レディ・プレイヤー1 SS

(READY PLAYER ONE)2018

監督 スティーヴン・スピルバーグ  
キャスト タイ・シェリダン 「パーズィヴァル/Z」ウェイド・ワッツ
  オリヴィア・クック 「アルテミス」 サマンサ・クック
  ベン・メンデルソーン ソレント(IOI社長)
  リナ・ウェイス 「エイチ」  ヘレン
  森崎 ウィン 「ダイトウ」トシロウ
  フィリップ・チャオ 「ショウ」 ゾウ
  T・J・ミラー 「アイロック」
  マーク・ライランス ジェームズ・ハリデー 「アノラック」
  サイモン・ペグ オグデン・モロー
  ハナ・ジョン・カーメン フナーレ(ソレントの女性部下)
  スーザン・リンチ アリス(ウェイドの叔母)
  ラルフ・アイネソン リック(アリスの男)
  ローレンス・スペルマン

顔にタトゥーの男(サマンサの仲間)

  パーディタ・ウィークス キーラ
  ターロック・コンヴェリー アタリのゲームを決めるIOI研究員
  ロナ・モリソン 「アドベンチャー」推しのIOI研究員

First to the egg!

「エッグを目指せ!」

 

2045年、閉塞した社会から逃れるように、世界中の人がVRオンライン・ゲーム「オアシス」の仮想空間に熱狂する世界。

 

「ゲーム内に隠されたアイテム”エッグ"を見つけた者に私の財産と、オアシスの運営権を与える。」

オアシス開発者で大富豪のハリデーが死に際に放った一言でエッグ探しの大競争が始まった!

 

誰もが自分が好きな姿の「アバター」となり、様々なアイテムを駆使して、エッグへの謎解きと冒険に挑む!

 

 

スピルバーグ監督にこういうSF、ファンタジー、アドベンチャーを撮らせたら間違いない!

序盤のカー・レースから一気に引き込まれ、最後までワクワクが止まらない最高のエンターテイメント!

 

原作はアーネスト・クラインの2011年の同名小説。

(映画は日本でも原題のまま「レディ・プレイヤー1」ですが、小説には「ゲームウォーズ」という邦題が付けられてます。)

READY PLAYER ONE は、初期のアーケード、テレビゲームのスタート画面に表示されたりしていた文言で、「準備はいいかい?」的な意味。

 

80年代のゲームやアニメ、映画、音楽などのサブカルチャーへの郷愁や

オマージュ溢れまくりの作品に仕上がってます。この映画をどれだけ楽しめるかは、生まれ育った時代や、これまでの人生でどれだけいろんなゲームやアニメに親しんできたかで変わってくるでしょう。

ちなみに原作者のアーネスト・クラインは1972年生まれです。

 

古き良きゲームへの懐古という点では2015年「ピクセル」を、オンライン上でのアバターキャラ大合戦という点では、2009年、細田守監督のアニメ映画「サマーウォーズ」思い起こしたり。

 

敵役ソレントのアバターが終盤に陣取った城が、ダース・ベイダーの居城となっている火山の惑星ムスタファーに似てます。

ソレント役のベン・メンデルソーンはスター・ウォーズのスピンオフ作2016年「ローグ・ワン」で敵役クレニックを演じ、ムスタファーでベイダーと対峙しているので、その辺でも遊んでいる感じが。

 

(アタリ)

懐かしいゲーム名がたくさん出てきましが、終盤、第3の試練として登場したのが「アタリ2600」の「アドベンチャー」。

「アタリ2600」は米国のアタリ社が1977年に発売して家庭用ゲーム機のブームを起こした製品。そのソフトの一つが「アドベンチャー」です。

ちなみに任天堂がファミコンを発売したのは1983年。

「ATARI」という特徴的な社名は、囲碁をたしなんだ創業者のノーマン・ブッシュネルが囲碁用語から取ったものです。

 

(見どころ)

●あまたの利権的ハードルをクリアしてきたであろう無数のアバターたち。

バットマン、ロボコップ、ミュータント・タートルズ、春麗、スポーン等々大きな活躍シーンはないものの画面に映っているレベルまでカウントしたらホントに数えきれない程のキャラが出てます。

キャラ以外にも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンや、無敵のバリアを張るレアアイテム「オジュヴォックスの天球」が入っていた箱が「グレムリン」でギズモが入っていた箱だったり、いろんなアイテムが登場。そういうの探してるだけで楽しいです。

 

(特に好きなアバターたち)

●ガンダム VS メカゴジラ

最強神シーン!!!ガンダムとメカゴジラがスピルバーグ監督のハリウッド大作映画の中で大立ち回り!

アニメや特撮に親しんできた健全なる日本の諸兄の皆様なら、このシーンだけでも見る価値ありまくりなのであります。

 

ダイトウの「オレはガンダムでいく!」の台詞のシーン。

できれば「ダイトウ、ガンダムいきまーす!」が欲しかったですが、彼のゴーグルには、字が反転しているものの、ハッキリとガンダムのロゴが見えます。感動的。ガンダムの造形もばっちしで、ショルダーの「EFSF」までしっかり描かれてる。

ちなみにダイトウは本名がトシロウですが、鎧武者姿のアバターは三船敏郎がモデルになってます。

メカゴジラ登場シーンのBGMにちゃんと神曲「ゴジラのテーマ」を使ってるのもベリーグッド!

 

●「シャイニング」

アバターではなく、コラボというか、オマージュというか。

まさか他の映画の中で、あのオーバールックホテルや双子ちゃん達を観られるとは思ってもなかったので、驚きと感動。

スピルバーグ監督だからこそ許されたんだろーなー。

 

★★★PICK UP LINES★★★

(シーン①)First to the key! First to the egg!

ハリデーからの挑戦

 

Hello. I am James Halliday.

If you're watching this, I'm dead.

Before I died, I created what we in the biz call an "Easter egg."

A hidden object in a game that gives special powers to whoever discovers it.

The first person to find the egg I've hidden somewhere inside the OASIS will inherit my stock in Gregarious Games, currently valued in excess of half a million... half a trillion dollars' worth, and total control of the OASIS itself.

In the form of my avatar, Anorak the All-Knowing, I created three keys.

Three hidden challenges test for worthly traits revealing three hidden keys to three magic gates.

And those with the skill to survive these straits will reach the end, where the prize awaits.

 

やあ、僕はジェームズ・ハリデー。

みなさんがこれを見る頃、僕は死んでる。

死ぬ前に私は業界用語で「イースターエッグ」と呼ばれれるものを作った。

見つけた者に特別なパワーを与えるゲーム内の隠しアイテムだ。

オアシスの中に隠されたこのエッグを一番初めに見つけた者に、私の所有するグレガリアス・ゲーム社の株を相続しよう。時価にしてざっと50万、いや50億ドルはあるだろう。さらにオアシスそのものの運営権も譲ろう。

私のアバター、全知全能のアノラックの姿にて3つの鍵を作った。

3つの隠された試練に試されたふさわしき者が、3つの魔法の門を開く3つの鍵を授かる。

そして全ての試練を乗り越える力を持つ者だけが、宝の待つ最後の地に辿り着くであろう。

 

 

(シーン②)集えガンター! ハリデーの名のもとに!

 

Ask yourselves, are you willing to zero out for the OASIS?

Are you willing to fight?

I am Parzival of the High Five.

In the name of Art3mis, in the name of Aech, in the name of Daito and Sho, we ask you to join us on Planet Doom.

In the name of James Halliday himselif, help us save the OASIS.

 

自分に問いかけろ!

オアシスのために全てをかけられるか?戦う覚悟はあるか?

僕はトップ5のパーシヴァル。

そしてアルテミス、エイチ、ダイトウ、ショウ、その名において皆に問う。

惑星ドゥームに集結せよ!

ジェームズ・ハリデーの名のもとに、共にオアシスを救おう。

 

 

※主人公ウェイドのハンドル名は「Parzival」(パーズィヴァル)です。

これはアーサー王伝説の中で聖杯探索に関わる円卓の騎士「Perciavl」(パーシヴァル)をもじったものです。

そのため、作中で「Z(ズィー)」と呼ばれることも。