ザ・グレイ D

(THE GREY)2012

監督 ジョー・カーナハン  
キャスト リーアム・ニーソン オットウェイ 
  フタンク・グリロ ディアス(文句ばっか言うヤツ)
  ダーモット・マローニー タルゲット(眼鏡 滑落死)
  ダラス・ロバーツ ヘンリック(溺死)
  ノンソー・アノジー バーク(黒人 凍死)
  ジョー・アンダーソン フラナリー(最初に喰われたヤツ)
  ベン・ブレイ ヘルナンデス(次に喰われたヤツ)
  アン・オープンショー オットウェイの亡き妻

飛行機の墜落事故で生き残った7人の男達。

アラスカの大雪原で牙をむく猛烈な寒さと狼達。

男たちのサバイバルが始まった。

 

寒さや狼との戦いなどのサバイバルより、極限状態における男達の死生観のドラマを描き出そうとしている感じ。

 

そのせいかサバイバル部分ではリアリティに欠ける部分が多すぎてしらけてしまい、楽しめなかった。

まず墜落現場を離れるなんてあり得ないし、ナイフ持ってるなら棒先に薬莢じゃなくてナイフつけて槍にしよ。崖越えのリスクを冒す意味もわからん。

そして何よりオオカミがあんな風に人間を襲ってくるわけない。

やたらでかかったし。

 

蛇足とも思えるエンドロール後の1シーン。

横たわる狼の体に頭をあずける主人公オットウェイ。

狼の体は呼吸で動いているが、横たわっているので息も絶え絶えな感じ。

同じくオットウェイもそんな狼に頭をのせているので無事とも思えない。

「オットウェイが勝った」「相打ち」解釈は観た人それぞれでしょう。

 

映画公開時の邦題は「THE GREY 凍える太陽」でしたが、ソフト発売時に「ザ・グレイ」に変更されてます。grey は灰色の事ですが、本作では狼や吹雪く山の景色のことでしょうか。

 

飛行機墜落からの雪山サバイバルでは1993年「生きてこそ」や、

1997年「ザ・ワイルド」(こちらでは敵はクマさんです。)があります。

また雪山で狼に喰われるものでは2010年「フローズン」があります。

 

(見どころ)

●妻に先立たれ生きる意味を失った主人公オットウェイが、極限状態のなか

あきらめずに戦い、ただ生き抜こうとする力を取り戻す様。

最後に狼のボスに立ち向かうオットウェイのギラついた眼差しが印象的。

 

★★★PICK UP LINES★★★

亡き父の詩

 

Once more into the fray.

Into the last good fight I'll ever know.

Live and die on this day.

Live and die on this day.

 

もう一度戦って

最強の敵を倒せたら

その日に死んで悔いはない

その日に死んで悔いはない

 

訳はDVDの字幕訳です。 かなりの意訳。 詩は訳すのが難しいですね。

 

もう少し、直訳風にしてみるとこんな感じでしょか。

 

もう一度戦いの中へ

人生で最高の戦いを

その日に死のうとも

その日に死のうとも