THX 1138 C

(THX 1138)1971

監督 ジョージ・ルーカス  
キャスト ロバート・デュバル THX 1138 
  マギー・マコーミー LUH 3417(THXのルームメイト女性)
  ドナルド・プレザンス SEN 5241
  ベン・ペドロ・コリー  アフリカ系のホログラム 
  イアン・ウルフ 真っ白監獄の老人
  マーク・ローヘッド 真っ白監獄に連れてこられた外の住人

人々は与えられた番号で管理され、精神薬で感情をもコントロールされて、毎日ただただ製品を生産するだけの超管理社会。

そんな中、THX1138はルームメイトの女性LUH3417に特別な感情を抱くようになる。

自身の暮らす施設から、そしてこの社会からの脱出を決意するTHX1138。

その脱出劇の行方は!

 

ひたすら効率を追求した未来の資本主義社会、管理社会を描いたSF作。

スター・ウォーズを生み出したジョージ・ルーカスの監督デビュー作

(製作当時25歳)

 

今となっては「あのルーカスのデビュー作」というメモリアル的な意味合いの強い作品。

 

キューブリックを思わせるような、前衛的な感じのある映像、作り。

あんまり大衆受けはしない感じ。

真っ白い施設や背景は、無機質さを表したSF的な演出ですが、皆が薬を飲まされている事もあり精神病棟のようにも。

 

2004年にDVD化された際、風景等をCGに差し替えたり、再編集されたりと結構な変更が加えられました。Blu-ray版もDVDと同じ。)

私が鑑賞したのもこの版。

現在、劇場公開版を観るのは難しいかも。(VHSとかLDとか)

 

(華々しくないデビュー作)

ルーカスが学生時代に作成した

「Electronic Labyrinth  THX1138 4BE(電子的迷宮 THX1138 4EB)」という15分くらいの短編作を観たフランシス・フォード・コッポラが気に入り、ルーカスに長編化を持ちかけたのが始まり。

 

コッポラから与えられた予算は77万7千7百77ドル77セント。

興行収入は240万ドルくらい。興行的にはかなり失敗の部類。

 

これに反省したのか、監督2作目では作風を180度変えた青春ドラマ「アメリカン・グラフィティ」を撮り、同じ77万ドルの制作費で1億ドル以上の興行収入を稼ぎ出します。

 

ちなみに製作総指揮を務めたコッポラも本作の失敗でワーナーと結んでいた映画製作の契約を破棄されてピンチを迎えますが、翌1972年に自身が監督した「ゴッドファーザー」が大々成功。

また前述のルーカスの次作「アメリカン・グラフィティ」でも製作総指揮を務め見事に復活しております。

 

(主演ロバート・デュバル)

彼の初主演作となります。

本作で縁ができたコッポラ監督の「ゴッドファーザー」に弁護士役で出演。これが当たり役となり一躍有名になります。

 

(好きなところ)

ロボット警官。

メタリックシルバーの顔にヘルメット。

これが「ターミネーター2」のT-1000の原型!??

 

★★★PICK UP LINES★★★

消費の神のAI?

 

You are a true believer. 

Blessings of the state.  Blessings of the masses.

Thou art a subject of the divine, created in the image of man by the masses, for the masses.

Let us be thankful we have commerce.  Buy more. Buy more now.

Buy and be happy.

 

あなたは真の信仰者だ。国に祝福を。大衆に祝福を。

あなたは神の創造物だ。大衆による、大衆のための人間をかたどった。

商品に感謝しましょう。買いなさい。もっと。

買いなさい、そして幸せに。