レッド・スパロー C
(RED SPARROW)2018
監督 | フランシス・ローレンス | |
キャスト | ジェニファー・ローレンス | ドミニカ・エゴロワ |
ジョエル・エドガートン | ネイト・ナッシュ(CIA) | |
マティアス・スーナールツ | ワーニャ・エゴロフ(ドミニカの叔父) | |
シャーロット・ランプリング | 第4学校 監督官 | |
テクラ・ルーテン | マルタ(ドミニカと同部屋のスパロー | |
ジェレミー・アイアンズ | ロシアの将軍 | |
キーラン・ハインズ | ロシア | |
ビル・キャンプ | 在露のネイトの上役 | |
サキナ・ジャフリー | 在露のネイトの上役 | |
セバスチャン・ハルク | マトーリン(ワーニャの部下 拷問野郎 | |
メアリー・ルイーズ・パーカー | ブーシェ(米上院議員補佐官女性) | |
ダグラス・ホッジ | ヴォロントフ(ブダペストでのドミニカ上役 | |
ジョエリー・リチャードソン | ドミニカの母 |
怪我でバレリーナとしての人生を閉ざれたドミニカ。
ロシアの情報機関に所属する叔父ワーニャの企みにより諜報員としての道を歩み始めたドミニカ。
時には自らの性をも武器とするロシアの女スパイ、スパローの過酷な世界を描いたスパイドラマ。
原作は同名小説。作者のジェイソン・マシューズは元CIAという事でリアルな諜報活動を描いているという触れ込みですが、現在のロシアを冷戦時代のソ連のように描くのは流石に無理があるかな・・・・
確かに現在でも政府の政敵がいきなり死んだり、一服盛られたり、そんな恐ろしい国ですが、アメリカ目線の古いソ連像には違和感。
いっそのこと冷戦時代の設定にしても良かったのでは・・・・
(暗く、陰湿で、残酷なスパイドラマ)
スパロー養成学校がエグい。ホントに娼婦養成学校。
スパローが娼婦的に扱われる面にスポットを当てすぎてて、見ててキツイ。
ドミニカやネイトへの拷問シーンもややキツイ。
140分という長尺で、ずっと暗く重たいので、もう少し尺を削ってテンポをよくしてもいいかなと。
スパイ映画らしく、「騙し騙されの心理戦」や「どんでん返し的なオチ」も用意されてますが、陰湿さが印象に残る暗い作品です。
(監督と主演と脇)
フランシス・ローレンス監督と主演ジェニファー・ローレンスのローレンスコンビは「ハンガー・ゲーム」シリーズ(2作目、3作目、4作目)以来。
勝手知ったる監督への信頼もあってか、ジェニファーはトップレスを披露するなど体当たりの演技で挑んでます。
彼女のファンなら観るといいかも。
ジェレミー・アイアンズやキーラン・ハインズなど渋い脇たちは映ってるだけで画になります。
表情を出さない養成学校の監督官役のシャーロット・ランプリングがいい感じでした。
叔父ワーニャ役のビジュアルはかなりプーチン大統領に寄せてる感があります。(映画には出てきませんが、原作小説ではプーチン大統領が黒幕的に描かれているようです。)
(見どころ)
●オチ(ドミニカの策略)
2001年「スパイ・ゲーム」を思い起こしたり。
本作の重苦しい雰囲気もあってか、「スパイ・ゲーム」ほどのラストの爽快感はなかったですが。
★★★PICK UP LINES★★★
シーン①(学校の教え)
Every human being is a puzzle of need.
Learn how to be the missing piece, and they will give you everything.
(人間は欲求のパズル。欠けたピースとなる術を学び相手を思いのままに)
シーン②(叔父に怒るドミニカ 確かにその通り)
ドミニカ
You sent me to whore school.(私を娼婦の学校に送った。)