妻の不貞を知った夫が、遺産目当てに妻の

殺害を計画、実行するが予定外の事態に･･･

ヒッチコックが贈るサスペンス劇。

一切の無駄なく完成されたエンターテイメント作品。

原作は同名の人気舞台劇で、原作者の

フレデリック・ノットが本作での脚本も担当してます。

 

物語はほぼ同じ部屋の中で、登場人物の会話を中心に進んでいきます。映画ではなく舞台劇をそのまま観ているような感じです。

元が舞台劇だったのをうまいこと生かしたなーという感じ。

 

グレース・ケリーはヒッチコック監督のお気に入りとなり、同年の

「裏窓」、1955年「泥棒成金」でも主演を務めます。

 

恒例のヒッチコックのちょっと出は、同窓会の写真の中です。

 

（見どころ）

●脚本の完成度の高さが光る作品です。

綿密な殺人計画・不測の事態・計画の修正・ほころびを見つけ出し仕掛ける警部。無駄なくおもしろい人間ドラマ。

最後の、鍵を開けさせてオトす展開はエキサイティングです。

　

●演者の演技。

知的だけど、病的でいやらしさを感じる夫を演じたレイ・ミランドと、

物腰は穏やかだが、些細な点も見逃さず真相に迫る警部を演じたジョン・

ウィリアムズがよかったです。

 

（ダイヤルＭとは）

アメリカの電話では、数字と共にアルファベットが書かれています。

日本でも携帯のプッシュボタンに書かれています。

2-ABC  3-DEF  4-GHI  5-JKL  6-MNO  7-PQRS  8-TUV  9-WXYZ　

 

このアルファベットも使って電話番号が表示されたりしてます。

例えば　３５－ＮＡＭＡＫＥＭＯＮＯ

割り当てられた数字に変えて番号にすると　３５－６２６２５３６６６６

アルファベット部分を社名や商品名にして宣伝に使われてます。

 

またアメリカでは使われてない番号なら、自由に番号を付けられるので、

自分の名前をそのまま番号にしたりする人もいたりします。