クワイエット・プレイス 破られた沈黙 A
(A QUIET PLACE PARTⅡ)2021
監督 | |
ジョン・クラシンスキー | |
キャスト | |
エミリー・ブラント | イヴリン(母) |
ミリセント・シモンズ | リーガン(姉・聴覚障害者) |
ノア・ジュープ | マーカス(弟) |
キリアン・マーフィー | エメット |
ジョン・クラシンスキー | リー(亡父) |
スクート・マクネイリー | 港にいた男 |
鋭敏な聴覚で音を感知して人間を殺戮するモンスターが跋扈する終末世界。
前作の最後で父親と住処を失った一家が、安住の地を求め外の世界へ踏み出すが・・・
沈黙の緊迫感が支配するホラー作の第2弾!
(設定巧者の Be Quiet シチュエーション )
前作と同様に静かな映画。静けさが緊張感を高めてます。
BGMは使われていますが、作品の雰囲気を壊さない抑圧的なメロディー。
ストーリーがどうであれ「音を出したら殺られる」というホラー作との相性がドンピシャなこの設定だけで勝ち作品になってます。
とにかく音が出てしまいそうなシチュエーションでハラハラさせてくれます。机の上に絶妙に落ちそうそうなモノが載っていたり、絶秒にバランスを崩して倒れて音を出してしまいそうなキャラたち。
そんな緊張感の連続です。フーッ💦
(続編だけど)
前作のヒットを受けて製作が決まった続編。
ホラー作の続編ほど新鮮味を欠き、くだらないモノはないと思っておりましたが、なかなかの良作。
前作が「子供たちを守る親」に焦点を当てていたのに対して本作では「成長する子供たち」へ焦点をズラしたことで、変化を演出してます。
(クリーチャー)
どうやら宇宙からやってきたという事が判明。
高周波の音が苦手というあるある設定に加え、泳げないというなかなか致命的な弱点も明らかに。
(新キャラ エメット)
ひげもじゃで最後の方まで、演者がキリアン・マーフィーだと気づきませんでした。
ブルーカラー感が漂うおじさんを好演してました。
(見どころ)
●逞しい子供たち
正義感が強く最初から逞しい姉リーガン。
はじめはおどおどしていたけど、ラストで強さを見せくれる弟マーカス。
最後に2人が別々の場所でモンスターを始末するシーンはカッコイイ!
●世界観や雰囲気
崩壊して荒廃して人が姿を消して音の無くなった世界。
かつてそこに賑わいがあった事を忍ばせる廃墟の存在は何とも物悲しい。
そんな世界を行くおっさんと少女。
恐怖のクリーチャーに、狂気の生き残り人間が襲い来る!
これ、まんまゲーム「ラスト オブ アス」じゃん!
あのもの悲しくて抑圧的なBGMとかも似てるし、意識した部分もあったのではないかと思います。
●聴覚障害を持つリーガン主観になった時のまったく無音になる演出。
「音」が生死を分ける世界において、リーガンの持つハンデの深刻さが伝わってきます。
★★★PICK UP LINES★★★
恐怖で閉じこもるエメット
The people that are left what they become...
You don't know, do you? I do.
They're not a kind of people worth saving.
生き残っている連中がどうなっているか。
知らないだろ。オレは知っている。
助ける価値なんてない連中だ。
シリーズ作 | ||
2018年 |
クワイエット・プレイス | A |
2021年 | クワイエット・プレイス 破られた沈黙 | A |