白い沈黙 

(CAPTIVES) (THE CAPTIVE) 2014

監督 アトム・エゴヤン  
キャスト ライアン・レイノルズ マシュー 
  ミレイユ・イーノス ティナ(マシューの妻)
  ロザリオ・ドーソン

ダンロップ(女刑事)

  スコット・スピードマン ジェフリー・コーンウォール刑事
  ケヴィン・デュランド ミカ(ヤベーおっさん)
  アレクシア・ファスト キャシー(カンサドラ)誘拐された娘
  ブルース・グリーンウッド ヴィンス(ミカの上司)
  アルシネ・カーンジャン ダイアン(ヴィンスの妻)
  クリスティン・ホーン ミカの共犯の女

9歳の女の子が誘拐され、行方知れずとなり8年。

娘を必死で探す父親。

捜査を続ける警察。

一方、さらわれた女の子は・・・・

 

誘拐事件を描いたカナダ映画。

 

なかなか重たいテーマの重たい映画。

前半は時系列を入れ替えながら進んで行くので、ちょっと話を掴みずらいかも。

 

冒頭でいきなり誘拐された女の子と監禁犯が登場し、その現状が映されるので「女の子は一体どこで、何を」をという真相に迫っていくスタイルではないです。

登場人物それぞれの立場から事件を見つめていく感じ。

 

アクションのイメージが強く、最近では「デッドプール」が好評でライトなイメージだったライアン・レイノルズが、娘を奪われた父親というヘビーな役を演じてます。悪くはなかったです。

 

直接的な暴力、残酷描写は一切ないですが、小児性愛犯罪者どもや監禁魔の異常さ、怖さはよく伝わってきます。

 

シリアスな作風ながら、犯人が女の子を一度父親に会わせてみたり、終盤のカーチェイスとか、リアリティーに欠ける描写にはやや疑問。

 

緊迫感のあるスリラーには仕上がってますが、何を描きたいのか焦点がはっきりしない作品でした。

 

(アトム・エゴヤン監督)

カナダ人の監督さん。

前年2013年にも子供の失踪を題材にした作品「デビルズ・ノット」を撮ってます。

 

(見どころ)

●終盤、父親が犯人を見つけてからのハラハラ緊迫感はなかなか。

●監禁犯を演じたケヴィン・デュランド。

いやらしくて、ヤバイ奴な感じがよく出てた。

 

(好きなところ)

●成長したキャシーを演じたアレクシア・ファストは超絶カワイイ❤

 

★★★PICK UP LINES★★★

変らぬペアを誓う子供時代のキャシーとアルバート

 

キャシー

Promise.(約束よ。)

 

アルバート

I promise.(約束するよ。)

 

キャシー

Pinky promise.(指切りよ。)

 

アルバート

OK, pinky promise.(うん、指切りだ。)

 

 

「指切り」は pinky promise や pinky swear と言います。

pinky は小指の愛称です。pinkie とスペルすることも。

 

日本では「指切りげんまん、ウソついたら針千本のーます!」という決まり文句がありますが、英語でも Cross my heart and hope to die, stick a needle in my eye.(ウソついたら死んでもいいし、自分の目に針を刺しちゃうぜ!)という文句があります。

 

タイトル「CAPTIVES」(カナダ原題)、「THE CAPTIVE」(英題)の captive は「監禁、囚われた、魅せられた」の意。

「白い沈黙」という文学的な響きのある邦題ですが、たいして中身のある話ではありません。