ハリウッド版のゴジラ。

世界で最も有名な怪獣

ゴジラをハリウッドが

リメイクするとの事で

話題にもなりました。

私も日本ゴジラの大ファンなので「こんなのゴジラじゃない」という批判は大いにわかるのですがあくまで別物の映画とわりきって観ましょう。

ハリウッドで着ぐるみを使うわけがないし、当然CGを使った新デザインのクリーチャーになりますし、そもそも「怪獣」という概念やジャンルがないアメリカに日本ゴジラのような怪獣映画を期待してもしょうがないので、あまり目くじらを立てずにモンスター･アクション･エンターテイメントとして楽しみましょう。

（2013年「パシフィック・リム」や、2014年「GODZILLA ゴジラ」から始まるモンスター・バース・シリーズでは「怪獣映画」の体をなしてるかなーって感じです。）

 

ストーリーやキャラは紋切り型で大雑把ですが、テンポよく進みモンスター・アクションとして十分に楽しめるエンターテイメント作になっています。 魔天楼ニューヨークを駆けまわるゴジラ。画的にも楽しめてエキサイティングでした。足や尻尾、背びれ等、体の一部分を使った演出が効果的。

 

ハリウッドには様々なSFモンスターがいますが、ほとんどは人間サイズ。

大きくても数メートル程度。ここまで巨大なのはキング・コング以来では。

（ちなみに本作でゴジラをハリウッドに貸した東宝は、昔キング・コングを借りて、ゴジラと闘わせてます。）

 

後半は「ジュラシック・パーク」「ロスト・ワールド」みたいでした。

 

エメリッヒ監督はＣＧを駆使したエンターテイメント作をよく撮る監督さんです。災害とかで都市が破壊されていく様を撮るのが上手ですね。

 

（好きなところ）

●ゴジラが大きく吠えるシーン。2か所あります。

どちらも画的にもかっこ良かった。

 

（日本のゴジラと比べて）

●ゴジラのデザイン。

別モノ。怪獣ではなくほぼ恐竜。

顔の表情･演技でも魅せる日本ゴジラとは異なり、単なる巨大生物に。

形はトゲトゲしくなってますが、背びれのボリューム感は同じかな。

 

●ゴジラの鳴き声

日本と一緒。あの声はコントラバスの弦を駒寄りか駒よりさらに下方を弓で思い切り擦った音です。確か。

 

●ゴジラの出生

核実験により生みだされたという点は一緒。

ただ自国ではなく仏領での核実験が原因として、他国のせいにしている所が実にアメリカンで好かない。被爆国日本のゴジラは悲劇の怪獣という哀愁が漂います。ハリウッド版でも、最後の死に際にちょっとだけそんな感じがしました。

 

●ゴジラの食べ物

日本版は放射性物質。ハリウッド版は魚。何かヘルシーで迫力ないな。

 

●ゴジラの技

日本版は何と言っても口からはく放射熱線。

ハリウッド版は特になし。知能は高いよう。

火をはいているように見えるシーンは車の爆風をブレスで煽ってるところ。

 

●ゴジラの繁殖

日本では繁殖法については触れられてません。

ミニラやベビー、リトル、ジュニアというのが登場しますが、自分の子供と言うよりは同種の子供って感じかな。

ハリウッド版では無性生殖で産卵して増殖してきます。

巣がエイリアンのよう。