ジェシー・ジェームズの暗殺 B
(The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford)
2007
監督 | アンドリュー・ドミニク | |
キャスト | ケイシー・アフレック | ボブ(ロバート)・フォード |
ブラッド・ピット | ジェシー・ジェームズ | |
サム・ロックウェル | チャーリー・フォード(ボブの兄) | |
ポール・シュナイダー | ディック・リドル | |
ジェレミー・レナー | ウッド(ジェシーのいとこ) | |
サム・シェパード | フランク・ジェームズ(ジェシーの兄) | |
ギャレット・ディラハント | エド・ミラー | |
アリソン・エリオット | マーサ(ボブ達の姉) | |
メアリー・ルイーズ・パーカー | ジー(ジェシーの妻) | |
カイリン・シー | ウッドの義母 | |
マイケル・パークス | クレイグ警部 | |
テッド・レヴィン | ティンバーレイク保安官 | |
ジェームズ・カーヴィル | クリッテンデン(ミズーリ州知事) | |
ズーイー・デシャネル | ドロシー(踊り子) | |
マイケル・コープマン | エドワード・オケリー(ボブを撃った男) | |
ヒュー・ロス | ナレーター |
実在した西部開拓時代のアウトロー、ジェシー・ジェームズを題材にしたドラマ。
西部で銀行や列車の強盗を繰り返した強盗団のボスでガンマンが題材とのことで、レンタル店でも西部劇のコーナーに置かれてますが、内容は人間の心情を追うことに主眼を置いたドラマで、西部劇らしさはまったくなかったです。
役者の演技力に頼る所が大きい作品で、どの俳優もそれに応えていい演技をしていたと思います。
ブラピがヴェネツィア国際映画祭で男優賞を受賞しました。ブラピは製作にも参加してるので気合入ってたんでしょう。
私的にはブラピよりもケイシー・アフレックの方が良いと思いましたが。
人の心の変遷をゆっくり描いていて展開はかなりスロー。特にアクションがあるわけでもなく、尺も2時間40分と長め。退屈と感じる人が多いと思います。映画通向けの作品で、興行的には成功しない作品かな。
ドミニク監督とブラピは2012年「ジャッキー・コーガン」で再びタッグを組みます。テーマは違いますが、ドラマ中心の玄人向けの作風は変わってないです。
実際のジェシー・ジェームズも金持ちから奪い、貧乏人にはやさしい的な面があり、当時からいろんな英雄譚が語られた人気のアウトローだったようですが、英雄視されるようになったのは、後に書かれる伝記小説の影響が大きいようです。これまでにも何度も映画の題材になってます。
(見どころ)
●ボブ役のケイシー・アフレック
偏執的な憧れが、敵意へと変わっていく、そんなちょっと気持ち悪い奴を好演してました。男女間で、男がストーカー化していく時と似たような感じでしょうか。
ボブの兄で、フツーの凡人チャーリーを演じたサム・ロックウェルも良かったです。
もちろんブラピも良かったですよ。
「死」を意識し、情緒が不安定なジェシーを好演してたと思います。
★★★PICK UP LINES★★★
(シーン①)
ボブにとってのジェシー・ジェームズ①
ボブ
I must have had a list as long as your nightshirt when I was 12,
but I seem to have lost some curiosities over the years.
(12の頃は、あなたのことならそりゃ何でもリストを作ってたよ。でも大きくなるにつれてそうでもなくなったけどね。)
(シーン②)
ボブにとってのジェシー・ジェームズ②
チャーリー
You think it's all made up, don't you?
You think it's all yarns and newspaper stories.
(全部作り話だと? 新聞の作り話だと?)
ボブ
・・・・・・・・・・ He's just human being.(彼もただの人間だよ。)