マイル22 C

(MILE 22)2018

監督 ピーター・バーグ   
キャスト マーク・ウォルバーグ  ジェームズ・シルバ 
  イコ・ウワイス リー・ノア(亡命希望の地元警察)
  ローレン・コーアン アリス 
  ジョン・マルコヴィッチ ビショップ(マザー) 
  カルロ・アルバン ダグ(ロン毛の隊員)
  ロンダ・ラウジー サム(女性隊員) 
  サム・メディナ アクセル(現地政府の追手) 
  エミリー・スケッグス データ解析女性
  CL(イ・チェリン) クイーン(ギャルっぽいオーバーウォッチ) 
  ナターシャ・グブスカヤ ロシア高官女性 
  ニコライ・ニコラエフ ロシア軍人 
     

東南アジア某国。

米国への亡命を希望する現地の情報提供者を軍用機まで護送する事に。

その距離22マイル(約35㎞)。

護送を担当するCIA特殊作戦部隊の戦いを描いたアクション・スリラー作。

 

ピーター・バーグ監督&マーク・ウォルバーグ主演コンビは実に4作目。

これまでの3作品(「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」「パトリオット・デイ」)はどれも実話ベースの作品でしたが、本作はオリジナル脚本作になります。

 

(エンタメ強め)

実話ベースの話を臨場感、緊迫感を持って描いてきた監督&主演コンビだけあって、本作でもその辺りは楽しめますが、よりエンタメ強めの作風になってます。

 

●ハリウッド映画はみんなそうですがCIAの機密作戦なのに街中でド派手な銃弾と手榴弾の嵐。

 

●製作に中国資本(華誼兄弟(Huayi Brothers ))が入ったためか、戦闘シーンの要所要所でカンフー・アクションが挿入。

カンフー・アクションは見てて楽しいので好きですが。

 

●欧米人&アジア人のバディ・アクション風。

 

等々、リアリティに欠ける描写はご愛敬。

私的にはむしろその辺を楽しめましたが、リアリティとエンタメのバランスが中途半端な感じも。

 

(キャラメイク)

主人公は頭もキレるが、すぐキレる沸点低めキャラ。

主人公に限らず汚い言葉(スラング)がやたら多用されて、そこはげんなり。

一応シリアスなストーリーなので、わめき立てるようなキャラはミスマッチ。

 

(ラスト)

続編を意識したからなのか、あの後味の悪いバッド・エンドは作品の評価を下げる要因になってしまうのでは。

あわよくばジェシソン・ボーン・シリーズのようにシリーズ展開したかったのかな。この作風ではとても無理だと思いますが。

 

(CIAの特殊部隊)

劇中のようなメチャクチャなドンパチはしませんが、CIAには本作の「オーバーウォッチ」のような作戦、チームはあります。

CIAの「特別行動部(Special Activities Division)」という部署の中に、誘拐、破壊工作などの秘密工作を行う「特殊作戦グループ(SOG:Special Operation Group)という実行部隊があります。

本作はSOG(特にその地上班グラウンド・ブランチ(ground branch))がモデルになっていると思われます。

 

(好きなところ)

●謎めいた現地の情報提供者を演じたイコ・ウワイス

インドネシア出身の俳優・スタントマン・スタントコーディネーター。謎めいた雰囲気や、切れ味のあるアクションが良かったです。

 

 

★★★PICK UP LINES★★★

オーバーウォッチ①

 

シルバ

Diplomacy is option one.  Military's option two.

When option one and option two are abandoned, there is only one thing left.  Which is us.  We are the third option.

 

オプション1外交。オプション2軍隊。

1と2がダメなら残りは1つ。オレたちだ。第3の選択肢。

 

 

オーバーウォッチ②

 

マザー(ビショップ)

They are no longer employees of the US government.

They are engaged in a higher form of patriotism.

They are ghosts.

 

彼らはもはや合衆国政府の人間ではない。

ただ崇高な愛国心で国家に仕える。

そう彼らはどこにも存在しないゴーストだ。