ゴッドファーザー PARTⅢ S
(The God Father PARTⅢ)1990
監督 | フランシス・フォード・コッポラ | |
キャスト | アル・パチーノ | マイケル・コルレオーネ |
アンディ・ガルシア | ビンセント・コルレオーネ | |
ソフィア・コッポラ | メアリー・コルレオーネ(娘) | |
ダイアン・キートン | ケイ(元妻) | |
タリア・シャイア | コニー(妹) | |
イーライ・ウォラック | ドン・アルトベロ | |
ジョー・マンテーニャ | ジョーイ・ザザ | |
フランク・ダンブロシオ | アンソニー・コルレオーネ(息子) | |
ドナール・ドネリー | ギルディ大司教 | |
ラフ・バローネ | ランベルト枢機卿 | |
リチャード・ブライト | ネリ(側近) | |
ジョン・サヴェージ | アンドリュー(トムの息子) | |
ジョージ・ハミルトン | 相談役の弁護士 | |
ブリジット・フォンダ | 美人記者 |
前作から16年の時を経て、アル・パチーノの円熟味を増した演技を引っ提げてのシリーズ最終作です。
何なんでしょうか、このシリーズ全体に漂うこの雰囲気は。たまらなく好きですね。
決して派手な演出で押してくるわけではないですが、画面やストーリーから漂ってくる男の人生の哀愁には圧倒的なものがあります。
どこまでいってもマフィアはマフィア。
血で血を洗う世界からは逃げられない。
そんな男の苦悩、葛藤、そして悲劇を描いた作品です。ジャンルも内容も全然違いますが、一人の男の人生を描ききった壮大な作品という点で
「スター・ウォーズ」を思い起こしたりもしました。
マイケルの娘メアリーを演じたソフィア・コッポラはコッポラ監督の娘です。またシリーズを通してマイケルの妹コニーを演じたタリア・シャイアはコッポラ監督の妹です。
作中ではヴァチカンの腐敗が描かれていますが、これは実際にあった事件が基になっています。
1978年、ヴァチカン銀行など財政面での改革を表明していた法王ヨハネ・パウロ1世が在位わずか33日で急死した事。
1982年、ヴァチカン銀行の資産管理をするアンブロシアーノ銀行の頭取で、マフィア絡みのマネーロンダリングを行っていたロベルト・カルヴィが首つり死体で見つかった事件。
ヨハネ・パウロ1世は作中でもおなじ名前が使われていました。
こういう露骨な批判をすると、大人の諸事情で映画の批評にも関わってくるんですよね。
(見どころ)
アル・パチーノが最高の演技をみせてくれます。最高です。
「俳優の演技が良かった映画」ナンバー1かもしれません。
アンディ・ガルシアの演技も非常に良かった。超かっこいい!
(好きなところ)
印象に残るのは、絵にも描きましたがあのラストシーンですよね。
僕は懺悔シーンが好きです。
強い精神力で生き抜いてきたマイケルが嗚咽をもらしてしまうところ。
★★★PICK UP LINES★★★
マイケルのぼやき
All my life I've kept trying to go up in society.
To where everything higher up was legal, straight.
But the higher I go, the more crooked it becomes.
Where the hell does it end?
オレの人生は這い上がりの人生だった。
上に行けばきれいな世界があると。
だが上に行くほど、汚くなっていく。
どこまで続いていくのか・・・・
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