真実の行方 A

(PRIMAL FEAR)1996

監督 グレゴリー・ホブリット  
キャスト リチャード・ギア  マーティン・ベイル弁護士 
  ローラ・リニー ジャネット・ベナブル検事
  エドワード・ノートン アーロン・スタンプラー容疑者
  ジョン・マホーニー ショーネシー州検事長
  モーラ・ティアニー ナオミ(マーティンの部下)
  アンドレ・ブラウアー トミー(マーティンの部下)
  アルフレ・ウッダード 判事
  フランシス・マクドーマンド アーリントン精神科学者
  スティーヴン・バウアー ピネロ(地元ギャング)
  ジョン・セダ アレックス(マーティンの友人)
  テリー・オクィン 検事(ショーネシーの部下)
  ジョー・スパーノ 警部
  スタンリー・アンダーソン ラシュマン大司教
  レッグ・ロジャース ジャック(マーティンを取材する記者)

シカゴの地元大司教が殺害された現場に、全身血まみれの状態でいた青年アーロン。

その話題性の高さから、目立ちたがりで、辣腕&やり手弁護士のマーティンが彼の弁護を買って出る。

アーロンの犯行であることは明らかと思われる状況だが、本人は犯行を否認。無実を主張。

アーロンは無実なのか?犯人の動機は?

謎多き事件の裁判の行方、そして真実の行方は?

 

謎とスリルと意外性に満ちた法廷サスペンスです。原作は1993年の同名小説。

最後まで楽しめる良作です。

 

エドワード・ノートンの映画デビュー作となります。(当時27才)

デビュー作からかなり複雑で難易度の高い役を演じてますが、彼の芸達者ぶりの片鱗がすでに見られ、アカデミー助演男優賞にノミネートされました。

 

本作の舞台はシカゴでしたが、リチャード・ギアは2002年のミュージカル映画「シカゴ」でもシカゴの強欲弁護士を演じてます。

 

(見どころ)

●オチ  「ユージュアル・サスペクツ」を思い起こしたり・・・

 

●検事ジャネット役のローラ・リニー

ニヤついたリチャード・ギアの笑顔も、アカデミー賞ノミネートのノートンの演技もいいですが、個人的には彼女の演技が一番良かったです。

 

★★★PICK UP LINES★★★

シーン①冒頭 記者の質問に答えるやり手弁護士マーティン

 

マーティン

On my first day of law school, my professor says two things.

First was,"From this day forward, when your mother tells you she loves you - get a second opinion."

(ロースクールの初日に教授から2つの事を教わった。

1つは「これからは母親が愛していると言いっても、それを疑え。」)

 

 

記者

And? (もう一つは?)

 

マーティン

"If you want justice, go to a whorehouse. If you wanna get fucked, go to court."

(正義を求めるなら売春館へ。ファックがあるのは法廷だ。)

 

記者

Let's say you have a client you know is guilty.

(依頼人が有罪だとわかっている場合は?)

マーティン

No. Neither our justice system nor I care about that.

Every defendant, regardless of what he's done, has the right to the best defence his attorney can provide.

(やめてくれ。そんなのはどっちだって関係ない。

何をした奴でも、どんな被告人にも弁護士による最善の弁護を受ける権利がある。)

 

記者

Where were you with the truth? (じゃあ、真実はどうなるんですか?)

 

マーティン

Truth?  How do you mean?(真実?どんな?)

 

記者

I'm not sure how many ways there are to mean it.

(どんなと言われましても。)

 

マーティン

You think there's only one?  There's only one that matters. 
My version of it.  The one I create in the minds of the twelve jurors.

If you want, you can call it something else. The illusion of truth.
(真実は一つ? 確かにそうだが、それは私の真実だ。私が12人の陪審の頭の中に創り出すのさ。真実の幻影とでも言ったらいいかな。)

 

 

シーン②ジャネットを誘うも、やられるマーティン

 

How can your timing be so good in a courtroom and so bad in real life?

(法廷ではタイミングを外さないのに、プライベートではヘタね。)

 

 

※タイトルの PRIMAL FEAR は「最初の疑念」「根本的な疑い」といった意味合いでしょうか。