告発のとき

(In the Valley of Elah)2007

監督 ポール・ハギス  
キャスト トミー・リー・ジョーンズ  ハンク・ディアフィールド 
  シャーリーズ・セロン サンダース刑事
  スーザン・サランドン ハンクの妻 
  ジェイソン・パトリック 軍警察
  ジェイク・マクラフリン ボナー(マイクの部隊仲間)
  ウェス・チャサム ペニング(マイクの部隊仲間)
  メカッド・ブルックス ロング(マイクの部隊仲間)
  ヴィクター・ウルフ オーティス(マイクの部隊仲間)
  ウェイン・デュバル サンダースの上司 
  フランシス・フィッシャー トップレスの”マダム”イーヴィー
  ジョシュ・ブローリン 署長
  ジェームズ・フランコ 基地軍曹
  バリー・コービン ビックマン(ハンクの旧友)
  ジョナサン・タッカー マイク(ハンクの息子)

イラク戦争から帰還した息子が行方不明になったとの知らせを受け、基地のある街へと向かった元軍人の父親ハンク。

息子の捜索を始めるも、ほどなくしてバラバラの焼死体で発見される。

地元警察の女性の協力を得ながら、息子の死の真相を追う・・・

 

ミリタリー・サスペンス的要素もありますが、サスペンス映画ではなく、凄惨な事件に苦悩する人たちのドラマであり、事件の背景にある戦争や、それを強いて若者に傷を負わせる国家を痛烈に批判したメッセージ性の強い社会派の作品。

 

ポール・ハギスが監督、脚本、製作。

脚本は特に秀逸。キャストもよく、クオリティは非常に高い作品ですが、 扱うテーマもあって終始暗い。

トミー・リー・ジョーンズが感情を表に出さない古き良き時代の軍人、父親を好演しているのですが、おっさんの怪訝な顔がひたすら映る画は地味。

きれいどころとしてシャーリーズ・セロンが出演してますが、かわいいヒロインキャラではなく、タフな女性警官を好演してます。

 

原題タイトルの In The Valley of Elah(エラの谷で) 。

作中でも話されてましたが、旧約聖書にあるお話です。

ペリシテの巨人ゴリアテに、イスラエルの少年ダビデ(後のダビデ王)が挑んで倒すというお話です。

少年ダビデが戦争に送り出される若者たちを示唆しています。 

邦題の「告発のとき」は的外れで、しっくりこない。

 

(見どころ)

●事件の本質。

 

~似ててまぎらわし邦題たち~

・1982年「評決」   (The Verdict)

・1988年「告発の行方」(The Accused)

・1995年「告発」   (Murder in the First)

・1996年「評決のとき」(A Time to Kill)

・2007年「告発のとき」(In the Valley of Elah)

 

どれも重苦るしい作品です。

 

★★★PICK UP LINES★★★

フリ

 

ハンク

Do you know what it means when a flag flies upside down?

(逆さまの国旗の意味を知ってるか?)

 

旗係

No.(いいえ。)

 

ハンク

Its an international distress signal.(国際的な救難信号だよ。)

 

旗係

No shit?(ホント?)

 

ハンク

No Shit.  It means we're in a whole lot of trouble so come save our asses 'cause we aren't got a prayer in hell of saving it ourselves.

(本当だとも。もう自分たちではどうにもできない。困っている。助けに来てくれ。そういう意味だ。)

 

旗係

 It says a lot.(そりゃ大変だな。)

 

ハンク

 Yes, it does.(あぁ、そうとも。)