REVENGE  リベンジ A

(REVENGE)2017

監督 コラリー・ファルジャ  
キャスト マチルダ・ルッツ ジェニファー 
  ケビン・ヤンセンス リチャード 
  ヴァンサン・コロンブ スタン(ヒゲ) 
  ギヨーム・ブシェード ディミトリ(デブ)

リッチな彼とリッチな別荘でイチャイチャ過ごそうと思っていた不倫相手のジェニファー。しかし彼の狩猟仲間の男2人が別荘にやって来たことで事態は一変。

露出満点なセクシーギャルジェニファーに欲情した狩猟仲間に乱暴された挙句、口封じのため崖から突き落とされて、木の枝に串刺しとなったジェニファーちゃん。

瀕死の重傷を負いながらも生き残ったジェニファーは逃走。

それを追って仕留めようとする男3人。

瀕死の重傷だったはずのジェニファーちゃんは、いつの間にか復讐に燃えるハンターへと変貌していく!

 

乱暴した男達へ復讐する女の子を描いたタイトル通りのリベンジ映画。

フランス映画で、作中では仏語と英語の両方が使われています。

(ジェニファーが絡んでしゃべるシーンは英語、それ以外は仏語が使われています。)

監督&脚本のコラリー・ファルジャは仏人女性で、本作が長編初監督作。

 

欲情した男どもの表情や動作など、嫌悪感を煽るような気持ちの悪い描写は、女性目線ならではでしょうか。

 

ゴア表現はかなりキツメ。

血みどろ血みどろ血みドロドロで血ベタベタなバイオレンス復讐劇。

画的にグロくてキツイところがあるので見る人を選ぶ作品ではありますが、最後まで観ると、激しく突き抜けたバイオレンスをやり切ったなという清々しささえ覚えたので、グロ好きには一見の価値ありかと。

 

(見どころ)

●主人公ジェニファーの変貌、覚醒

キュートなギャルから、ランボ―ララ・クロフトも真っ青の狂戦士へと生まれ変わったジェニファーはカッコイイの一言。

崖から突き落とされてから一切台詞が無く、ビジュアルやアクションで強烈な印象を残してくれます。

 

ジェニファーが四輪バギーで荒野を行くシーンはまるでマッドマックスの世界のよう。

 

傷を塞ぐことで刻まれた鷹の焼き印はまさに狩られる側から狩る側へと変貌した象徴。

洞窟を出て山頂で佇むジェニファー。

露出満点ながらフル武装で荒野を見遣る眼差しが超絶カッコイイです。

焼き印シーンはラリった入れ墨の狂戦士という点で「FAR CRY 3 」を思い起こしたり。

 

唯一ギャルの名残りだった両耳の可愛らしいピンクの星型ピアスが印象的だなーと思っていたら片方吹っ飛ぶしww

 

どてっ腹が串刺しになったり、銃を撃ち込まれたら普通は全く動けないと思いますが(ていうか死にますが)、ジェニファーやリチャードが痛がるもののハードに動きまくってるのはご愛敬。

 

監督は「マッドマックス」「ランボー」「キル・ビル」などの影響を受けたと言っていました。

 

(印象的な画や音楽)

印象的な表現や音楽から作り手の熱量、パッションを感じます。

●アリ

ジェニファーのかじったリンゴにたかるアリや、ジェニファーからしたたる血で溺れそうになるアリ。アリは欲情した男たちの象徴でしょうか。

 

●別荘でのラスボスのリチャードとの決戦の描き方が狂気的。

血みどろの廊下を、全裸の狂気男半裸の復讐女グルグルグルグル

殺意に満ちた2人の顔(表情)が、画面に向かってくるアングルで撮り続けられてクレイジー感を煽ってました。

 

★★★PICK UP LINES★★★

(シーン①)楽勝の狩りのはずでしたが・・・

リチャード

「あの女は腹に穴が開いている。こっちは3人で銃もある。

女を犯す度胸はあったんだ。その度胸で今度は捕まえろ。」

 

 

(シーン②)??

リチャード

「エアコンを止めろ。環境に悪い。」

 

なんじゃそりゃ。