ジョン・ウィック   チャプター2 S

(JOHN WICK   CHAPTER2)2017

監督 チャド・スタエルスキ  
キャスト キアヌ・リーブス ジョン・ウィック 
  リッカルド・スカマルチョ

サンティーノ・ダントニオ

  イアン・マクシェーン ウィンストン(コンチネンタル・ホテル支配人)
  コモン カシアン(殺し屋、ジアナの護衛)
  ルビー・ローズ サンティーノの手話の女性部下
  クラウディア・ジェリーニ ジアナ(サンティーノの姉)
  ランス・レディック コンチネンタル・ホテルのコンシェルジュ
  フランコ・ネロ ジュリアス(コンチネンタル・ローマの支配人)
  ローレンス・フィッシュバーン キング(犯罪組織のボス )
  トビアス・シーガル アール(キングの部下)
  ピーター・セラフィノウィッツ ソムリエ
  ルカ・モスカ アンジェロ(仕立て屋)
  ミドリ・ナカムラ 女性の裁縫士
  ジョン・レグイザモ オーレリオ(車の修理屋) 
  トーマス・サドスキー ジョンの友人警官 
  ピーター・ストーメア タラソフ(前作敵ボスのヴィゴの弟)
  ブリジット・モイナハン ヘレン(ジョンの亡き妻)

前作から数日後・・・

落とし前をつけて、平穏な暮らしに戻るはずだったジョン。

しかしジョンの過去がそれを赦さない。かつて貸しを作った男サンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)が訪れ、再び殺し屋の世界へと引きずり戻される。

 

 

スタエルスキ監督&主演キアヌは前作と変わらず。

前作で作り上げた殺し屋ワールドをさらに進化させ、アクションもパワーアップ!アクション以外でも、カット、キャラ、台詞等々とにかく「カッコつけてやる!」って事をやり通した超クールなアクション映画に仕上がってます。

(見どころ)

アクション!

格闘アクションもガンアクションも映画(アクション・コーディネーター)によってテイスト変わりますね。

ジェイソン・ボーン・シリーズの無駄な動きのない洗練された体さばきのアクションに比べると、ジョン・ウィックのアクションはその世界観とも相まってやや現実離れした感がありつつも、やけに生々しく映る

弾切れした弾倉を交換しながら、被弾しつつも着実に仕留めていく様に強さを感じます。

 

●殺し屋たちの世界。

殺し屋たちをサポートするコンチネンタル・ホテルを中心とした世界観がユニーク&クール。

前作はジョンの個人的な復讐劇でしたが、本作は「貸し借り」や「やられたらやり返す」という任侠映画的なテイストが強くなりました。

洋風に言うならフィルム(ネオ)・ノワールでしょうか。

 

●とにかくカッコつける!

アクションはもちろん、キャラの物腰、台詞、背景の画等々。

字幕の表記もカッコつけてる。

ただクールなだけじゃなく、そこにユーモアも成立しているのがミソです。

 

(好きなところ)

●下準備を進めるジョン

ローマでも業界人から一目置かれているMr.ウィック。本屋で潜入先の見取り図を、仕立屋で防弾仕様のスーツを、ホテルのソムリエに銃器のテイスティングを依頼していくシーンが楽しい。

 

 

廃退的な雰囲気の針子の女性が、いきなりバンバン拳銃をぶっぱなしているシーンがいい。

 

●ジョン(ジョナサン)とウィンストン

出会うと「ジョナサン」「ウィンストン」と呼び合う2人。

最後に名を呼び合うシーンの2人の表情がたまらないですね。

哀しみと愛情を湛えるウィンストン。

あくまでクールな表情で感情を表に出さないジョン。

 

●サンティーノの女性部下がかわいい

手話の女性アサシンという設定や、竜虎の拳やKOFシリーズのキングみたいなビジュアルで印象に残りました。可愛らしいです。

演じたのはオーストラリア人のルビー・ローズ。

ルビーとローズ、どっちも綺麗なもので、名前がいいですね。

 

●キアヌ・リーブス × ローレンス・フィッシュバーン

「マトリックス」シリーズのネオ、モーフィアス役以来の共演となる2人。

2人が同じ画面に映っているだけでなんかワクワクするんですよね。

 

★★★PICK UP LINES★★★

テイスティング

 

Mr.ウィック

I'd like a tasting. (テイスティングをしたい。)

 

ソムリエ

I know of your past fondness for the German varietals, but I can wholeheartedly endorse the new breed of Austrians.

Glock .34 and .26.

Recontoured grips. Flared magwell for easier reloads.

And I know you'll appreciate the custom porting. What's next?

(ドイツ産が大変お好きなのは存じておりますが、新しいオーストリア産の

間違いのないおススメ品があります。グロックの34と26です。

特殊形状のグリップ。容易に弾倉交換できるマグウェル。カスタマイズもいたしますよ。 他には?)

 

Mr.ウィック

I need something robust. Precise. (ゴツくて、正確なやつを。)

 

ソムリエ

 "Robust. Precise."

AR-15, 11.5-inch. Compensated with an ion-bonded bolt carrier. Trijicon accupoint with 1-6 magnification.

(「ゴツくて、正確」ですか。 AR15。11.5インチ。ボルトキャリアはアイオンボンドで補強されています。スコープはトリジコンの1×6です。)

 

Mr.ウィック

Could you recommend anything for the end of the night?

Something big, bold.

(しめくくりにおススメは? デカくて大胆なのを。)

 

ソムリエ

May I suggest the Benelli M4?

Custom bolt carrier release and charging handle.

Textured grips, should your hands get... wet. An Italian classic.

(ベネリM4はいかがでしょう。ボルトキャリアリリースとチャージングハンドルはカスタムメイド。濡れた手でも滑らないテクスチャード加工のグリップ。イタリア製のクラッシックです。)

 

Mr.ウィック

Dessert?(デザートは?)

 

ソムリエ

Dessert? The finest cutlery. All freshly stoned.

(デザート? 石で研ぎあげた最高級のナイフです。)

 

 

※ここで取り上げられている銃はわざわざテイスティングするほどマニアックなものではないです。メジャーな銃ばかり。

 

 

     シリーズ作品  
2014年 ジョン・ウィック A 
2017年 ジョン・ウィック  チャプター2
2019年 ジョン・ウィック パラベラム