ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス S
(DOCTOR STRANGE IN THE MULTIVERSE OF MADNESS)2022
監督 | |
サム・ライミ | |
キャスト | |
ベネディクト・カンバーバッジ | スティーヴン(Dr. ストレンジ) |
エリザベス・オルセン | スカーレット・ウィッチ(ワンダ) |
ソーチー・ゴメス | アメリカ・チャベス |
レイチェル・マクアダムス | クリスティーン |
ベネディクト・ウォン | ウォン |
ジェット・クライン | トミー(ワンダの子) |
ジュリアン・ヒルヤード | ジミー(ワンダの子) |
キウェテル・イジフォー | モルド(イルミナティ) |
パトリック・スチュアート | プロフェッサーX(イルミナティ) |
ラシャーナ・リンチ | キャプテン・マーベル(イルミナティ) |
ヘイリー・アトウェル |
キャプテン・カーター(イルミナティ) |
ジョン・クラシンスキー | Mr.ファンタスティック(イルミナティ) |
アンソン・マウント | ブラックボルト(イルミネティ) |
マイケル・スタールバーグ | ウエスト医師(ストレンジの元同僚) |
アコ・ミッチェル | クリスティーンの結婚相手 |
シェイラ・アテム | サラ(女性魔術師) |
ブルース・キャンベル | ピザボールのオヤジ |
シャーリーズ・セロン | クレア |
次元(マルチバース)を超えて移動する能力を狙われた少女アメリカ・チャベス。
彼女を追うのは闇に落ちた狂気の魔女スカーレット・ウィッチ!!
アメリカを巡り、魔術師(ストレンジ)と魔女(スカーレット・ウィッチ)がバースを超えて大激突!!
マーベル・コミック原作のヒーローによるクロスオーバー作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の28作目。
ドクター・ストレンジの第2弾になります。
(サム・ライミ監督 × マーベル = マッドネス!!)
2002~07年の「スパイダーマン」(トビー・マグワイア主演)シリーズ3部作を成功に導き、マーベルコミック映画化への道を切り開いた立役者サム・ライミ監督が久々にマーベル作品に帰ってきました。
元々ホラー作品で名を上げた監督(1981年「死霊のはらわた」)。
本作のコンセプトでもあるマッドネスとの相性も考えての起用なのか、MCU作の中では、かなりホラー的な演出が強い作品になってます。
(色)
明確に「ホラー調」というコンセプト(色)の元で作られた作品。
「いろんな葛藤を抱えながらも超人的なパワーで悪党をやっつける」
ヒーロー映画ってざくり言えばそんな感じ。
そしてMCUシリーズはそんな感じで30作品以上も撮ってきたので、本作のようにプラスアルファで特徴を持たせると良いアクセントになります。
新鮮な感じがして楽しめました。
ホラーが苦手な方は、スカーレット・ウィッチの描き方等、ちょっとグロくてキツいと感じるかも。
(狂気のマルチバース)
MCU前作「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」でもマルチバースの「なんでもあり感」がすごかったですが、本作では次元を超えて移動できる新キャラがいきなり登場した事でさらにカオスになってます
次元移動スキルを上手く使えば、物語に無限の広がりを与えられますが、下手をすると何でもありすぎて興ざめになってしまうリスクも大きい。
本作のマッドネスとは、ホラー調の作風だけでなく、使い方ひとつで物語が破綻しかねないマルチバースの持つ危うさの事も指しているのかも。
(新キャラ)
●アメリカ・チャベス(ミス・アメリカ)
パンチひとつで星型のポータル(扉)が開いて別次元へ!
ウルトラ便利キャラが登場しました。
原作コミックと同じく2人の母親(女性キャラ)に育てられたという設定。
そのことが同性愛を想起させるとの事で一部の国で上映中止になったりしたそう。
(マーベル・リンク)
●別バースのアベンジャーズ かませ犬的秘密結社イルミナティ
イルミナティとして6キャラ(かませ犬たち)が登場。
モルドはストレンジ1作目と演者もキャラ設定も同じ。
キャプテン・アメリカの恋人ペギー・カーターがキャプテン・カーターに、
キャプテン・マーベルの友人だったマリア・ランボーがキャプテン・マーベルになってます。
一切の活躍する事のなかったインヒューマンズの王ブラックボルトは小声でも街を壊してしまうほどの破壊音波の声を持つそう・・・
2017年のTVドラマシリーズ「インヒューマンズ」の時と同じくアンソン・マウントが演じてます。
以上4キャラの演者はこれまでのMCU作でも関連のある役を演じてます。
(MCUでは初登場キャラ)
ファンタスティック・フォーの一員、ゴム人間のMr.ファンタスティックはMCU作では初登場。
そしてサプライズはX-MENの偉大なる指導者プロフェッサーX!
X-MENファンの私も嬉しかったですが、かませ犬的な役割でちょっと残念。
(見どころ&好きなところ)
●狂気の魔女スカーレット・ウィッチ
MCU登場時はヴィランだった彼女。再び闇に落ちました。
ホラーモンスターの如く追っかけてくるのが怖かった~。
「キャリー」みたいだった。
(ワンダヴィジョン)
2021年にディズニー・チャンネルで配信されたドラマ。
このドラマの内容が本作に密接に繋がってます。
ざっくり言うと、ワンダが魔術で偽りのヴィジョンや幼い息子たちを作りだし、ウェスト―ビューという街や住人をコントロールして、彼女の理想とする「普通の人間の、普通で幸せな暮らし」を実現しようとするけど、なんだかんだあって失敗。スカーレット・ウィッチに覚醒という感じ。
●デッド・ストレンジ
禍々しさが良い。
終盤の見せ場で主人公ヒーローがずっとゾンビ顔というのも斬新。
まとわりついた悪霊どもが「死体は反則」とわめていましたが、ドリームウォーク自体が反則でしょうに。
(エンドクレジット)
原作ではストレンジの弟子にして恋人となるクレアが(シャーリーズ・セロン演)が登場。彼女の次元を超える能力を保持しているようで、邪眼が開眼したストレンジとマルチバースの世界へと飛んでいきました。
最後にブルース・キャンベル演じるピザ・ボール屋のピザ・パパが登場。
ブルース・キャンベルはサム・ライミ監督の学生時代からの友人でライミ監督作でのカメオ出演がお決まり。
★★★PICK UP LINES★★★
ヴィラン ウィッチ
スカーレット・ウィッチ
Return to Kamar-Taji and prepare to hand over America Chavez by sundown. Peacefully.
After that...you'll never see me again.
(カマ―・タージに戻って日没までにアメリカ・チャベスを引き渡す準備をしなさい。平和的にね。その後、私を見ることは二度とないわ。)
ストレンジ
And if we don't?(もし断ったら?)
スカーレット・ウィッチ
Then it won't be Wonda who comes for her.
It will be the Scarlet Witch.
(彼女を追うのはワンダじゃない。スカーレット・ウィッチになるわ。)
シリーズ作品 | ||
2016年 | ドクター・ストレンジ | A |
2022年 | ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス | S |