ミッドサマー C
(MIDSOMMAR)2019
監督 | |
アリ・アスター | |
キャスト | |
フローレンス・ピュー |
ダニー(情緒不安定) |
ジャック・レイナー | クリスチャン(ダニーの彼氏) |
ヴィルヘルム・ブロングレン | ペレ(ホルガ出身) |
ウィリアム・ジャクソン・ハーーパー | ジョシュ(人類学専攻) |
ウィル・ポールター | マーク(やんちゃ系) |
アーチ・マデクウィ | サイモン(イングマール友人) |
エローラ・トルキア | コニー(イングマール友人) |
ハンプス・ハルベリ | イングマール(ホルガ出身) |
マッツ・ブロムグレン | オッド(長老的爺さん) |
グンネル・フレッド | シヴ(長老的おばちゃん) |
イザベル・グリル | マヤ(クリスチャン狙い) |
ビョルン・アンドレセン | ダン(飛び降り爺さん) |
家族を無理心中で亡くし、情緒が不安定なダニー。
彼氏のクリスチャンらと共に、彼の友人の故郷スウェーデンの田舎ホルガへ、夏至祭の研究も兼ねた旅行へ出かけることに。
暖かな光に満ちた白夜の世界。
牧歌的な風景に、牧歌的に暮らす人々。
んっ、でも、なんかちょっとズレてるような気が・・・・・
秘された狂気がにじみ出し、白日の世界で、白日の下に晒された時、ダニーたちは
正気を保つこが出来るのか!!?
カルト的共同体の、イカれた儀式に追い詰められていく人たちを描いた心理的ホラー作。
(監督&脚本)
2018年「ヘレディタリー 継承」を監督&脚本して脚光を浴びたホラー界の新星アリ・アスターの長編2作目。
(いっちゃってる狂気がジワリジワリ)
140分と、ホラー作にしては長尺。
話はスローテンポで進み、ジワリジワリと追い詰めてきます。
ホルガの信仰は北欧の民間伝承やキリスト教以前の信仰等々いろんな伝承や伝説をミックスしたもののようで、それらに主人公ダニーの不安定な心理状態をリンクさせたり、相応に練られた脚本。
ホラー作としての怖さ、グロさもありますが、最終的には変態的狂気を笑う作品かなと思います。
特に終盤、顔以外全身花に覆われたダニーや、クマさんの被り物をしたクリスチャンの姿は滑稽愉快で仕方がないですww
女性が陰毛を剃る様をあからさまに描いたレリーフとかもwww
グロ部門では、サイモン君がやられていた血のワシという儀式的処刑法がダントツ。背中を切り裂き、両肺を体外へと引っ張り出して翼のように見立てるとういうエグさMAXなもの。
作中では引っ張り出された肺が伸縮していたので、あの時点でサイモンはまだ生きていたという事になります。エグイいぜ!!
(ヤバイ共同体(コミューン)に誘い込まれて)
カルト的共同体に誘い込まれて恐ろし目に合うというプロットは1973年「ウィッカーマン」と同じ。
「ウィッカーマン」は2006年にニコラス・ケイジ主演でリメイクさてます。
(見どころ)
●イカれたコミューン
ビビッて、怖がって、嫌悪して、笑って楽しみましょう。
★★★PICK UP LINES★★★
ようこそホルガへ
ハッピー・ミッドさまー
前回の大祝祭から90年が過ぎました。
次の大祝祭は90年後です。
うれしいことに今年は記録的に暑く、まばゆい夏です。
多くの恩を返さなくては。
これ以上の言葉は無用です。
共に乾杯しましょう。
9日間の祝祭の始まりに 乾杯
本作原題の midsommar(ミッドソンマル) はスウェーデン語で夏至祭りのこと。
ちなみに「夏至」は英語では summer solstice