ジャンゴ 繋がれざる者 

(DJANGO  UNCHAINED)2012

監督 クエンティン・タランティーノ  
キャスト ジェイミー・フォックス ジャンゴ 
  クリストフ・ヴァルツ Dr.キング・シュルツ
  レオナルド・ディカプリオ カルビン・キャンディ
  ケリー・ワシントン ブルームヒルダ
  サミュエル・L・ジャクソン スティーヴン(キャンディ・ランド執事長)
  デニス・クリストファー モギー(カルビンの弁護士)
  ローラ・カユーテ ララ(カルビンの姉)
  ウォルトン・ゴギンズ ビリー(キャンディ・ランドのカウボーイ)
  ジェームズ・レマー ブッチ(キャンディ・ランドの用心棒) 
  ニコール・ガルシア シーバ(キャンディ・ランドの黒人美女)
  ディナ・グリエ コーラ(太っちょ黒人メイド)
  デヴィッド・スティーン ストーンサイファ(犬係り)
  トム・ウォパ ギル・テイタム連邦保安官 
  ドン・ストラウド ビル・シャープ保安官
  クエンティン・タランティーノ 護送役 

南北戦争前夜のアメリカ南部。

ドイツ人賞金稼ぎシュルツに助けられた黒人奴隷のジャンゴ。自らも賞金稼ぎとなり、シュルツとともに離ればなれになった妻、

ブルームヒルダ救出のため

ミシシッピの大農園キャンディー・ランドへと乗り込む。

 

西部劇でもなければ、黒人奴隷制の闇を描いた作品でもない。

タランティーノ監督のお贈りする大復讐活劇!

キル・ビル」や「イングロリアス・バスターズ」と同じく、復讐と暴力を極上のエンターテイメントに仕上げてくれてます。

笑いを誘うユーモア、緊張感あふれるシリアスなシーン、血みどろの暴力、うまい具合のバランスで、2時間半を超える長尺ながら飽きることなく楽しませてくれます。

 

タランティーノが1994年「パルプ・フィクション」に次いで2度目のアカデミー脚本賞を受賞。

 

ジャンゴ~♬で始まるメインBGM他、音楽も良かった。

 

暴力描写はかなりキツめなので、その辺で観る人を選ぶとは思います。

 

(見どころ)

●シュルツがカルビンを殺してしまってからのタランティーノ劇場。

血の吹き荒れる激しいガンアクション。

容赦なき復讐劇が爽快感極まりない。

 

●特徴あるキャラクターたち。

ドイツ人賞金稼ぎ シュルツ  演:クリストフ・ヴァルツ)

相手がお尋ね者の悪党とはいえ、賞金のためならためらいなく人を殺す冷酷な面と、奴隷制を嫌いジャンゴを助ける人間的な面。ユーモラスでもあり、憎めないキャラ。飄々として、つかみどころのない役を好演。

ヴァルツは2009年「イングロリアス・バスターズ」に次いで、タランティーノ監督作で2度目のアカデミー助演男優賞を受賞。

 

冷酷な農園領主カルビン・キャンベル 演:レオナルド・ディカプリオ)

奴隷制の権化みたいなヤな奴。そこの浅いキャラを好演。

 

キャンディ・ランドの曲者、古参の執事スティーヴン 

                   演:サミュエル・L・ジャクソン)

黒人でありながら、カルビンに忠実で抜け目ない男。

サミュエルに、最終的にしょーもなくやられるようなゲスキャラを演じさせたらお手の物。

 

 

(好きなところ)

 

●シュルツの荷馬車の屋根についてる歯の模型。

 

●ジャンゴとシュルツの2人が馬に乗りキャンディ・ランドに到着するシーン。

 

馬に乗っている黒人の姿に周りが驚く中、驚きもそこそこに疑念と敵意で満ちた表情で睨むスティーヴンの顔アップ。

 

厳しい対決を予期させるいいシーン。

 

★★★PICK UP LINES★★★

えぇっ~! いきなりぶっ放したシュルツの言い訳

 

I'm sorry.  I couldn't resist.

すまん。我慢できなかった。