それでも夜は明ける C
(12 Years a Slave)2013
監督 | スティーヴ・マックイーン | |
キャスト | キウェテル・イジョホー | ソロモン・ノーサップ(プラット) |
マイケル・ファスベンダー | エドウィン・エップス | |
ルピタ・ニョンゴ | パッツィー(綿花摘みが上手い) | |
サラ・ポールソン | エドウィンの妻 | |
ベネディクト・カンバーバッチ | フォード(最初の雇い主) | |
ポール・ダノ | ジョン・ティビッツ(フォード農園大工) | |
J・D・エバーモア | チェイピン(フォード農園監督官) | |
アデペアオ・オデュイェ | イライザ(子と離された母親奴隷) | |
ブラッド・ピット | バス(カナダ人の大工) | |
アルフレ・ウッダード | ショー夫人(白人の妻の黒人女性) | |
ギャレット・ディラハント | アームズビー(元監督官の白人の奴隷) | |
クリス・チョーク | クレマンス(船で一緒だった黒人) | |
ポール・ジアッマティ | 奴隷商人 |
1841年ワシントンで拉致されて南部ルイジアナ州の農園に奴隷として売られ過酷な労働を強いられた黒人ソロモン・ノーサップが解放されるまでの12年間を描いた作品。原作はノーサップの体験記「12 Years a Slave」。
(12年間、奴隷として)
実に重たい映画です。
理不尽で過酷な奴隷労働の実態が痛々しいほどに生々しく描かれています。
ストーリーをひねっておもしろく見せるエンタメ作ではなく、訴求力で評価される作品だとは思いますが、やっぱ観ておもしろいと思える作品が好きだなー。
ちょこっと出演もしているブラピが製作も務め、アカデミー作品賞を受賞。パッツィー役のルピタ・ニョンゴが助演女優賞、ジョン・リドリーが脚色賞を受賞しました。
監督のスティーヴ・マックイーンは黒人です。(60~70年代に活躍したスター俳優ではないです。)
マイケル・ファスベンダーは2008年「ハンガー」、2011年「SHAME-シェイム-」に続いてマックイーン監督作に3作連続での出演となります。
邦題はそれっぽいタイトルになってますが、ラストで「ノーサップのように拉致され奴隷として売られた者で生還できたのはごく僅か」と言っていたように、それでも夜が明けなかった人がほとんどだという事こそわかっとかないといけない気がする。
(見どころ)
●過酷な奴隷労働。労働というか虐待や暴行ですよね。
ホロコーストを題材にした映画を観ても思うんですが、人間はそれが当たり前になってしまって思考が止まってしまうと、どれだけでも残酷になれちゃう。
アカデミー助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴの迫真の演技が突き刺さってきます。ムチ打ちのシーンなんかは画的にもつらくて見てられんですね。
★★★PICK UP LINES★★★
南部
バス
暑くないかと僕を気遣うわりには、君の家で働く人の労働環境がひどすぎる
これじゃだめだ。だめだよ。
エップス
労働環境? 雇った連中じゃない。オレの所有物さ。
バス
誇らしげに言うね。
エップス
事実だからな。