生きてこそ B

(ALIVE)1993

監督 フランク・マーシャル  
キャスト イーサン・ホーク ナンド 
  ジョシュ・ハミルトン カネッサ
  ヴィンセント・スパーノ アントニオ(キャプテン) 
  ケヴィン・ブレズナハン ロイ(無線直せなかった)
  ブルース・ラムゼイ カリトス
  デヴィッド・クリーゲル セルビノ
  クリスチャン・J・メオリ フェデリコ(足にけが)
  ジェイク・カーペンター アルベルト(足にけが)
  ジョン・ハイムス・ニュートン ティンティン
  ジャック・ノーズワージー ボビー
  デヴィッド・キュービット フィト(不可知論者)
  サム・ベーレンズ ハビエル(夫)
  イリーナ・ダグラス リリアナ(妻)
  マイケル・デロレンツォ ラファエル
  チャド・ウィレット パブロ(腹にけが)
  エリ・キーツ スザンヌ(ナンドの妹)
  ホセ・スニーガ 整備士
  ジョン・マルコビッチ 20年後のカリトス(語り手)

冬のアンデス山脈に墜落した飛行機

生きのこった学生達の過酷すぎるサバイバルが始まる。

 

1972年に起こった ウルグアイ空軍機571便遭難事故を題材にした英の作家、ピアズ・ポール・リードのドキュメンタリー小説「生存者」(Alive: The Story of the Andes Survivors)が原作。

 

大学のラグビーチームの選手・家族・乗員計45名を乗せた飛行機が墜落。

16人の生存者が救助されるまでの過酷な72日間が描かれています。

 

夜にはマイナス40℃。防寒具や食料もろくにない。寝床は飛行機の残骸。

よくもまあこんな所で70日も生き延びたなと。

様々な肉体的、精神的苦難や葛藤を乗り越えて生き残った極限での奇跡のサバイバル。

 

(極限の選択)

生き残れた理由の一つとして、亡くなった仲間の遺体を食べて体力を繋いだことがあります。

衝撃的な内容だけに、そこに人々の興味が集中してクローズアップされてしまいがち。

助かった当初は英雄視された彼らも、食人の事実が知れると批判を浴び、その後の彼らの人生においても大きな苦悩や葛藤が続いているようです。

 

人肉食はサバイバルで追い詰められた中での極限の選択の一つとして描かれていて、決してそこだけにフォーカスを当てた作品ではないです。

画的には結構きついとこもありまあすが。

 

宗教や倫理も絡む問題とはいえ状況が状況。

その是非を他者が問うような事ではないんだと思います。

作中でのアントニオの「自分が先に亡くなり、残った友がそれで生き残れるなら、どうぞ自分を食べてくれ」と思う気持ちには共感できました。

 

(生存者)

登場人物は実在の人もいれば、実在しない人も。

本作の主人公ナンド・パラードは実在の人で、映画のとおりカネッサと2人で9日かけてアンデスを超え、生存者救助の立役者となった人。

本作にもアドバイザーとして参加しています。

DVDにはナンド以外の生存者がカナダのロケ地を訪れたり、インタビューを受ける特典映像がついていました。

 

(監督フランク・マーシャル)

監督よりもプロデューサーとして活躍している映画人。

スティーブン・スピルバーグと共に製作会社アンブリン・エンターテイメント立ち上げた一人で、妻のキャスリーン・ケネディとともに非常に多くのハリウッド大作映画の製作を務めています。

 

(見どころ)

●過酷なサバイバル

後半、ようやく皆が前向きな気持ちになれた時に起こった雪崩。

あれは一気に絶望的にさせますね。

たいした装備もなくアンデス越えに成功したナンドやカネッサのような強き者だけでなく、気力を失っていく者も多い現実。

 

★★★PICK UP LINES★★★

仲間を食べることに反対していたアンオニオだったが・・・

 

アントニオ

I wanted you all to know......if I die, you have my permission.

You can eat me.

 

みんなに伝えておきたいんだ。

もし俺が死んだら俺を食べていい。俺が許すよ。

 

 

タイトルの ALIVE を「生きてこそ」と訳した邦題のニュアンスはいいなと思います。

メインカテゴリー  
ドラマ  
   
サブカテゴリー  
実話 サバイバル 
 
公開年  
1993  
ランク  
 
年代  
   
舞台  
アンデス山脈(アルゼンチン、チリ)