスとアリ

 

 

2013年「アイアンマン3」から本作までの6作品がMCUの「フェイズ2」となります。

次作2016年「シビル･ウォー  キャプテン･アメリカ」から「フェイズ3」へと突入！　新たなヒーローが次々と登場し、アベンジャーズのクライマックスへと突き進みます！

 

（アントマンのお友達たち）

 

ヒゲナガアメイロアリ

学名：Paratrechina longicornis

通称：longhorn crazy ant

放電して電子機器を破壊できるという設定でしたが、実際にはそんな能力は持っていません。

 

サシハリアリ

学名：Paraponera clavata

通称：lesser giant hunting ant

作中ではBullet Ant （弾丸アリ）と。

猛毒を持ち、作中でも言われていた通り、刺されたら激痛が走るそうです。

 

クロオオアリ

学名：Camponotus pennsylvanicus

通称：black carpenter ant （大工アリ）

よく見られる大型のアリ。

※学名はシノニムあり。

 

アカカミアリ

学名：Solenopsis mandibularis

通称：Fire ant（火アリ）

集団でまとまり水に浮いて移動できる。

※学名はシノニムあり。