ロミオ+ジュリエット　Ｂ

（WILLIAM SHAKESPEARE'S ROMEO + JULIET）1996

監督＆脚本＆製作  
バズ・ラーマン  
キャスト  
レオナルド・ディカプリオ ロミオ・モンタギュー 
クレア・ディーンズ ジュリエット・キャピュレット
ジョン・レグイザモ ティボルト（ジュリエットの従兄） 
ハロルド・ペリノー マキューシオ （ロミオの友人）
ピート・ポスルスウェイト 神父 
ミリアム・マーゴリーズ ジュリエットのばあや
ダッシュ・ミホク ベンヴォーリオ（ロミオの従兄）
ポール・ラッド パリス（ジュリエットへ求婚）
ポール・ソルヴィノ ジュリエットの父
ダイアン・ヴェノーラ ジュリエットの母
ブライアン・デネヒー ロミオの父
クリスティナ・ピックルズ ロミオの母
ヴォンディ･カーティス･ホール プリンス署長 
ジェシー・ブラッドフォード バルサザー
ジェイミー・ケネディ ピンク髪 
ザック・オース スキンヘッド
ヴィンセント・ラレスカ エーブラ

M・エメット・ウォルシュ

薬屋

「ああロミオ、あなたはどうしてロミオなの？」

 

16世紀終わり頃に書かれたウィリアム・シェイクスピアの名作悲劇「ロミオとジュリエット」の世界を現代に置き直した映画化作。

 

（現代風リメイク）

何度も映画化、TVドラマ化、ミュージカル化されて誰もが知っている恋愛悲劇に「現代劇」というアレンジを加えてます。

 

ヴェローナという架空の都市が舞台ですが、現代のメキシコがモデルで、撮影も大半がメキシコシティで行われました。

 

現代劇として作り直した作品ですが、台詞はすべてシェイクスピアの原作のまま使っています。

装いは現代なのに、台詞だけ浮世離れした詩的で古めかしい言葉遣いなのがなんともミスマッチで、スッと物語に入っていきにくかったです。

好き嫌いの別れそうな作品。

 

（やっぱり悲しい）

●普遍的失恋悲劇物語

誰もが結末を知っているお話。

それでも観ている最中は2人の恋がうまくいったらいいなと願ってしまうし、それが叶わなぬ結末を迎えると悲しい。

シェイクスピアすごいな。

本人も大恋愛したのかなとか考えると、1998年「恋に落ちたシェイクスピア」なんか楽しく観れそう。

 

●アツ過ぎる2人の愛の囁き

イケメンのディカプリオと、超可愛らしいクレア・ディーンズが、恥ずかしげもなく、これでもかっていうくらい甘くて、ロマンティックが過ぎる台詞を連発して激しくチューしてるの見されたら「もううまくいってくれよ！」と思っちゃう。

 

ディカプリオはベルリン国際映画祭で銀熊賞（男優賞）を受賞しました。

バズ・ラーマン監督作では2013年「華麗なるギャツビー」でも主演してます。

 

（見どころ）

●古典王道の強さ

 

（好きなところ）

●ジュリエット役のクレア・ディーンズ可愛い

 

★★★PICK UP LINES★★★

冒頭

TVニュース番組でキャスターが話していた台詞。

キャスターの話の後、本編のダイジェスト版のような映像が流れるという、映画としては変わった演出ですが、これは劇場でお芝居開演前に語られていた前口上。

シェイクスピア時代の当時の口上ということで、普段使わないような言葉や言い回しが使われているので、ニュアンスを含めて正確に日本語に直すことは至難。

 

From forth the fatal loins of these two foes, a pair of star-cross'd lovers take their life; whose misadventured piteous overthrows doth with their death bury their parents' strife.

The fearful passage of their death-mark'd love and the continuance of their parent's rage, which, but their children's end, nought could remove, is now the two hours' traffic of our stage.

 

以下3つの日本語訳

 

（DVDの字幕） 現代のニュース報道という体なので、口語的。

 

不幸な恋人の２人は敵対し合う両家の宿命の腹から生を受け

不運で哀しい苦しみをもって、死によって親たちの不和をとりなした。

死に縁どられた愛の恐ろしい成り行き、そして子らの死によってのみ

取り払われた両家の憎しみの因縁をこそ、

今から２時間、この舞台でお見せいたしましょう

 

（ネットで見つけた訳①）

敵どうしの家に生まれた

不幸な星を背負った哀れな恋人たち

ふたりの死をもって親同士の不和は埋められます

死の影に取りつかれた恋と、子を失うに至る親たちの愚かしい争いの全てを2時間かけてごらんにいれます。

 

（ネットで見つけた訳②）

使われている言葉は難しいけど、口上ということを考えるとこれが一番ニュアン近い気がします。

 

かゝる怨家ゑんかの胎内たいないより薄運はくうんの二情人じゃうじん、
惡縁あくえん慘むごく破やぶれて身みを宿怨しゅくゑんと共ともに埋うづむ。
死しの影かげの附纒つきまとふ危あやふき戀こひの履歴りれき、
子等こらが非業ひごふに果はてぬるまでは、
如何いかにしても解とけかねし親々おや／＼の忿いかり、
是これぞ今いまより二時間じかんの吾等われらが演劇えんげき、