言わずと知れたアメリカを代表するモンスター、キング･コング!

1933年のオリジナル版が成功を収めて以降何度も映画化されてきた名作を「ロード･オブ･ザ･リング」シリーズを大成功させたピーター･ジャクソン監督がリメイク！

1933年版を観て映画監督を志したというジャクソン監督渾身の一作です。

 

人物のキャラ設定に多少の違いはあるもののストーリーは1933年版をかなり忠実に踏襲してます。（オマージュという事で台詞やコングの仕草をまんま使っているところもあります。）

最大の違いは、1933年版のアンがコングを恐れてただけだったのが、本作ではコングと心通わせるラブストーリーになっている点です。

 

もちろんＳＦアドベンチャー映画なのですが、ラブストーリーとしても秀逸なエンタメ映画です。

オリジナル作の持つ魅力を進化＆深化させ、現代の撮影技術を掛け合わせた名作だと思います。

 

「ロード･オブ･ザ･リング」シリーズで長尺馴れしたのか、本作も上映時間180分越え。

大まかに「島に着くまでのドラマ」「髑髏島でのアドベンチャー」「ＮＹ悲恋編」の3部構成ですが、島に着くまでに1時間近くかかるのはちょっと長いですね。削れば30分くらいに出来たと思います。

 

（見どころ）

●髑髏島での大冒険！

「ロード･オブ･ザ･リング」で培ったスリリングでダイナミックなモンスター･アクションや世界観を存分に楽しめます。

特に「ブロントサウルス大乱走」と「コングＶＳティラノサウルス3頭」は圧巻の一言。

 

（好きなところ）

●コングの表情。物語を観進めるごとにかわいく見えてきます。

物悲しさを湛える表情が切ない。

たぶん島にコングの同種はおらず独りぼっち。その孤独が伝わってきます。

そんなコングに敵意や恐怖ではなく、コミュケーションを取ろうとしたアンの存在は大きかったんだろうなーと思います。

エンパイア･ステート･ビル頂上での「beautiful」シーンは、言葉通り美しくも、直後に迫る悲劇を感じさせる切ないシーン。

 

コングを演じているのはモーション･キャプチャー･アクターと言えばこの人アンディ・サーキス。「ロード～」シリーズのゴラム役に続いての出演。

本作では船のコック役としても出演してます。

 

サーキスは2011年からの「猿の惑星」シリーズでもお猿さん（主人公チンパンジーのシーザー）を演じてます。

また2014年「GODZILLA」でゴジラを演じ、日米の怪獣王を演じた役者となりました。