SHAME-シェイム― C
(SHAME)2011
監督 | スティーヴ・マックイーン | |
キャスト | マイケル・ファスベンダー | ブランドン |
キャリー・マリガン | シシー | |
ジェームズ・ハッジ・デール | デイヴィッド(ブランドンの上司) | |
ニコール・ベハーリー | マリアン(ブランドンの同僚) |
仕事のできるビジネスマン。プライベートでは誰それ構わずセックスしまくり、会社のトイレでさえも自慰行為にふける重度のセックス依存症の男。そんな男の家に生身の感情を剥き出しにして生きる妹が転がり込み、衝突する2人・・・
セックス中毒の男を描いたドラマ。
イギリス映画です。
「セックスを隠れ蓑にし、男がひた隠しにする本当のSHAME(恥)とは・・」
そんな宣伝文句とあらすじから、
「主人公の男は過去に妹と関係を持ってしまったのでは、それが本当の恥なのでは、そのせいでセックス依存症になってしまったのでは?」と誰もが想像するところですが、作中ではっきりとした答えや兄妹の過去が語られることはありませんでした。
こういう観る側の想像力や読解力を試されるかのような作品は好きではありません。その辺の判断を観る側に委ねられるのは私的にはストレスです。
ただ批評家のウケは大変いいんですよねー、こういうの。いろんな賞を受賞してます。
監督のスティーヴ・マックイーンはアフリカ系イギリス人で、本作が監督
2作目。1作目2008年「ハンガー」の主演もマイケル・ファスベンダーでした。同姓同名のアメリカの映画スターとは無関係です。
そして監督3作目2013年「それでも夜は明ける」で見事アカデミー作品賞を獲得します。この作品にもファスベンダーはメインキャストの一人として出演してます。
(見どころ)
●主演2人の演技は良かった。
ファスベンダーが演じた主人公ブランドンは「アメリカン・サイコ」で
クリスチャン・ベールが演じた主人公に似てる気がした。
テーマは全然違う作品ですが、セックスへの偏執的なこだわりと、苦悩する痩せ型の男といった点が。
●カメラワーク
演者の顔アップを、カメラを固定して動かさず長尺で映すことが多い。
特に妹シシーが歌うシーンは印象に残りました。
間に涙する兄が映され、歌詞もあいまって兄妹が辛い思いをしてきたんだなーと想像できます。
★★★PICK UP LINES★★★
兄妹にはどんな過去があったのかなー。
妹シシーの台詞より
ブランドン、私には兄さんが必要なの。
私たちは悪い人間じゃない。悪い場所にいただけ。