暴力を受け搾取される娼婦たち。

汚職警官に虐げられる市井の人々。

内から湧き上がる「正義」という熱いハートに突き動かされ、弱きを助け、悪を成敗する男ロバート。

平和をもたらす正義の執行人イコライザーと凶悪で冷酷なマフィアとの容赦ない殺し合いが幕を開ける！

 

必殺仕事人的な感じ。

バイオレンスな戦いと、容赦ない勧善懲悪がスカッと爽快なアクション作。

equalizer は、「平等をもたらすもの」「均衡をもたらすもの」の意。

また「銃」「武器」という俗語的な意味もあるそう。

 

1985～89年に米で放送されたテレビドラマ「ザ･シークレット･ハンター(EQUALIZER)」の映画化作。

 

監督アントワン･フークワ＆主演デンゼル･ワシントンは、デンゼルにアカデミー主演男優賞をもたらした2001年「トレーニング デイ」以来のタッグ。

 

ヒロインのアリーナ役にはクロエ･グレース･モレッツを起用。

当然彼女が人質にされるだろうと思ってましたが、何故か画的に映えない太ったおっさんが人質に。

結果、クロエの出演シーンは序盤と終盤のみでかなり短い。

 

見せ場となる場面にピンポイントで入る音楽の煽りが効果的。

テンション盛り上げてくれます。

 

（見どころ）

●爽快！痛快！ホームセンター戦士の無敵アクション！

演じたデンゼルは当時59歳。還暦前に挑んだアクション作です。

終盤、ホームセンターが戦いの舞台となり、店に置いてあるいろんな資材や道具を武器にして戦っていくのが面白い。側にあるものを何でも殺しの道具にしてしまうスキルも無敵感を高めてます。

 

ネイルガン（釘打ち機）を銃代わりに使ってましたが、あんなライフルみたいなネイルガンがホントにあるのか！？

だいたいハンドガンくらの大きさだよね。

 

●悪役テディ

主人公の無敵感、無双感を引き立たせるには、強烈な悪役の存在が不可欠！

マートン・ソーカスが残虐･無慈悲でクレイジーな殺し屋を怪演！

ケヴィン･スペイシーとラッセル･クロウを足して2で割った感じ。

いやらしさと狂気がにじみ出てました。

 

（無双系ご覧あれ）

無敵系アクションが好きな方なら同年公開の「ジョン･ウィック」や2016年「ザ･コンサルタント」なんかも楽しめると思います。

遡るなら、無敵オヤジの代名詞スティーヴン･セガール主演の1992年「沈黙の戦艦」、さらには1971年「ダーティハリー」も。