John Wick, 14 million, open contract is now in effect .

All sevices are suspended.

 

ジョン・ウィック、1400万ドル。

暗殺オープン契約発効。

全サービスの提供を停止とする。

 

『ホテル内での殺しはご法度』

その絶対のルールを破ったジョンは追放処分となり、殺し屋グループの元締めである主席連合から1400万ドルの賞金がその首に懸けられる！

街中の、世界中の殺し屋のターゲットとなったジョン。

果たして生き残るの事は出来るのか？！！

 

絶体絶命の状況から始まったシリーズ第3弾！

 

（突き抜けたアクション、ぶっ飛んだ設定、愉快痛快エンタメ活劇！）

「カッコイイ」を超越してもはや「愉快で笑える」アクションへと洗練？されたスタント・エンタメ。「キル・ビル」みたいな感じ。

アクションだけでなく、台詞にもユーモアが溢れていますが、決してキャラのカッコよさを失わずに成立させるバランス感覚は見事。

 

●格闘アクション

「本」や「馬の足蹴り」「投げナイフ投げまくり」等々、アクションに目の肥えた人でも斬新で楽しませてくれるアクションがいっぱい。

 

監督のチャド･スタエルスキがスタントマンだったことも大きく影響していると思いますが、アクション･スタントマン冥利に尽きる作品。

名前のあるキャラから、すぐにやられてしまうような名も無きキャラまで、見せ場が十分あり、ここまで思う存分にスタントを披露できる作品もない。

 

脇役だったバックダンサーをパフォーマーという主役に変えてみせたEXILEのように、スタントアクションを主役にしてしまった作品だと思います。

 

●ガン・アクション

Guns. Lots of guns. というジョンの台詞の通り、ガン･アクションも満載です。終盤、ホテルを襲撃してきた主席連合の部隊員は頑丈な防弾アーマーを装備しているため、撃っても撃ってもなかなか死なない。

それが鬱陶しいんですが、逆に言えば何発でも撃ち込めるので楽しいです。

その後、得物をショットガンに変えてからの1ショット1キルの爽快感が堪らない。

シリーズ通して、弾切れ時の弾倉(マガジン)取替えシーンが多いのも特徴。装填時にもいろいろシチュエーションを工夫していて面白いです。

 

●台詞

台詞を画面に表示する演出は引き続き行ってます。

面白い台詞や、気の利いた台詞がいろいろありましたが、特に可笑しかったのは、

ソフィア：He shot my dog.(私の犬を撃ったのよ。)

ジョン：I get it.（気持ちはわかる。）

 

「でしょうよ！」とツッコんでしまいました。

 

●世界観

もはやＮＹの人口の半分以上が殺し屋なんじゃないかと思えるくらいの殺し屋ワールドが展開されていきます。

主席連合は「ルールが全て」の非情な殺し屋組織ですが、とりあえず、

I have served. (I will serve.)  I will be of service.

（私は仕えてきた。(仕えます)　これからも仕えます。）

とだけ言っておけばその場はしのげてしまう甘さはご愛敬。

 

（サブタイトルのパラベラム）

現在世界で最も使われている弾薬がパラベラム弾。

その由来は、作中でウィンストンが口にしたラテン語のことわざ、

Si vis pacem, para bellum.（平和を望むなら戦いに備えよ。）

（If you want peace, prepare for war.）

 

パラベラムは「戦いに備える」という意味。

本作は「戦闘準備」という事になるので、次作でいよいよ全面戦争勃発！？

 

（見どころ）

アクション！世界観！アクション！

ジョン･ウィック！アクション！

 

（好きなところ）

I am really pissed off. You pissed, John?

Hm? Are you?
（俺は本当に腹が立っている。お前はどうだジョン？んんっ？お前もか？）

Yeaaah.（ああ。）

 

 

作品を〆る台詞に、この何とも言えない怒気をはらんだyeaaah

いいですわー。