ジュラシック・ワールド  炎の王国 SS

(JURASSIC WORLD  FALLEN KINGDOM) 2018

監督 J・A・バヨナ   
キャスト クリス・プラット オーウェン 
  ブライス・ダラス・ハワード  クレア 
  レイフ・スポール イーライ・ミルズ (ロックウッド財団運営者
  イザベラ・サーモン デイジー (ロックウッドの孫娘)
  ジェームズ・クロムウェル ロックウッド(ハモンドの旧友) 
  ジャスティス・スミス フランクリン・ウェブ(恐竜保護団体) 
  ダニエラ・ピネダ ジア(恐竜保護団体  獣医)
  テッド・レヴィン ケン・ウィートリー(傭兵長)
  トビー・ジョーンズ 闇のオークショナー 
  B・D・ウォン ウー博士
  ジェラルディン・チャップリン ロックウッド家の家政婦
  ジェフ・ゴールドブラム  イアン・マルコム 

シリーズ第5弾!

前作の事件の後も島で暮らしていた恐竜たちだが、島の休火山が噴火し危機が迫る。

恐竜保護団体を設立したクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、恐竜たちを別の島へと移住させるためオーウェン(クリス・プラット)らとともに、再び島を訪れるが・・・・

 

シリーズの生みの親であるスピルバーグと前作監督のコリン・トレヴォロウが製作総指揮に。

監督にはスペイン人のJ・A・バヨナが大抜擢。

 

 

 

 

 

前作のトレヴォロウ監督の起用もそうでしたが、大胆な監督抜擢が作品に 新しい風を吹き込み、シリーズの成功に繋がっている気がします。

 

(前半)

迫りくる恐竜と溶岩!

島のジャングルでのハラハラドキドキのアクション&アドベンチャー!

シリーズの醍醐味をどっぷり楽しめます。

邦題サブタイトル「炎の王国」から、終始島でのお話かと思ってましたが、後半はアメリカ本土、カリフォルニアへと舞台を移します。

 

(後半)

カリフォルニアのロックウッド邸屋敷と、その地下にある研究&競売施設が舞台。ホラーテイストを盛り込んだスリラーで恐怖を演出された最凶恐竜のインドラプトルが迫ります!怖~い!

また少女デイジー(イザベラ・サーモン)にまつわるサスペンス要素も見どころ。

 

屋敷の地下で恐竜の闇競売というのは、さすがに無理あるな~と苦笑い。

 

ロックウッド邸の家政婦を演じたジェラルディン・チャップリンは、かの 喜劇王の実の娘。これまでのバヨナ監督作には全て出演しています。

(スペインのカルロス・サウラ監督と交際していた事があり、スペイン語も堪能で、スペイン映画にもよく出演しています。)

 

(迫力ある恐竜たち CGだけではありません)

役者と恐竜が接触してアップになるシーン(T-レックス採血やブルー輸血)では、アニマトロニクス(ロボット、パペット)を使い、そこにCGを重ねる事でリアリティをだしてます。

爪をカツカツ鳴らす恐怖演出も良かった。
爪をカツカツ鳴らす恐怖演出も良かった。

(見どころ)

●ハラハラドキドキのアドベンチャーにプラスされたホラーやサスペンス要素。

インドラプトルが屋敷の屋根に昇るシーンが印象的。音楽も効果的で、恐竜というよりはモンスターキャラとしてその存在感を強烈に演出してます。

1979年「ドラキュラ」を参考にしたという子供部屋のシーンも怖し。

 

●少女デイジーに隠された秘密と、彼女の下した決断。

恐竜を解き放つ3段落ちのラストが良かったです。

 

有毒ガスが充満し、恐竜に死が迫る中、

クレアが次々と恐竜の檻をオープン!

      ↓

「助けた!」と思いきや部屋のゲートが閉まって外へ出られない!  

部屋のゲートも開けようとするクレア。

「よく考えろ、ここは島じゃない。それをしたら最後だ。」と

自制を促すオーウェン。

ためらった末に、ゲートを開けない選択をしたクレア。

      ↓

「やっぱ、そうだよね。つらいけど、それが理性的な判断だよね。」

と思いきや、まさかのゲートオーーープン!!

 

恐竜が解き放たれた事で、世界は新たな時代へ。

本当のジュラシック・ワールドへと突入!

次作が楽しみです。

(登場恐竜一部紹介)

Tレックスやヴェロキラプトル(ブルー)等、シリーズを代表する奴ら以外にもいろいろ登場したので一部を紹介

 

●インドラプトル

前作のインドミナス・レックスに、ラプトル等の肉食恐竜の遺伝子を掛け合わせて作られたハイブッリト恐竜、というかもはやモンスター。

 

●カルノタウルス

両目の上に、ひさしのような角をもった肉食恐竜。

Tレックスと小競り合いしてます。(爆発する島と、終盤に屋敷の前で。)

 

●バリオニクス

クレアとフランクリンがいた島の施設に現れた肉食恐竜。

細長い顎を持ち、シリーズ3作目に登場したスピノサウルスの近縁種。

 

●スティギモロク

屋敷地下で大活躍の頭突きヤロー(堅頭恐竜)。

トランポリンのように、次々と人を突き上げる画は面白かったです。

頭突き恐竜ではパキケファロがメジャーな気がしますが、スティギモロクがパキケファロの成長途中の個体とする説もあるそうです。

 

●モササウルス

前作にも登場した海生爬虫類。(正確には恐竜じゃない。)

本作では、最初と最後にその巨体を披露してシメてくれてます。

 

★★★PICK UP LINES★★★

新たな時代の夜明け マルコムの語り

 

Genetic power has now been unleashed and of course, that's gonna be catastrophic. 

This change was inevitable from the moment we brought the first dinosaur back from extinction.We convince ourselves that sudden change is something that happens outside the normal order of things, like a car crash, or that it's beyond our control, like a fatal illness.

We don't conceive of sudden, radical, irrational change as woven into the very fabric of existence.

Yet, I can assure you, it most assuredly is.  And it's happening now.

Humans and dinosaurs are now gonna be forced to coexist.

These creatures were here before us.

And if we're not careful, they're gonna be here after.

We're gonna have to adjust to new threats that we can't imagine.

We've entered a new era.

Welcome to Jurassic World.

 

際限のない遺伝子技術の拡大は、当然のごとく破滅をもたらします。

それは一匹の恐竜を絶滅から甦らせたその瞬間から避けられない事だったのです。

我々の暮らしは非日常的な事で急に変えられてしまう。例えば交通事故だったり、不治の病だったり。急激で理不尽な、予測できない突然の変化。

しかし確かなこともあります。そしてそれはまさに今、間違いなく起っている事なのです。

人類と恐竜は共生を迫られています。彼らは人類より以前に存在し、そして我々次第では、人類より後まで残るかもしれません。

想像もできなかった新たな脅威に向き合わなければ。

新時代の始まりです。

ようこそジュラシック・ワールドへ。

 

      シリーズ作  
1993年 ジュラシック・パーク SS 
1997年 ロスト・ワールド:ジュラシック・パーク
2001年 ジュラシック・パークⅢ
2015年 ジュラシック・ワールド
2018年 ジュラシック・ワールド  炎の王国 SS
2022年 ジュラシック・ワールド 新たなる支配者