キャプテン・マーベル 

(CAPTAIN MARVEL)2019

監督 アンナ・ボーデン ライアン・フレック
キャスト ブリー・ラーソン ヴァース / キャロル・ダンヴァース / キャプテン・マーベル 
  サミュエル・L・ジャクソン ニック・フューリー(SHIELDエージェント)
  ジュード・ロウ ヨン・ロッグ(クリー人 スターフォース部隊長)
  ベン・メンデルソーン タロス(スクラル人のリーダー) / ケラー(フューリーの上司)
  アネット・ベニング マー・ベル(ローソン博士)
  クラーク・グレッグ フィル・コールソン(SHIELD新人)
  ラシャーナ・リンチ マリア・ランボー(キャロルの親友  元パイロット)
  アキラ・アクバル モニカ(マリアの娘)
  ジャイモン・フンスー コラス(スターフォース隊  後にロナンの部下)
  ジェンマ・チャン ミン・エルヴァ(スターフォース隊  女スナイパー)
  アルゲニス・ペレス・ソト スターフォース隊(青肌  短髪)
  ルーン・タムティ スターフォース隊(青肌  白ヒゲ)
  シャロン・ブリン ソレン(タロスの妻)
  マッケナ・グレイス 少女キャロル
  クリス・エヴァンス キャプテン・アメリカ(エンドクレジット)
  スカーレット・ヨハンソン ブラックウィドゥ(エンドクレジット)
  ドン・チードル ローズ(ウォーマシン)(エンドクレジット)
  マーク・ラファロ バナー博士(ハルク)
  スタン・リー(原作者) 電車の乗客

マーベル・コミック原作のヒーローによるクロスオーバー作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の21作目

 

MCUで初の女性ヒーロー主役作。

キャプテン・マーベル登場です!

 

戦闘の後遺症で過去の記憶を失ったクリー人のスターフォース隊員ヴァース(ブリー・ラーソン)。

両手からエネルギーを発する特殊な力を授かり、敵対勢力であるスクラル人との抗争の最中、惑星C-53(地球)へとやって来たヴァ―スは、SHIELDのエージェント ニック・フューリー(サミュエル・エル・ジャクソン)と出会う。

かつて地球いた時の記憶を消されていた事に気づいたヴァースは記憶の断片を辿り、真実を、本当の自分を知るが…

 

ヒーロー・アクションらしい派手なアクションもたっぷり魅せてくれますが、MCU作の中では脚本もやや凝ったものになってます。

主演ブリー・ラーソンの魅力も相まって見応えのあるヒーロー映画になってます。

 

時代設定は1990年代。MCUの中では2011年「キャプテン・アメリカ  ザ・ファースト・アベンジャー」の次に時系列が古い作品。

「現在進行形の話」ではなく「過去の話」として描かれているのも本作と「キャプテン・アメリカ  ザ・ファースト・アベンジャー」だけ。

 

監督はアンナ・ボーデン(女性)とライアン・フレック(男性)の男女タッグ。

MCUで2人組監督は「シビル・ウォー」「インフィニティ・ウォー」「エンドゲーム」のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟監督がいますが、女性監督は本作が初。

 

(見どころ)

●善悪逆転ストーリー。

●終盤の無双キャロル。つえー。 

 

(好きなところ)

●主人公キャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル)

ホット・ビューティーなタフ・ガールをブリー・ラーソンが好演。

可愛さやセクシーさではない、不屈の戦う女子が描かれてます。

 

クリーの人工知能スプリーム・インテリジェンスの束縛を打ち破るシーンが好き。失敗してもその都度立ち上がってきたチャレンジ・ガール・キャロルの幼い頃からのフラッシュバックシーンがいい!

 

 

縛りがなくなってからのキャロルは、ただただ無双!愉快!痛快!爽快!

その強さはMCUヒーローの中でもトップクラスでしょう。

 

(MCUリンク)

若き日のニック・フューリー

本作はキャロル(キャプテン・マーベル)とフューリーの友情の物語でもあります。フューリーが眼帯を付ける事になるエピソードが描かれてます。

 

若き日のコールソン

2012年「アベンジャーズ」でロキにやられて以来、久々にMCUに登場のコールソン。フューリーと出会ったばかりの頃で、まだ新人エージェントでしたが、早くもその才覚を垣間見せていました。

 

クリー人のロナン、コラス

2014年「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のヴィランであるロナンが登場。またロナンの部下だったコラスが、本作ではヨン・ロッグの部下として登場してます。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の話を覚えていると、クリー人が悪玉であることがわかるので、主人公がクリー人の部隊員として動く序盤の展開で「んっ?」と思います。

 

スクラル人のタロス達

キャロル(キャプテン・マーベル)だけでなく、タロス達と繋がりを持てた事がフューリーにとって大きな財産となります。

なんにでも化けられるなんて最高のスパイ・エージェントになりますよね。

(2019年「スパイダーマン  ファー・フロム・ホーム」)

 

●Avenger

戦闘機乗りだったキャロルのコールサインが Avenger。

それを写真を見て知ったフューリーが地球の未来を守るための壮大なプロジェクトを名付けます!

 

(インフィニティ・ストーン)

スペース・ストーン(テッセラクト)が登場します。

本作中では「コア」と呼ばれています。

 

MCU内でのスペース・ストーンの変遷(時系列順)

第二次世界大戦中、ヨハン・シュミット(レッド・スカル)がノルウェーのトンスベルグに侵攻し、ストーンを奪う。

(キャプテン・アメリカ  ザ・ファースト・アベンジャー)

キャプテン・アメリカとレッドスカルの戦闘の最中、海に落ちるが、それをハワード・スタークが回収。以後、SHIELDで保管されることに。

(キャプテン・アメリカ  ザ・ファースト・アベンジャー)

ローソン博士(マー・ベル)が、密かに手に入れ地球軌道上にある自身のラボに隠す。

キャロルやフューリーが見つけるが、フラーケンが飲み込んでしまう(本作)

本作のエンド・クレジット後にフラーケンがフューリーの部屋で吐き出す。以後、再びSHIELDで保管されることに。

2012年「アベンジャーズ」でロキが奪う。

ロキがアベンジャーズに敗北。ソーがアスガルドに持ち帰り保管。

2017年「マイティ・ソー  バトルロイヤル」でアスガルドが崩壊する際に、ロキが密かに持ち出す。

2019年「アベンジャーズ  インフィニティ・ウォー」の序盤で、サノスに奪われる。

 

(エンド・クレジット)

エンド・クレジット途中で、話が現在へと戻ります。

インフィニティ・ウォー」最後にフューリーの発信した信号が止まり、

キャロルが帰ってきました。

役者は揃った! いざ「エンドゲーム」へ!!!

 

エンド・クレジット最後で、フラーケンがテッセラクトを吐き出してます

 

(スタンじいさんよ! 永遠なれ!!)

本作公開前の2018年11月12日。

数々のキャラクターを生み出したスタン・リーが旅立ちました。

(享年95歳)

 

オープニングのマーベルのロゴロールは追悼バージョンになってます。

映画館で観て感動(涙) 本当に、Thank you Stan!!

 

本作では電車の乗客として出演。

カメオ出演は、次作「エンドゲーム」まで撮影済みです。

 

★★★PICK UP LINES★★★

(シーン①)ダメな所に・・・

 

タロス

She don't understand.

Young lady, I have a special skill that kind of allows me to get into places I'm not supposed to be.

(分かってないな、お嬢さん。私には入る事が出来ない所でも食い込むことができる特別な能力がある。)

 

マリア

Call me "young lady" again, I'm gonna put my foot in a place it's not supposed to be.

(今度また「お嬢さん」って呼んだら、私の足が食い込むよ、食い込むとまずいとこにね。)

 

タロス

Am I supposed to guess where that is?(一体どこだ?)

 

キャロル&フューリー

Your ass.(あんたのケツ。)

 

 

※タロスの最初の台詞、 allows me to get into places I'm not supposed to be(入ってはいけない場所に入ることが出来る)を字幕では「どこにでも食い込む事が出来る。」と訳してました。

「食い込む」という訳は、後に続くマリアの、put my foot in a place(足を入れる)という台詞を意識したもので、巧い訳だなと思います。

 

 

(シーン②)危険生物

 

クリー人

Species: Flerken.  Threat:high.(種族:フラーケン。 危険度:大。) 

 

フューリー

It's a cat, not Hannibal Lecter.

(おい、猫だぞ。レクター博士じゃないんだぞ。)

 

クリー人

Species: human male.  Threat:low to none.

(種族:人間、オス。 危険度:ほぼゼロ。)

 

 

※「羊たちの沈黙」は1988年出版。1991年に映画化されているので90年代の設定の本作のフューリーがハンニバル・レクター博士を知っていても矛盾はありません。

 

 

 

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