クワイエット・プレイス 

(A QUIET PLACE)2018

監督 ジョン・クラシンスキー  
キャスト ジョン・クラシンスキー リー(夫) 
  エミリー・ブラント イヴリン(妻)
  ミリセント・シモンズ リーガン(長女)
  ノア・ジュープ マーカス(長男)
  ケイド・ウッドワード ボー(次男)
  レオン・ラッサム 叫んだ老人

「息が詰まる・・・」

とはまさにこのこと。

 

鋭敏な聴覚で音を感知して人を襲ってくる化物の出現によって世界中の文明が崩壊。生き残った人々は一切の音をたてずにひっそりと暮らすように。

 

聴覚障害の娘がいる事もあり、主に手話で会話をしながら静かに暮らしてきたとある夫婦と子供たち。

妻が臨月を迎え出産を控えたその家族に恐怖が迫る!!

僅かな音でも聴きつけて襲ってくるモンスターに怯えながら暮らす家族を描いたホラー。

 

音を立てたら即死」という煽り文句だったので、2016年「ドント・ブリーズ」の亜流みたいな感じかなと思っていたら全然違いました。

 

「音を立てたらヤバイ奴に見つかる」というシチュエーションだけは同じですが、ただの恐怖映画ではなく、クリーチャー・ホラーの中に家族の話を盛り込んでドラマ性を付加してます。

 

(クワイエット・ポイント①)

ホントにクワイエットな作品

とっても静かな映画。BGMは使われていますが、とても静か。

会話も手話が主体で、声に出す台詞はほぼ無し。

これは映画館で観ると非常に効果的。

通常の映画なら大音量で音楽や台詞が流れ続けるあの暗い閉鎖空間が一転して静まりかえっていると、パリパリと自分の咀嚼音が響くので、おちおちナチョスも喰えやしないです。観客にも「息が詰まる」感覚を強いてきます。

映画館で見逃した方は、部屋を閉め切って暗くしたり、VRゴーグルで鑑賞するのがオススメ。

 

(クワイエット・ポイント②)

ホントにクワイエットなキャラ、少女リーガン

「音」が命に関わるので、自分が出した音すら聞くことができない視覚障害者にとっては致命的な世界。

演じたミリセント・シモンズ自身が聴覚障碍者です。

 

(クワイエット・ポイント③)

出産とか赤ちゃんとか、マジでクワイエット無理でしょ設定

この世界で何故子供を作る!とツッコミたくなります。

出産シーンは危険度&恐怖感MAX!

 

(家族のドラマ)

過去の悲劇を乗り越えて家族が愛を確かめ合うドラマでもあります。

監督兼夫役のジョン・クラシンスキーと、妻役のエミリー・ブラントは実際にも夫婦です。

突飛なシチュエーションの中に家族ドラマを入れる所にシャマランぽさを感じたりも。

 

(クリーチャー)

全体的なシルエットはヴェノムやリッカーみたいな感じ。

収音のためマツボックリのカサのように開く機能性を考慮した頭部デザインは秀逸。ただ、宇宙人やクリーチャーの弱点が高周波の音っていうのはアルアルすぎる。

 

(好きなところ)

夫に対して、頬を膨らませて怒ったアピールする妻(エミリー・ブラント)が可愛い。

 

妻がガシャコンとショットガンのポンプアクションをするラストシーンは、本編に比べてB級テイストで、これで作品を締めるのは少し微妙な気も。

 

★★★PICK UP LINES★★★

 

 

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         シリーズ作  

2018年

クワイエット・プレイス  A
2021年 クワイエット・プレイス 破られた沈黙 A