FREAKS フリークス 能力者たち 

(FREAKS) 2018

監督 ザック・リポフスキー アダム・B・スタイン
キャスト レクシー・コルカー クロエ
  エミール・ハーシュ ヘンリー(父)
  ブルース・ダーン  アラン(祖父)
  アマンダ・クルー メアリー(母)
  グレイス・パーク レイ(ADFエージェント)
  エヴァ・テレック ハーパー(向かいの家の娘)
  ミシェル・ハリソン ナンシー(ハーパーの母)
  マティ・フィノッキオ ハーパーの父

世間から隠れるように、家の中に閉じこもって暮らす少女と父親。

「外は危険で悪者たちが殺しにやってくる。」と教えられてきた少女だが、閉じこもるストレスと、外の世界への好奇心が募っていく。

 

異能の力を隠し持つ家族と、能力者(フリーク)を異端視して厳しく迫害する社会との戦いを描いたSFスリラー・アクション。

低予算作品ながら十分にスリルと興奮、恐怖も味わえる良作です。

 

監督発掘オーディション番組で出会ったザック・リポフスキーとアダム・B・スタインの2人が製作&脚本&監督。

(その番組「On the Lot」の製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグが名を連ねていたので、「スピルバーグが見出した」的な宣伝文句が使われていたりします。)

 

(能力者バトルモノの亜種作品)

一風変わった能力者バトル系の作品。

前半は家の中での謎多き密室ドラマ。

後半で謎がどんどん解けていき、打って変わってハードなアクションを観せてくれます。

「迫害される能力者VS人間たち」という構図は、能力者バトル作の王道「X-MEN」シリーズと同じ。

X-MENでは異能故に家族から疎まれるキャラが多いのに対して、本作では家族全員が能力者。家族主体で物語が進んでいくのも特徴。

 

スティーブン・キングが原作の「炎の少女チャーリー」(1984,2022)がベースになっているような感じがします。

 

他にも能力者バトルの味変作品では、実録風に仕上げた「クロニクル」や、ホラーを絡めた「ドクター・スリープ」がおススメ。

 

(見どころ)

●強大な力に覚醒していく主人公少女クロエ

かわいらしい少女が、能力に目覚めていき冷酷さや狂気をはらんでいく変化が恐ろしくも楽しい。演じたレクシー・コルカちゃんの演技には脱帽。

喜び、悲しみ、苦しみ、怒り、憎しみ、多彩な感情を多彩な表情で見事に演じてます。

 

子役を支える脇にエミール・ハーシュ(パパ役)、ブルース・ダーン(祖父役)というキャリア、実力を持った俳優を起用したのも良かったと思います。

 

●強力な能力

■主人公クロエちゃん

X-MENでのジーン(ダーク・フェニックス)的な立ち位置のキャラ。

能力は、相手を意のままに操るマインドハックや離れた場所を見通せたり干渉できたり、プロフェッサー的な感じ。

スター・ウォーズのフォースの力とも似てます。

 

■ヘンリー(パパ)

時間の流れを遅延したり止めたり。

キャラの立ち位置や能力もX-MENのプロフェッサーと同じ感じ。

 

■アラン(おじいちゃん)

透明になれる。

 

■メアリー(ママ)

能力の詳細は不明ですが、空も飛べるしとにかくハチャメチャに強い。

 

この家族なら、その気になれば世界征服できそうです。

 

★★★PICK UP LINES★★★

能力覚醒

 

メアリー

I will protect you from now on, okay?

And we'll find a new place to hide.

(これからはママが守ってあげるわ。隠れる所を探しましょう。)

 

クロエ

No.  I don't want to hide anymore.(嫌だ。もう隠れるのは嫌だ。)

 

メアリー
I'm sorry baby, but we have to. We have to.

(ごめんね、でも隠れないと。隠れなきゃいけないの。)

 

クロエ

We can live wherever we want.

And if anyone bothers us, we know how to make them stop.

(好きな所に住もうよ。邪魔する人がいたらやっつけられるよ。)